テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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過ごしやすいアルターの空気

アインワルド族の住む村アルター 残り期日六十九日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(時間はいくらかかってもいい………か。

 アインワルド族の人達やラタトスクにはまだ話してないから分からないんだよなぁ………。

 俺達にはそんなに時間が残されてないってこと………。

 ………アンセスターセンチュリオンが実質トレントから生まれてくるならユミルの森にいるトレント達全部を討伐しなくちゃいけない………。

 でもそのトレント達を直接火の魔術で焼き払っちゃいけない。

 トレントを倒すなら物理的な攻撃や火以外の魔術で倒していくしかないんだけどそれだと結構な時間が掛かった。

 って言ってもアローネ、タレス、ミシガン、ウインドラ、カーヤの集中攻撃で五分前後………。

 

 

 ………()()()()()()()………。

 トレントの数は………少なく見積もってもユミルの森には………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………一万だと………?トレント一体に皆で攻撃を浴びせて五分で倒せる相手が一万?五分で一体ってことは一時間最速で十二体倒せる訳だけだが一日にすると………×二十四の時間だから………いくらになる?二百から三百ぐらいか?一日に三百体のトレント達を倒せればだいたい一ヶ月と少しの期間で完了出来るのか。

 

 

 だがこの計算も食事休憩や就寝を度外視した計算だ。実際はそんなに簡単な話ではない。一日中ずっと人が稼働し続けられる筈がないんだ。効率的には一日三百体が理想ならそこから諸々の休息などの時間を差し引いたとすると三分の一程度は減数するだろう。そうなると理想が三百でそこから………二百………。一日二百体討伐出来るとなると討伐完了は………………五十日………。精霊マクスウェルの期限まではまだ間に合ってるけどそうなると今度はブルカーンの地方のヴェノムの主レッドドラゴンを二十日以内に見付けて倒さなくちゃいけない………。移動だけでも数日かかるだろうしブルカーン族も何だか話に聞く限り穏やかではなさそうだ。精霊イフリートとやらが生け贄を差し出せと命令されてフリンク族を襲ってたくらいだ。話が通じる相手なのか分からない。そんな相手に………と言うかブルカーンの地方のヴェノムの主の話はレッドドラゴンという情報以外が一向に出てこない。精霊イフリートに目が行き勝ちでレッドドラゴンはどうなってるんだ?

 

 

 

 

 

 

 先のことは少し不安になるが今はこの状況をどうするかだ。単純計算なら五十日でトレント達を駆逐仕切れるとは言ったがそれはトレント達が思うように遭遇出来た時の場合だ。三日前のアローネ達との別行動の時にはアローネ達の方には百体ものトレント達が集まってきたそうだ。

 

 

 …百体………それだけ聞けば多い数のトレントに囲まれてしまったとは思うが目標討伐数はその百倍の一万。その一万を全て倒さないとこの地でのヴェノムの主討伐は終わらない。………一万と聞くとかなりの軍隊が出来上がる数だ。しかしその一万の数のトレント達には統率がない。各々が好き勝手に手頃に現れた獲物を襲うだけ。トレントは待ち伏せ型のモンスターでトレントと遭遇するにはこちらから出向かなければならない。

 

 

カオス「(………待てよ?

 ユミルの森には一万のトレントがいるらしいけどそれらを全部倒そうとしても必ずどこかで就寝する必要がある………。

 一万ものトレントがいる森の中でそんな場所は無いよなぁ………?

 そうなると一度アルターに戻ってきて寝るしかない………。

 アルターの周りにいるトレントならそれでいいけどアルターからどんどん離れていくと一々寝に行く時間が出てくる………。

 

 

 トレントを討伐していく過程で絶対にどこかで効率が落ち始めるのは確実………。

 五十日………じゃ全部トレントを討伐しきれないんじゃないか?

 五十日でも大分痛い時間の浪費なのにそれ以上かかるなら………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようございます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!」

 

 

 カオスが一人トレントの討伐期間の問題で悩んでいると彼に声をかけてくる者が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「如何されましたかカオス様。

 何か思い悩んでいた御様子でしたが………?」

 

 

 

 

 

 

カオス「クララさん………。」

 

 

 この地方のアインワルド族の族長格、巫女のクララである。

 

 

クララ「お困りのことでもありましたら何でも仰ってくださいまし。

 私共の可能な範囲でカオス様達のご助力致しますので。」

 

 

カオス「…有り難うございます。

 でも大丈夫ですよ。

 ちょっとトレント達の数の多さに目眩がしていただけで………。」

 

 

クララ「…申し訳ありません………。

 他の地の問題と比べてもここでの事情はカオス様達にとっては大変な大仕事になりますよね?

 他の地の主達はその主さえ倒せばよかったと思いますがここでは………。」

 

 

カオス「クララさんが悪いと思うことなんてないですよ。

 ある意味じゃここのアインワルドの人達がダレイオスで一番厄介な主に苦しめられてたんじゃないかなって思いますけど。」

 

 

クララ「………アンセスターセンチュリオン………トレントの集合体………。

 カオス様にとっては一度倒した相手になりますが手応えはいかほどに?」

 

 

カオス「………………正直倒せない相手ではなかったんですけどアレをそう何度も相手しなくちゃいけなくなるとなると………。」

 

 

 カオスは三日前にアンセスターセンチュリオンの一体を討伐したばかりだがそれによって得た経験は“あまり相手にしたくない敵”であった。無尽蔵にも感じさせる体力を持ったアンセスターセンチュリオンとの戦いは負傷こそ無かったがそれも連戦ともなればどこかで精神的な疲れが見え始める。そんな状態でこれから()()()を討伐していかなくてはならないと思うとどこかで痛いドジを踏んでしまいそうだ。

 

 

クララ「そうですか………。

 ………そんな敵の相手を貴殿方に強いるのは誠に申し訳ないのですがそれでも私共は貴殿方に頼るしかありません………。

 私共は彼等に対抗する術がなくどうすることも………。」

 

 

カオス「………」

 

 

クララ「………私共に出来ることと言えばせめてもの労いの言葉だけ………。

 私共は貴殿方を応援する他ありませんね………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………どうか貴殿方のお力で私共をお助けください。

 私共アインワルド一同は貴殿方が滞在してくださっている間は()()()()()()貴殿方を歓迎いたします。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(いつまででも………って訳にはいかないんだけどなぁ………。)」

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