テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ラーゲッツのレアバード

アインワルド族の住む村アルター 残り期日三十九日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「これから森に向かいます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネは一言そう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス・タレス・ミシガン・カーヤ「「「「………」」」」

 

 

ウインドラ「おい………、

 だからそれは禁止されていると言っているだろう………。」

 

 

 森に向かうの一言でアローネがクララ達アインワルドから中断を命じられた作業を開始するのかと思う五人。

 

 

 しかしアローネは………、

 

 

アローネ「いえ、

 禁止されているのは作業ですが森に向かうことは禁じられておりません。

 ですので森に向かうだけですよ。」

 

 

タレス「?

 作業をしないのに森に向かう………?

 森に行って何をするんですか?」

 

 

 作業はしないが森には向かう、それだけではアローネが何をしたいのか分からない。タレスがアローネにそう質問すると、

 

 

アローネ「作業はしませんが私達が東のトレント達と戦っている間アインワルドの方々にしていただいていた北と西のトレント達を一ヶ所に集中させる作業、

 それをしに行きます。」

 

 

 アローネはクララが禁じた作業の内容の裏をついたかのようなことを言い出した。

 

 

ウインドラ「…それはギリギリ俺達が禁じられた作業の範疇にないか?」

 

 

ミシガン「それって普段私やアローネさん、タレス、ウインドラがやってることじゃないの?」

 

 

 アローネが言ったことはトレントの討伐作業を止められている中で考え抜いた一つの手だろう。残りは南と北西の二ヶ所に絞られそれぞれが二週間ずつ時間を必要とするなら少しでも短縮するために一つの場所にトレントを集中させる。それによってトレントが融合して生まれるアンセスターセンチュリオンがまた数を増やしそうなことにもあるだろうがそれでも一ヶ月かかる作業が幾分かは縮小できるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 が、それでも、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タレス「それに例えそれをするにしてもやっぱりアインワルドの許可が必要でしょう?

 この雨の中のトレント達がどれ程強くなってるのかは知りませんが黙って出ていくのは難しいですよ。

 村の前には見張りがいますし………。」

 

 

 外出するとしたら先ず出入口に向かわなければならない。そして出入口の見張りは巫女クララの許可が無ければ通してもらえない。

 

 

 アインワルド達も意地悪して通さないわけではない。森を知る民としてトレント達がどのぐらい危険な生物に化けているのかを熟知しているのだ。最近までヴェノムに感染した個体すら避けてきた者達だがそれを抜きにしてもトレント達を魔術を制限されたカオス達が相手にするのは難しいとして作業中止を命じている。ウインドラが言うにはそれだけではなさそうだが。

 

 

ミシガン「そうだよねぇ……、

 外に出るにはそれなりの理由と()()()()()()()()()()()()()()退()()()()()()って信じさせないといけないわけだし………。」

 

 

 トレントを倒す作業をするには六人が揃って行う必要がある。六人が同時に外に出ていくとなればトレント退治をしないと言っても信じてもらえないだろう。ラタトスクにはトレントが倒されればそれを感知する能力がある。嘘をついてもばれるのだ。だからこそアローネが作業をしないと言って外に出ると申告してもそれを拒否される可能性が高い。外に出るには何かカオス達が作業をしないという保証をたてなければならないのだが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「あ………、

 別に全員で私が言ったトレント達を誘導する作業をしにいく必要はありませんよ?

 ()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

 軽い感じでアローネがそう補足した。

 

 

カオス「三人………?」

 

 

タレス「何で三人なんですか………?

 トレント達を集めてくるなら数がいた方が………。」

 

 

 ユミルの森にいるトレント達の数は多い。中央で五千、東で千あまり倒したとして残りは三千から四千はいるだろう。それをたった三人で事足りるとアローネは言う。

 

 

アローネ「…これを使います。」

 

 

カオス「これ?

 ………!

 これって………。」

 

 

アローネ「はい、

 先日に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネが懐から取り出したのはラーゲッツが持っていたウィングバッグだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「パパ………………のレアバード………?」

 

 

タレス「そのウィングバッグの中に入っているレアバードでどうするんですか?」

 

 

 おもむろにこれを使うと言うアローネだが飛行手段で何をするというのか。

 

 

アローネ「雨天時に凶暴化するトレント。

 そのトレントから逃げおおせるのはとても難しい。

 その理由の一つにはトレントの追跡が早くなる他にもう一つ私達人自身が雨の泥濘などによって走る速度と体力が大幅に下げられることが考えられます。

 逃げられるか逃げられないかなど不確かな環境に人を送るのはクララさんも直ぐに判断できないでしょう。

 それは大抵の責任ある立場の人ならそういうことを安易に許可することはあり得ません。

 

 

 しかしそれがこのレアバードならそんな心配は無用だとは思いませんか?

 これを使って飛行すれば私達のスタミナや速度などを考慮する必要もありません。

 空からトレント達を誘導すると言うのであればトレント達に捕まることもありません。

 これさえあれば確実により安全にトレント達を一ヶ所に集められるのです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネの案は雨によって中断されたカオス達のトレント退治の作業を効率化するために考えに考え抜いた策なのだろう。雨で何も作業ができないのであれば二ヶ所に散らばったトレント達をせめて一ヶ所に集める。雨でその作業すら滞っていたが雨の間に一ヶ所にトレントを集めてしまえば雨が止んだ際は二週間、二週間の一ヶ月かかるとされた作業が半分の二週間、もしくは二週間と少し延長されるくらいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが一つだけ問題が発生した………。

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