テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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勝ち目のある戦い

ユミルの森 最奥部 残り期日七十二日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………多分あれだよな………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 トレント達の襲撃を切り抜けカオスはダズに示された通りに道を進んでいくと拓けた場所で出た。そこには大木と言っても過言ではないほど太くそして高くそびえ立つ()があった。その樹の周りには木とトレントを見分ける方法と同じく土しか見当たらない。その土の様子もおかしく何かが這いずったかのような跡がびっしりとついていた。まるでその樹がそこに移動してきたかのような痕でその樹へと繋がっていた。

 

 

 トレントと同じで擬態をしてはいるが今目の前にあるあの樹がこの地のヴェノムの主アンセンスターセンチュリオンで間違いないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「…早速で悪いけど俺も時間をかけてはいられないんだ。

 皆が心配だから本当にアンセンスターセンチュリオンなのかは分からないけど………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 間違ってたらごめんね!!」パァァァァッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスはアンセンスターセンチュリオンと思われる樹に向かって詠唱を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「『氷雪よ!!我が手となりて敵を凍てつくせ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アイシクル!!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パキィィィィンッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスの放った氷の魔術アイシクルで樹が氷の中へと押し込められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………これで倒せたのか………?」

 

 

 相手がアンセンスターセンチュリオンかどうかを確かめる前に氷付けにしてしまったため本当に目的の対象だったのか迷うカオス。これで間違っていたらここ以外にアンセンスターセンチュリオンが移動していることになるが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………!」

 

 

 カオスが氷の中の樹がアンセンスターセンチュリオンだったのかどうか確かめる方法を悩んでいると突然地面が揺らぎ出した。

 

 

カオス「(…地震か………?

 このタイミングで………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………いや!!これは………!)」

 

 

 突然起こった地震はどうやら目の前が震源のようだった。カオスの立っている場所と氷付けにした樹とでかなりの揺れの大きさに違いが生じていた。氷付けにした樹は激しくその体を振動させておりやがて………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキィィィィィィィィンッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グググググググガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアツッッッッッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………正解だったみたいだね………。

 これが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アンセンスターセンチュリオン!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスが放った氷を強引に力で割り擬態を解いてアンセンスターセンチュリオンが飛び出してきた。氷付けにする前よりも体積が増しておりその大きさはクラーケンに匹敵するほどのサイズだ。これほどまでに大きな敵の一撃を食らえば即戦闘不能になるのは確実だろう。それでいてカオスは今一人だ。ここで倒されるようなことにでもなればそのままこの化け物に捕食されてしまう。そうなればこの次に待つヴェノムの主レッドドラゴンを自分抜きで仲間達は倒さなければならなくなる。そうなった時は………レッドドラゴンを辛うじて倒せたとしても仲間の内の誰かが犠牲になるかあるいは………

 

 

 

 

 

 

 ………あるいは仲間達が誰もレッドドラゴンを倒せずに逆に殺られてしまいそうなってしまったが最期ダレイオスはヴェノムに滅ぼされ世界は精霊マクスウェルによって破壊しつくされてしまう………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 敵を目の前にして頭の中で様々なロジックが展開されていく。一人でいるせいからか仲間のことを気にせずに戦える環境がカオスを落ち着かせていた。その他にも大型の敵と対峙することに()()()()()のかクラーケンやカイメラと相対した時よりもアンセンスターセンチュリオンから恐怖を感じない。冷静になって観察してみればクラーケンより固そうな体ではあるがカイメラレッドドラゴンのような鋼の鱗に全身が覆われているわけではなく剣でも十分刃が通りそうな体である。それにトレントよりも巨体なせいか動きがトレントよりも遅い。カオスに向かって進んでくる度に地面が揺れるがそれだけだ。

 

 

 

 

 

 

カオス「(見た目ほどにこのアンセンスターセンチュリオンは戦闘力はそう高くはなさそうだな。この分なら普通に一人ででも倒しきれる。なんなら魔術を使わずなくても………。)」

 

 

 カオス自身自惚れることを善しとはしない性格だが慎重な彼が観察して導き出した印象は眼前のアンセンスターセンチュリオンには()()()()()()()()()()()そんなものだった。確かにこの戦いが長引くことだけは覚悟しなければならなかったがどう転んでも相手の攻撃が自分に届くことはない、そういう感じに相手の動きを捉えていた。植物のボディ故に痛覚が殆ど無く攻撃で怯ませることはできないだろうがそれでもアンセンスターセンチュリオンの大振りの攻撃は振ってくる前に走り去ればかわせる。まだ直接攻撃の挙動をみた訳でもないのにそんな予測すら立てられるほどこのアンセンスターセンチュリオンは()()()()()()()()()に見えた。

 

 

 それがただのカオスの下手な考察ではないことが証明されるかのようにアンセンスターセンチュリオンが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンセンスターセンチュリオン「ゴガアアアアアアアアアアッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブオンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(!

 ………やっぱり遅い!!

 遅すぎる!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タッ!!ザスッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスはアンセンスターセンチュリオンの腕の攻撃に合わせるように脇下を駆け抜けてアンセンスターセンチュリオンを剣で斬り裂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンセンスターセンチュリオン「グギギギギ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(…特段痛がってるようには見えないけど………でも………。)」

 

 

 カオスの想像していた通りに攻撃を当て駆け抜けられた。トレント達は攻撃の動作だけは若干素早くなるがこのアンセンスターセンチュリオンにはそれが無かった。カオスが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。これならまだトレントの方が手強いと言えよう………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………………今回のヴェノムの主討伐は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……()()()()()()()()()()!()!()!())」

 

 

 カオスは心の中でもう既に勝利を確信していた。これ程までにヴェノムの主が弱いと思ったことはなかった。数々の主達の中でこんなにも戦いやすい相手がいるとは思わなかった。

 

 

カオス「(さっさと片付けるか。

 こんな奴相手にしていても疲れるだけだ。

 早く倒して皆のところへ行かないと。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …カオスはこの時アンセンスターセンチュリオンが何を最も警戒しなければならなかったのかを失念していた。

 

 

 クララやビズリー達の話でアンセンスターセンチュリオン達植物系モンスターが強みにしていたのは………。

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