テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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逃げ場のない高所

ユミルの森 残り期日七十二日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドドドドドドドドドド…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「……来ましたね………。」

 

 

 遠くの方から何かの大群が押し寄せてくる足音が聞こえてくる。この場合は足音と言うよりは這いずる音だが、

 

 

タレス「本当に百体ものトレントがここに………。」

 

 

カーヤ「今数えてみたら百体よりも多いと思うよ………?

 奥の方からもっと増えてきてる………。」

 

 

ウインドラ「この際正確な数なんてどうでもいい。

 大群が向かっていきていることは確かなんだ。

 何体いようがそれを俺達で迎撃するのみだ。」

 

 

ミシガン「ここにトレント達が集中してるってことはカオスの方は上手くいってるってことだもんね。」

 

 

ビズリー「…私達だけで大丈夫なのでしょうか………?

 ここは早めに撤退してた方が退路が塞がれることも考えた方がよいのではないですか………?」

 

 

 このような状況になることを予想していなかったビズリーが泣き言を言い始める。当初は陽動のつもりで案内人を引き受けたというのに気がつけばアローネ達はトレント達を迎撃する話に移行していたのでアローネ達も巻き込んでしまったことに負い目を感じるが、

 

 

タレス「ここまで来たら後はもう迎え撃つだけですよ。

 ボク達はこの地のヴェノム達を討ちに来たんです。

 ヴェノムが一体でも残っていたらどうなるか分かりますよね?

 こんなことで一々撤退していたらこのユミルの森のヴェノムはいつまでも………………いつまでも残り続けますよ。」

 

 

ビズリー「で、ですが………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「……これは………。」

 

 

アローネ「まるで森そのものが移動してくるようですね………。

 ここからでもトレント達の移動してくる様子が分かる程に………。」

 

 

ミシガン「もう逃げることは諦めた方がいいよ。

 どうせどっちに行ったって囲まれるだけだもん。

 それだったら一旦ここにトレント達を集めてからある程度倒して隙を見て逃げることを考えた方がいいよ。」

 

 

ビズリー「あぁ………、

 もう既にあんな近くにまで………。」

 

 

 トレント達が目の届く範囲にまで迫って来たことに対して不安になってきたのかビズリーが踞って膝を抱える。

 

 

アローネ「…もし危なくなりましたら最悪貴方だけでもカーヤさんにアルターまで送ってもらいますから安心してください。

 貴方は本来私達の戦いには不参加の予定でしたから。」

 

 

 見ていて可哀想になってきたアローネがビズリーに助け船を出す。もしものことがあれば彼一人だけでもこの場から脱出する方法は確保してあった。

 

 

ビズリー「!?

 皆さんはお逃げにならないのですか!?」

 

 

ウインドラ「何を言ってるんだ。

 俺達は残るに決まっているだろうに………。」

 

 

タレス「カオスさんがアンセスターセンチュリオンと戦っているというのにボク達が逃亡することなんてできませんよ。」

 

 

ミシガン「まぁあんなのが向かって来るって言うなら逃げたくなるのは分かるんだけどね………。」

 

 

アローネ「それでも私達は退くわけにはまいりません。

 これしきのことで逃げ出していてはダレイオスを救うことなんて不可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………それにここで引いたとして()()()()は刻一刻と迫ってきているのです………。

 今回を生き延びたところで二ヶ月と十日後にはこの星の未来がどうなるか………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビズリー「二ヶ月と十日後………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「来たぞ!!!」

 

 

 遂にカーヤが言っていたトレントの群れがアローネ達の元へと到達した。カーヤの宣言通りトレント達の数は誰の目化見ても百を越える勢いであった。

 

 

アローネ「こ、これは………!?」

 

 

タレス「壁の補強は間に合いましたがこの数で突撃されると直ぐに限界が来そうですね………。」

 

 

ミシガン「で、でももうやるしかないでしょ!?

 もうこんなにトレント達が集まって来てるんだから………!」

 

 

 あまりのトレント達の勢いに呑まれそうになるアローネ達。一体一体が人の数倍の大きさで尚且つ数に関しても十倍以上の大群。これには修羅場を潜り抜けてきた彼等であっても自らの死の気配を感じる………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………ここまでトレント達が集中してしまってはもう逃げることはできないでしょうね………。

 ………それなら私達がすべきことは決まっています!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここでこのトレント達を駆逐してしまいましょう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレント「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「グゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッ!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 トレント達がアローネ達のいる壁へと突進していく。たった一度の突撃で壁はグラグラと揺れる。

 

 

ミシガン「う、うわわっ!?」

 

 

タレス「ものすごい力の押し込みッ……!!

 」

 

 

ウインドラ「これは次の攻撃は耐えられんぞ!!?」

 

 

 トレント達の攻撃は予想以上に激しかった。堅牢に作られていた筈の壁が一瞬の内に限界間近に削られる。

 

 

アローネ「カーヤさん!!

 次の攻撃が来る前に壁の内側のトレントを!!」

 

 

 トレント達は殆ど同時にアローネ達のいる地点へと到達した。それらの中にはアローネ達の誘い通りに壁の内側屁と侵入してきた個体もいる。

 

 

カーヤ「………」

 

 

ビズリー「な、何をしているんですか!?

 早くトレント達に火を「駄目………」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………今内側のトレント達を燃やすと壁が内側に倒れていく………。

 そしたら皆壁の外側のトレント達に………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネ達は計算を誤った。トレントを倒すことに夢中で立てた作戦は逆にアローネ達を追い詰める結果となってしまった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼等にこの状況から打開できる策は何もないというのに………。

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