テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしている。

 カストルの酒場で奥義書を拝見したカオスは早速タレスとの特訓でその技を披露する。

 


好調な出だし

安らぎの街カストル 酒場

 

 

 

「ほいこいつが今回の報酬金ね。

 近いから今朝早くに済ませちまったよ。」

 

「有り難うございます。」

 

「助手さん達はあとどのくらいいられるんだい?」

 

「そうですねぇ、具体的には決まってませんけど………なるべく早くに帰れって先生に言われているのでここでのクエストでもう少し貯めてからここを発とうかな、と。」

 

「そうなのかい、それじゃあここにいる間はじゃんじゃんヴェノムを頼んでもいいんだね?」

 

「そうして貰えると助かります。」

 

「それじゃあ、さっそく言ってもらおうか!

 こいつなんだけどさ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「朝のクエストダッシュに巻き込まれないでクエストを請けられるなんていいですね。」

 

「そうだね、初日は驚いたよ。

 あんな取り合い掴み合いの激しい中に飛び込んでいくのはゴメンだからね。」

 

「カオスさんならあの中に飛び込んでもクエストを取れそうなものですけど………。」

 

「モンスター相手なら遠慮はいらないけど流石に同じ冒険者の人達を相手にするのはなぁ。」

 

「!?そういえばボク達冒険者なんですね!?」

 

「そうだよ?」

 

「旅人なのでは?」

 

「え?一緒じゃないの?

 ここに来る人達と俺達同じことをしているように思えるんだけど。」

 

「旅人です!ボク達は旅人なんです!」

 

「タレス必死すぎだよ。」

 

「そこまで冒険者と言われるのが嫌なんですね。」

 

「そりゃああれだけディスってたらねぇ。

 本当に冒険者と何があったんだ。」

 

 

 

「そうです!ボク達には旅の目的があります!

 冒険者達のように娯楽で生きている人達とは違います!」

 

「おい、タレス!?」

 

「クエスト請けることに集中してましたがウルゴスの情報も集めましょう!

 レイディーさんだけの情報では偏りが出来ますからね!」

 

「それはそうだけど…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい!!テメェら!!!」ガタンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「!」」」

 

 

 

「ちっと騒ぎすぎじゃねぇか?

 ここはテメェラらの遊び場じゃねぇんだぞ?」

 

「………はい。」

 

「クエスト請けたんならさっさと行きゃいいだろうが!

 ここでおれ達にけんか売ってる暇があんならよぉ。」

 

 

 

「ワルディーさん!店の中でケンカはゴメンだよ!

 やるなら外行っとくれ!」

 

 

 

「分かってんだよチーフ。

 おれはこの世間知らずどもにここでのルールを教えてやろうとしてたとこだ。

 おい、テメェらあんまり迂闊なことは口にしない方がいいぞ?

 こうしておれみてぇなのに絡まれるからなぁ。」

 

「スミマセンでした。」

 

「………。」

 

「タレスも、ほら謝って!」

 

「何だ?

 話しかけられるとは思わなくて固まっちまったのか?

 今度からは気を付けろよガキがぁっ!!」ブンッ!

 

 

 

「!!?」パシッ

 

 

 

「ん?何だテメェ?

 その手を離せよ!」

 

「身内の毒舌は謝ります。

 けどこんな小さな子供相手に大人が本気で殴り掛かるのは見過ごせません。」

 

「口の悪いガキはこうやって躾てやんのが大人って「…」あだだだだだだだッ!!!?」ギュウゥゥゥゥゥゥ!

 

「大人が子供に本気でいいのかよ?」

 

「ぐあぁぁぉぁっ!?まいった!!おれの負けだぁっ!!」

 

「まったく。」パッ

 

「はぁっ………はぁっ………。

 はぁっ………はぁっ………、

 

 

 

 シャープネス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんて言うわけねぇだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ぐわっ!

 

 

 

「そうですか…。」クルンッ、バンッ!!

 

 

 

「おぉッ!!?へぶぅ!!」

 

 

 

「そんな人同士の争いに騙し討ちをするなんて見苦しいとは思わないのですか?」

 

「んだぁ!?この怪力ゴリラ女はぁ!!?「…」ぉごごごごごごご!!???」グググググッ

 

「怪力なのは私が貴方と同じ術を使っているだけです。

 ゴリラ要素は関係ありません。」ググッ

 

「いてぇぇぇぇぇぇぇ!!!?

 悪かった!!おれが悪かったから腕を離してくれ!!」

 

「素直で宜しいですね。」パッ

 

 

 

「ふぅ………ふぅ………、

 ふぅ………ふぅ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よくもやりやがったなぁ!!?

