テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ユミルの森 丘 残り期日三十八日
カオス「………そうなったら………、
どうなるのかな………?」
アローネ「分かりませんか?
ここでアインワルド族の方々が私達と同じ力を得られらばこの森での仕事はもっと早くに終わることもできるということです。
ビズリーさん達のその後の経過からしてアインワルド族が強化される力は地属性………。
地属性であるのならトレントを相手にするには不向きの属性ではありますがこれまでのように全く攻撃が効かないということはないのです。
それならばアインワルド族が私達の戦列に加わっていただければここで消費してしまう時間はもっと抑えられるのです。」
カオス「!
アインワルド族の人達にもトレント退治を頼むの?」
アローネ「そうするしか今の切り詰められた時間に圧迫される私達がどうそこから余裕を作るか考えに考え抜いた末に出した結論です。
私達にはもう時間がさほど残されておりません。
貴方の力が変化したのもそういうことなのではないのでしょうか………?」
カオス「………」
いつ頃変化したかははっきりしないがヴェノムの力を失ったカーヤでさえもトレントに攻撃が有効だということは変化した時期はカイメラ戦直前だろう。あの時辺りからカオスの術の性質が変化した。あのダインと修行の最後の日に………、
しかしカオスは迷う。世界の命運がかかっているとはいえ他人の人生をそんな気軽に変えてしまってもいいのか?ヴェノムによる災害で死亡してしまう恐れは無くなるがカオスが力を与えることによって今度はその力が原因で命を落としてしまう危険性が出てくるのではないか?これまでとは性質が変わってしまったのならそんな安易に力を付与することは………、
ビズリー『カオス様達だけではトレント退治は骨が折れるようだからな。
俺達もトレント退治を手伝うんだ。』
カオス「………」
数日前ビズリー達は自分達にできることを探していた。丁度それは今アローネが言った内容と同じことだ。ビズリー達もこちらが言えば喜んで仕事を手伝ってくれるだろう。彼等にこのことを提案すれば確実にこの提案を呑む。それだったらここで自分が余計なことは考えなくても良いのではないか?どうせ自分はそういった先のことを考えるのは得意ではない。下手なことを思い込んだらミシガンやウインドラ達と同じすれ違いを起こしてしまう………それだったら………。
カオス「………そうだね。
本人達がそれを受け入れてくれたらやってみようか。
アローネが考えることで間違ってたことなんてそうそう無いもんね。」
アローネ「そう評価されるのは嬉しいですがなんとも気恥ずかしいですね………。」
カオス「いや………、
アローネが言うことはいつも正しかった………。
アローネはいつだって世界と……皆を見てるから………。」
アローネ「そんなことは………ないですけど………。」
カオス「………そうだよね………。
俺達はこの世界を守らなくちゃいけないんだ………。
この世界をどうやって守らなくちゃいけないかも考えないといけないんだ………。
世界を守ってその先のことだってあるのに………。」
アローネ「………はい、
世界を存続させてバルツィエを倒し私達はその先の未来を見据えていかねばなりません。
ヴェノムとバルツィエの問題が解決できれば世界はより良い世界になるでしょう。」
カオス「そうなったらウルゴスの人達を探しだしてあげないとね。」
アローネ「えぇ、
私もお父様やお母様、それから義兄様やメルクリウスに早くお会いしたいです。」
カオス「………うん、
そうだね………。」
カーヤ「カーヤのことは………?」
アローネ「はい?」
カーヤ「カーヤは全てが終わったらどこに行けばいいの………?
カーヤは誰と一緒にいられるの………?」
カオス「………カーヤは勿論「私達と一緒にいられますよ。」」
アローネ「カーヤは私達の大事な仲間です。
カーヤの居場所は私達のところですよ。
貴女のことは決して見捨てたりはしません。
カーヤも全てが終わったら私と一緒にカーラーン教会へと行きませんか?」
カーヤ「カーラーン教会………?」
カオス「カーラーン教会は俺達の知り合いでカタスティアって人がいて俺達のことを助けてくれた人がいるんだ。
その人のところに行けば俺達のことを快く迎え入れてくれるよ。」
カーヤ「…そうですね。
タレスはバルツィエとの決着がついた後はアイネフーレを立て直すと仰ってましたしミシガンとウインドラは………ミストへと戻られるようですし私とカオスとカーヤさんは一緒にカーラーン教会へと行きましょう。」
カーヤ「………カーラーン教会ってどんなところ………?」
アローネ「カーラーン教会は主に慈善活動を主軸に色々なことをなさってますよ。
人の住みやすいように街を綺麗にしたり身寄りのない子供達を引き取ってお世話をしたりなど。」
カーヤ「身寄りのない………?
カーヤみたいな子達が沢山………?」
アローネ「カーヤさんには私達がいますよ。
………とは言うものの私達も家族が今はおりませんけどね。
…でも私にはその家族を探さないといけない使命があります。
できればカーヤさんも私と一緒に………。」
カーヤ「………………、
………うん分かった探すよ。
カーヤと一緒にいてくれるならカーヤ何だってするよ。」
アローネ「!
有難うございます!
カーヤさん貴女がいてくださると本当に助かります!」
カーヤ「………カーヤがいてもいいのならカーヤも手伝うよ。」
アローネ「カーヤさん………。」
カーヤ「カーヤでいいよ………。
さん付けされるのは何だか変な感じがするから………。」
アローネ「…ではカーヤ、
お願いしますね。
これからもずっと一緒ですよ。」
カーヤ「うん………。
一緒………。」
カオス「………」
誰にだって大切な人がいてその人との何不自由ない日々を過ごせたらそれが幸せなんだって思う………。
アローネにとってはまだ見付かっていない家族やウルゴスの同胞達が大切な人達だってことは分かっている………。
アローネにとって俺はただの………。