テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アインワルド族の住む村アルター 残り期日三十八日
ウインドラ「生命体の起源が精霊………?」
ラタトスク『そうさ、
お前達生き物全ては
タレス「精霊が生き物になったって言うんですか………?」
ラタトスク『そうだ。
お前達の言葉で言い表すなら
そうしてその肉体が長い時間様々な過程を辿りお前達は
ミシガン「何それ………そんな話聞いたことがないよ………。」
ラタトスク曰く生物の祖先は精霊でその精霊が進化を遂げて今を生きる生命になったと言う。
しかしそれでは、
ウインドラ「急にそんな話をされても信じられんな………。
この星の全ての生命が始めは精霊だった………?
だが俺達はお前を含めて二体の精霊を知っているがお前達の力はこの星のどの生命体をも凌駕している。
それどころかお前達精霊の足元にも及ばない生き物達ばかりだ。
この星の生命が最初は精霊だったと言うなら
精霊とその他の生命体では圧倒的に力の差が歴然である。カオスに憑依した精霊マクスウェルはその気になればこのデリス=カーラーンを消滅させる力を持っている。そしてラタトスクはそれに届かないにしてもカオス達を畏怖させる程の力はあった。恐らく単体で国と戦える程の力は有しているだろう。
それに比べてこの星の生命体は一つ一つの種がそこまで強い影響力を持ってはいない。この星でもっとも強いとされる生物はレッドドラゴンだが過去にそれが人の手によって倒された事例はいくつかある。一対一の勝敗ではなく一対多数の戦いではあったが最強の生物とされるレッドドラゴンも人が集まればそれを倒せる。
永きに渡ってその存在が幻とされてきた精霊の力はそれを単体の生物の力と置き換えても人やその他の生物が束になってかかったとして勝てるものではない。次元が違いすぎる存在それが精霊だ。そんな精霊が世界中の生物達の起源とは一体………?
ウインドラ「俺達生物は長い時間をかけて少しずつ種を進化させて今日まで存続してきた。
その過程では必要な生物としての能力を高めたりや必要のない機能を退化させてきたりもした。
………もし俺達の祖先が本当に精霊だったと言うのならこの星の生命体は皆揃ってその強さを捨てたことにならないか?」
タレス「それだけじゃありませんよ………。
マクスウェルやラタトスクは少なくともこの星が誕生した時から存在してるんですよね?
と言うことは貴方達精霊の寿命は全生命体………、
プロトゾーンすら超える程の寿命があるかもしくは寿命自体が存在しないことになる………。
強さと寿命の両方が貴方達精霊に敵う生命体はいません。
それどころか完全に退化の一途を辿ってるじゃないですか。」
ミシガン「どうして私達は精霊から生き物になってこんなにも脆弱な種族になっちゃったの?
貴方達精霊みたいに
ラタトスク『
ウインドラ「終わりを欲した………?」
ラタトスク『精霊はお前達の考える通り終わりは存在しない。
精霊という種である限り俺達には未来永劫終わりは訪れない。
永遠に………、
永遠に俺達はこの世界に
それを受け入れた精霊と
その受け入れられなかった精霊達がお前達の祖先だ。』
ミシガン「何それ………精霊が死にたかったって言うの?
………物好きだね。
死ぬことになんて何の意味もないのに………。」
タレス「死んだらそれでお仕舞いですよ。
ボク達の祖先達は理解しがたい価値観を持っていたようですね。」
ラタトスク『………そう思うのはお前達が“死”という概念を持ち合わせているからだ。
この星ができた頃にいた精霊達には死が無かった。
それだけの違いだ。
知性を持つと皆自分に無いものを欲しくなる。
それが死だった。
だから願い続けた。
自分達のただそこに在るだけの無意味な存在から解放されて
その願いが実ってこの星の精霊達は
自分達で何もかも自由にできる体をな。
あいつらは自由を手にしたんだ。』
タレス・ミシガン・ウインドラ「「「………」」」
ラタトスク『………ちなみにこの話はこの星に限った話じゃないがな。
ミシガン「は………?」
突拍子もなくスケールが宇宙にまで発展してしまった。生命の祖先が精霊という話から急に宇宙について語りだした。
ラタトスク『俺はこの星で生まれた精霊だが俺を生み出した世界樹カーラーンも精霊と同じ様に無から有に具現化して生まれた。
それがまた時間を経過させて少しずつ空気の層を張りカーラーンが地を作り出して………、
この星デリス=カーラーンが誕生した。
………それよりも遥か昔………、
この
このデリス=カーラーンもその星の一部だった………。
その星は
星々のそれぞれの
星も………俺達精霊もな………。』