テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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殺らなければ殺られる

ユミルの森 残り期日七十二日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビズリー「『ストーンブラスト!!』」パァァ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トドドゴォォォッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「……やはりそうなのですね……。」

 

 

 ビズリーが地の魔術ストーンブラストを直下のトレント達に放つ。トレント達はビズリーのストーンブラストに僅かだがダメージを負った。

 

 

 アローネの推測が的中した瞬間だった。

 

 

ビズリー「………はい、

 他の属性魔術は全て使えなくなっておりますが元々の得意系統の地の魔術のみが使えてそれが感染個体にも効果を発揮しています。」

 

 

アローネ「それでは貴方はやはり私達と………。」

 

 

ビズリー「同質の力が私に………?

 で、ですが何故このようなことに………?」

 

 

 急に魔術に制限がかけられて混乱するビズリー。洗礼の儀を執り行う際に彼には術後は特に何のデメリットもないことは伝えてある。そしてその洗礼の儀を施行された者達とアローネ達には明確な違いが存在しタレスやミシガン、ウインドラ、レイディーのように精霊から直接力を与えられた四人はカオスと同様にヴェノムに対してダメージを与えられるようになったが長所ばかりでなく短所も同時に発生しそれぞれが一つの属性の魔術だけしか使えずしかもその属性の相対的関係にある攻撃を受ければ即致命傷レベルの負傷を負ってしまう。カオス達は仲間達でお互いにカバーしあってその弱点を補ってきたがいきなり彼等と同じ体質になってしまったと言われれば困惑するだろう。

 

 

 

 

 

 

 この世界では圧倒的にヴェノムが強い勢力を誇る。そのヴェノムに単純に強い力を得ただけならよかったがアローネ達と同質の力に関しては純粋に強化されたとは言い難い。基本六属性のどれか一つに極端な弱点ができてしまうのは反ってこのデリス=カーラーンでは生きにくい世界となってしまうことだろう。なにせ常人であれば基本的に二つから四つの属性は使えるのだ。そんな常人達に対して武器となる属性が一つしかないのでは手札の数が少なすぎる。

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。世界情勢的にヴェノムが強い位置にあったとしても人の社会が滅びたわけではない。人の社会は常に同じ人同士で別々の勢力がありそれらは全て対立している。アローネ達はこれまでヴェノムや単独のバルツィエ達を相手にしてきたがそれらを倒せてこれたのは()()()()()()の一言につきる。いつだってカオス達は()()()()()()を相手にしてきた。これがもし()()()()()()()()()()()()()()であれば条件の例外のカオスがいたとしても仲間の中から犠牲者が出る可能性は限りなく高かった。ずっとカオス達は彼達にとって()()()()()としか戦っていない。

 

 

 もしカオス達が()よりも()で攻められたらカオス一人を残して他の五人は全滅してしまうことだろう………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「(………いつから?

 いつから()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?()

 回数を重ねることによって術がその先の境地に至ることはあるとは聞いたことがありますがカオスにそれが………?

 ………ですがカオスは魔術を最近になって始めたばかり………。

 それがこんな一ヶ月程度でそこまで………?

 そんな筈は………まさか共鳴を習得したことに関係が………?

 ………………それか………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 残り百日を切ったことによってカオスの中の精霊マクスウェルに何か変化が………?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タレス「アローネさん!!

 トレント達の大群がこちらに向かってきています!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………!」

 

 

 ビズリーに起こった変化に対して考えていると新たなトレントの群れの接近する気配をタレスが察知する。

 

 

ミシガン「どれぐらい来てるの!?」

 

 

タレス「待ってください!今数えて「《《百》はいるよ》。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「今こっちに向かってきてるトレントは百体はいる ………。

 全方角から同じぐらいの数がここを目指してる………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーヤが唐突にトレントが襲撃してくる数を言い放つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビズリー「ひゃ、百体ですって!?」

 

 

ミシガン「そんなに来てるの!?」

 

 

タレス「どうしてそんな………まだボクも地面の揺れ具合から群れが接近して来ているとしか分からなかったのに………。」

 

 

カーヤ「カーヤには分かるんだよ。

 カーヤはずっとフリューゲルでモンスターやヴェノムを相手にしてきたから何か近付いてくる気配があれば気付ける………。」

 

 

 カーヤはトレントの群れ百体が接近してくることをほぼ確信していた。六年もの間たった一人でフリューゲルを守ってきた彼女の言葉ならそれも信憑性が上がってくるだろう。

 

 

ウインドラ「…そうかカーヤも共鳴が使えるんだったな……。

 カオスが言うには共鳴はマナの波長のようなものを自身とそれ以外に照らし合わせて感じ取る能力があるらしいが共鳴を使ってトレント達の位置を特定したのであれば情報的には間違いないのだろう………。

 

 

 ………トレントが百体か………。」

 

 

 ウインドラはカーヤの言葉を疑わなかった。疑いはしなかったが百体のトレントには流石に溜め息を溢していた。

 

 

アローネ「カーヤさんの言葉が真実であるならばこの規模の囲いでは収まりきりそうにありませんね………。

 ………タレス、

 この囲いをもう少し拡大することは可能ですか………?」

 

 

タレス「………多少周りの木々を凪ぎ払うことになりますけどそれでもいいならできますよ?」

 

 

アローネ「………………ビズリーさん。」

 

 

ビズリー「!

 ………仕方がありませんね………。

 こうなってしまってはその作戦で行くしかないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 実行してください!」

 

 

 

 

 ビズリーがユミルの森を傷付けることを許可した。これによりタレスの作る壁がまた一段と大きくなる。次に作った壁は周囲の木々を飲み込んで最初の壁の数倍は高く厚くそして頑丈な囲いとなった。これならトレント達がいくら攻めてこようともそう簡単には崩すことのできないそんな壁が完成して………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………すぐに破壊されることとなった………。

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