テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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燃やし尽くした先に待ち受けるは…

ユミルの森 残り期日七十二日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィィィィィィィィィィィィンッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスとカーヤを乗せたレアバードが空を翔る。疲労困憊中のカオスであったが仲間達が今カオスが倒したアンセンスターセンチュリオンとは別に出現した個体に襲われていると聞いてのんびりと休んでいる訳にはいかずフラフラの体に鞭を打ってカーヤのレアバードに飛び乗った。

 

 

カオス「あとどのくらいかかる!!?」

 

 

カーヤ「もう少し先………!」

 

 

 カオスがレアバードの真下で操縦するカーヤに声をかける。相変わらずカーヤはレアバードを操縦するときは他のバルツィエ達のように普通には運転せず上下反転した状態で飛行する。これが海上の船であったなら転覆まっしぐらだが空を飛ぶレアバードならそんなことにはならないようだ。おかげでカオスは設計されたレアバードの操縦席に座ることができずレアバードの本来触れることのない裏底にしがみつく形になる。未だに何故彼女がこの様な飛行形態をとるのか謎だがそんなことを問答している余裕はない。

 

 

カオス「一体何があったんだ!!?

 何でアローネ達の方にもアンセンスターセンチュリオンが………!?」

 

 

カーヤ「…分からない………。

 分からないけどアローネさんがトレント達を倒してカオスさんに合流しようって話になって………。」

 

 

カオス「トレント達を倒す………!?」

 

 

 カオスとアローネ達が別行動をとることになったのはこのユミルの森にいるトレント達がアンセンスターセンチュリオンとの戦いで横槍を防ぐためだ。森にいるトレント達は数えるのも無意味に思えるほど数が多い。そんなトレント達を相手にしていてはいつまで経ってもアンセンスターセンチュリオンを討伐することは不可能だ。だからこそトレント達を別の場所に誘き寄せてその隙にカオスがアンセンスターセンチュリオンを倒す手はずになっていたのだが………、

 

 

カーヤ「アローネさんがアインワルドの人と話してどこかトレント達を纏めて燃やしても火事にならないような場所を探してって頼まれたの………。

 …だけど………。」

 

 

カオス「………?」

 

 

カーヤ「………トレント達を一ヶ所に集めてカーヤがトレント達を燃やそうとしたんだよ………そしたら………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユミルの森 数時間前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「見つけた……!!」

 

 

 カーヤは空からユミルの森を観察してアローネ達がいる地点から数キロ程離れた位置に一ヶ所木々が散乱せず周りに何もない場所を見つけた。あそこでなら少し火を放ったところで他の木々に火が燃え移ることはないだろう。

 

 

カーヤ「アローネ………さん!!」

 

 

 カーヤはすぐにアローネのところへと降りた。

 

 

アローネ「発見しましたか!?」

 

 

ウインドラ「どの方角だ!?」

 

 

カーヤ「あ、あっち………。」

 

 

 カーヤは空から見つけた場所の方へと指を指してアローネ達に教える。

 

 

タレス「では早くトレント達をそちらの方へ連れていきましょう!」

 

 

ミシガン「急ごう!!

 どんどんトレント達が集まってきてるよ!」

 

 

 ミシガンが言うようにトレント達はぞろぞろと群がってくる。その数は既に三十は集まってきていた。これ以上数が増えればいくら動きが鈍くとも攻撃を食らってしまう。流石に一撃二撃で倒されてしまうようなことはないだろうが敵の集中攻撃を受ければ最悪死亡する可能性も捨てきれない。アローネ達にはヴェノムウイルスは効かないが物理的な守りに関してはほぼ生身の状態だ。殴られれば負傷もする。

 

 

アローネ「カーヤさん!

 タレスと一緒に先にそちらの方へと飛んでいただけませんか!?

 私達もトレント達を引き付けてそちらの方へと向かいます!」

 

 

カーヤ「?

 いいけど………。」

 

 

タレス「何でボクをカーヤさんと………?」

 

 

 カーヤが見つけたポイントに先にタレスを連れていくよう指示するアローネ。何故自分が名指しで先に向かわされるのか分からないタレスがアローネに聞き返すが、

 

 

アローネ「一応ビズリーさんの許可はいただきましたがトレント達を焼き払う際何が起こるか分かりません!

 私の考えた作戦ではトレント達を上手く焼き尽くす計画ではありますがこのトレント達の数では森に火が飛び火する恐れもあります!

 ですからタレスには()()()()()()で木々に火が燃え移らないよう壁を作っていてほしいのです!!」

 

 

タレス「!!

 なるほど!

 分かりました!」

 

 

 アローネの考えに納得しタレスが頷く。アローネは自らの作戦が及ぼす不安要素への対処を把握していた。この作戦がもし失敗してしまった場合トレント達だけを一掃するはずがユミルの森までを燃やしてしまう。ユミルの森が燃えれば世界樹カーラーンもどうなるか………。そうならないためにタレスをカーヤと共に向かわせるのだろう。タレスの力なら地面を掘り起こしその掘り返した土を固めて強固な壁を建設することができる。壁さえ作ってしまえばトレント達を燃やす際に逃げられないようにその壁の中へと押し込むことが可能だ。後はその壁の囲いを利用して次々迫り来るトレントを焼却していくのみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィィィィィィィィィィィィンッ!!!

 

 

 

 

 

 

タレス「では先に行って待ってます!!」

 

 

 タレスがカーヤと共にレアバードに乗り込み飛び立つ。トレント達はそれを追おうとはせずひたすらアローネ達へと近付いてくる。

 

 

ウインドラ「よし!

 なら後は俺達はタレスが壁を作り終えるまでトレント達を足止めしておくだけだな!」ザスッ!!

 

 

ビズリー「えぇ!

 及ばずながら私も加勢させていただきます!!」

 

 

ミシガン「ほらほら!!

 用があるんなら順番に来なさいよ!!」

 

 

 

 

 

 

トレント「「「「「「「「「ボオオアアアアアアアアッ!!!」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「(……これが終われば森の中のトレント達は大方私達の方で処理できます………。

 

 

 トレント達の勢いが収まり次第カオスに合流できそうですが………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネの作戦は概ね完成していた。トレント達はこの後大半の数を減らすことに成功する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………だがトレント達はただでは殺られずに………。

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