 このワルディー様に恥を掻かせやがっ「飛燕脚」プゥ!!!」ゲシッ

 

 

 

「これだから冒険者は嫌いなんですよ。

 盗賊と同じで気分と力で物事を判断するので。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワルディーガマタヤラレタゾ!?

 

コレデコンゲツはニカイメか!?

 

イヤ、イマノデサンカイブンダカラヨンカイメダゼ!

 

ダレダアイツラ!?

 

ギルドランクヨンヲシュンサツダト!?

 

ドクゼツナダケハアルナ!

 

サイショニワルディーヲブットバシタレイディーミタイダ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スミマセン店員さん。

 すぐ散らかしたところは片付けますので…。」

 

「いいんだよ!

 このバカは最近ギルドランクが上がって天狗になってたとこだからいいお灸をすえてもらってよかったよ。

 ま、学者様達が全員で叩きのめしてくれたんだ。

 ワルディーも暫くは真ん中で酒は飲めないだろう。」

 

「あ、やっぱりさっきのは聞き間違いじゃなかったんだ。」

 

「レイディーさんもこのワルディーさんと?」

 

「学者様ってそこのタイタン君よりも猛毒舌だろう?

 ランク上がって自慢してたワルディーにそれは耳を塞ぎたくなるようなそんな罵倒の嵐だったねぇ。

 逆上した………逆上と言っていいものか分からんがワルディーが学者様につかみかかって助手さん達と同じ目にあわされたのさ。」

 

「レイディーさんならやりかねないね。」

 

「あれでもこの店の常連じゃあワルディーはトップに立つ男だからねぇ。

 ランク四以上なんて旅人くらいしか見たことないからね。

 それでボスにでもなったつもりだったんだろうこいつは。」

 

「そういえば俺達のランクって………。」

 

「済まないんだけどね。

 ヴェノムの案件を請け負ってもらってるのは助かるんだがこれに関してはギルドランクに反映出来ないんだ。」

 

「えぇ!?

 じゃあ俺達はずっとランク零のままなんですか!?」

 

「ヴェノム自体冒険者の人達にクリアできることじゃないからそういう制度は出来てないんだ。

 今度本部の方に連絡してヴェノム災害クエストもランクに影響あるようにするから待っといてくれよ。

 ギルドカードには仮クリア扱いにしとくから。

 申請が通ったら晴れてランクアップだよ。」

 

「なぁんだ、ビックリした。

 なら俺達はこのままヴェノムのクエストをクリアし続ければいいんてすね?」

 

「そうしとくれよ。

 ヴェノムの報告は山程上がるからね。

 それにヴェノムのクエストなら普通のクエストよりも高く評価される筈だから助手さん達もすぐに上がるだろうよ。」

 

「分かりました!

 ではこのまま続けますね。」

 

「あぁ、宜しくね。

 けどまだワクチンはあるのかい?

 ネイサム坑道とエサーリ林道で大分使ったんじゃないのかい?」

 

「え、えぇ!レイディー先生が人数が多いから余分に持たせて貰ったんですよ。

 ですからまだクエスト受ける分には余裕がありますから。」

 

「でもいいのかい?

 薬ってクエストの報酬金よりも高いって聞くけど?」

 

「あ、そ、それは………先生が困っている人がいたら助けなさいって言われてるので…。」

 

「そうなのかい?

 あの人が………。」

 

「だからワクチンの数は気にしないでください!俺達ならここで使いきるつもりでクエスト受けますから!」

 

「でもそうするとあんたらは王都へと安全に帰れないんじゃ………。」

 

「………亀車!亀車ならなんとか、帰れそうですよ!?」

 

「亀車か!

 なら安心だね。」

 

「はい、安心なんです!」

 

「じゃあクエストの方も頑張っとくれよ!」

 

「はい、任せてください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安らぎの街カストル 裏路地

 

 

 

「おい、今の聞いたか?」

 

「あいつらワクチン持ってるらしいな。」

 

「ワクチンは売ったら何処でも高い値で買ってくれるぞ。」

 

「だったらやることは決まってるだろう。」

 

「ワクチンをあいつらから奪う!」

 

「ワルディーのおかげでいいこと知れちまったぜ。」

 

「どうやる?

 今やっちまうか?」

 

「今ついてったところでヴェノムの巣に入られたらやベーだろ。」

 

「あぁ、決行はあいつらが帰ってきてからだ。

 早目に動かねぇとワクチンがどんどん少なくなるぞ。

 そうなると分け前が減っちまう。」

 

「誰が持ってんだろうなぁ。」

 

「どいつでも構わねぇさ。

 一人押さえりゃいいんだよ。」

 

「人質か。

 悪だねぇ、俺ら。」

 

「そんなもん俺らなら当然だろ。

 なんせ俺達は悪名高い………」

 

 

 

「「「漆黒の翼!!!」」」

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