テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ユミルの森 残り期日七十二日
アローネ「カーヤさんがカオスのところへ向かわれるのですか………?
しかしそうなるとここのトレント達が………。」
カーヤがこの場で離脱してしまうとトレント達を倒せる人材がいなくなってしまう。今はトレント達もお互いに絡まりあって動けないでいるがこの状況がいつまで続くか分からない。どこかでトレント達にも動きがあるはずだ。そうなった時身近に火の魔術を使える者が一人でもいれば心強いのだが残念なことにこの場にはカーヤ一人だけしかいない。
ミシガン「え?ま、待って!
もう少しよく考えよう?
今私達って相当追い詰められた状態にあると思うんだけどここでカーヤちゃんが抜けるの?
それって不味くない?」
タレス「そうですよ。
ここでカーヤさんが抜ければもしもの時にトレント達を追い払える人がいなくなるんです。
そうなったらこちらの班が全滅してしまうことだってあり得ますよ。」
カーヤ「でも今は何もすることがないんでしょ………?
だったらカーヤはカオスさんのところに行きたい………。」
カーヤの中ではここにいるよりかはカオスのところへと行くことが重要のようだった。元々カーヤはカオスにだけ心を許している。同じバルツィエの血筋だからという理由があるからなのか何かとカオスの側に行こうとするのだ。今回の作戦で一時的にカオスと離れることには従ってくれたが心情的にはカオスと離れて別の者達と行動を共にするのは難しいところなのだろう。同じ血を持つ彼だからこそ彼とは親近感のようなものを抱いてはいるがカオス以外の者達とはそれがない。彼女にとってはまだまだアローネ達とは他人だということに………、
アローネ「………………カーヤさん、
レアバードで私もカオスの元へと連れていっていただけますか?」
唐突にアローネがそんなことを言い出した。
カーヤ「………いいけど。」
アローネ「では早速「おい!」」
ウインドラ「カオスの手助けに向かうという話ならまだ分かるがそれでどうしてカーヤだけでなくお前まで行くことになるんだアローネ。
お前がカオスのところに向かう必要性がどこにあった?」
タレス「ただでさえ人手が足りないのにアローネさんまでいなくなったらここはどうするんですか?」
カーヤについていくと言うアローネに対し抗議する二人。
ミシガン「今のこの状況ってアローネさんが考えた作戦の途中だよね………?
流石に私達を放置していかれるのは困るんだけど………。」
普段はアローネに対して文句の一つも言わないミシガンでさえもこれには便乗する。
アローネ「…もしもの時はラーゲッツが所持していたレアバードで四人はお逃げください。
ここでの作戦は既に達成されています。
もうこの場に留まる理由はないでしょう。」
ウインドラ「はぁ………?
………急にどうしたんだお前は。
さっきと言ってることが全然違うぞ。
トレント達はここで倒さないといけないと言ったのはお前だろうが。」
タレス「そうですよ。
どうして突然そのトレント達を残して離脱していいなんて話になるんですか?」
アローネは先程から何かに対して焦りを感じている。その事が原因でアローネは先程から支離滅裂な言動を繰り返す。そのことにウインドラやタレスは気付くが、
ミシガン「ラーゲッツのレアバードはまだ誰も練習とかしてないからそれで逃げるってのもどうかなぁ………。」
ビズリー「この中でレアバードを操縦出来る方は他にどなたかいらっしゃらないのですか………?
………ではやはりここは一度全員を避難させてからカオス様のご支援に向かわれるのがよいと思いますが………。」
アローネ「!」
ウインドラ「…そうだな。
それが今もっとも効率的だ。
カオスが向かった先と今俺達がいる場所はかなりの距離がある。
ここにトレント達が集中しているならカオスのところに走ったとしてアンセスターセンチュリオンを討伐する頃にはトレント達もまだユミルの森をさ迷っているぐらいだろう。
それで行くか。」
最終的にはこの場を全員で離脱してカオスの元へと合流することが決定した。これには誰も否定の意見を言わなかった。
アローネ「………分かりました。
それで行きましょう。」
ウインドラ「………どうしたんだお前は………?
ここ最近のお前はどこかおかしいぞ?
具体的には
アローネ「そんなことは………。」
ウインドラ「そんなにカオスのことが信じられないのか?」
アローネ「そうではありませんけど………。」
ウインドラ「…このことは後でもう一度訊くぞ?
それまでにお前が抱えているその問題をどう捉えているのか考えておけ。
お前は少し余裕が無さすぎるぞ。」
ウインドラ「……これで全員運び終わったな。
カーヤご苦労だった。」
カーヤのレアバードに乗って全員があの場から脱出できた。トレント達はどういう訳だかアローネ達が飛び去った後も壁から動くことはなかった。
タレス「………どうしたのでしょう………?
ボク達はもう全員こちらに来ているのにトレント達があのばで固まったままですよ?」
ミシガン「本当だ………。
まだ私達が壁の上にいると思ってるのかな?」
ビズリー「どうでしょうか………?
根が絡まってあそこから動けなくなっているのでは………?」
不思議なことにあれほどアローネ達を追いかけてきていたトレント達はアローネ達が飛び去った後も壁の方に滞在し続けていた。獲物を追いかけるあまり後ろを振り返ることもできないほど密集して絡まってしまったのか………。
シュルシュルシュル………、
ウインドラ「………ん?」
シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル…………、
トレント達が密集している辺りで何かが蠢くような音が聞こえてくる。それは………、
シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!!!
トレント達から生えた
タレス「な、何をしているんだ………!?」
その様子を見て声をあげるタレス。他の五人も同様にその光景を見て怪しむ。
そして、
シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル……………、
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッ!!!!
アローネ「こ、これは………!?」
ビズリー「あッ……あああッ………!