テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アインワルド族の住む村アルター 残り期日三十八日
ウインドラ「………最古の大惑星………?
………そんな星がこのデリス=カーラーンが誕生するよりも以前に存在してデリス=カーラーンもその一部だった………?」
ラタトスク『あぁそうだ。
このデリス=カーラーンはその最古の大惑星の
宇宙に点在する他の星達も同様だ。
最古の大惑星が砕け散った後の塵片のマナがそれから世界樹となって星を創ったんだ。』
タレス「どうしてそんな星があったことが分かるんですか………?
そんな話はマテオでもダレイオスでも聞いたことが無いですよ?」
ラタトスクが言う最古の大惑星の存在はラタトスク以外は誰も知らない。そんな星があったという説すら誰も推察できるはずがない。この星に生まれた生命はこの星の誕生以前の歴史を知ることなどできないはず………。
………それはラタトスクも同じなのだが………、
ラタトスク『俺はこの話を世界樹カーラーンの意思を読み取ることによって知った。
世界樹カーラーンがデリス=カーラーンはその最古の大惑星の欠片にしか過ぎないと俺に伝えてきたんだ。
古には宇宙は
ウインドラ「一つの宇宙………一つの星に一つの光………? 」
タレス「宇宙と星は分かるとして光とは何ですか?」
ラタトスク『そりゃ太陽のことだろう。
最古の大惑星もこの星のように昼夜があったみたいだ。
環境もこことさして変わらない。
世界樹はそう言ってたぜ。
違うのは
タレス「夜の景色が違う………?」
ラタトスク『一つの宇宙、一つの星、一つの光………、
夜になるとこの星からでも晴れた日に見えるような星空なんてその最古の大惑星には見れなかった。
当然だよな。
大惑星から見上げた空にあるのは昼間見える太陽とどこまでも真っ暗な宇宙の闇が広がるだけだ。
最古の大惑星からしてみればその星以外に星なんて無かったんだからな。』
ミシガン「ふぅん………、
なんか怖いね………、
どこまでも広がる闇なんて………。
でも何でそんな星が粉々になっちゃったの?」
タレス「普通では考えられませんよね………。
星が砕けるなんてこと滅多なことには………、
………!」
ウインドラ「!!?
星を砕く………それをやったのまさか………!?」
ラタトスク『お前達は知ってるだろ?
デリス=カーラーンが誕生するよりも遥か昔この宇宙には一つの大きな星が存在した。その星は精霊マクスウェルによって砕かれ今の星屑漂う宇宙が在る。
カオス達が過去にマクスウェルがどこかの星を破壊したことがあるのではないかと仮説を立てていたが本当に星を破壊していたようだ。しかもその最古の大惑星は宇宙の星々が一つの星の形をしていたと言うのだから想像するのも難しい程の大きさの星だったことだろう。
ミシガン「………じゃあマクスウェルがその最古の大惑星っていう星を壊したの………?
何のためにそんなことを………。」
タレス「何か壊さなければいけない理由がその星にあったのでしょうか………?」
ラタトスク『それは知らん。
直接側にいるお前達が聞けばいいじゃねぇか。
何でアンタはその星を破壊したんですか、ってな。』
ミシガン「それは………。」
タレス「質問しても答えてくれるかどうか………。」
なるべくなら関わり合いたくはない相手だ。マクスウェルの力を持ってすればカオス達など一瞬にして消し去ることもできる。そんな相手に不躾な質問など持っての他だ。機嫌を損ねればどうなることやら………。
ウインドラ「………………その最古の大惑星が破壊されてしまったのにはヴェノムが関係しているんじゃないか………?」
ミシガン「え………?
ヴェノムが………?」
何故マクスウェルが最古の大惑星を破壊したのか理由を探っているとウインドラが確信をついたかのようにそう言った。
ウインドラ「…奴が星を破壊する理由としたらそれしか思い付かん。
現に今こうして俺達は奴がこのデリス=カーラーンを破壊しようとするのを止めるべくヴェノムを拡散させてしまうヴェノムの主を狩ってまわっている。
奴はヴェノムウイルスによって世界が生命の育たない虚無の世界になるのを懸念してヴェノムを星ごと消し去ろうとしているんだ。
だったらその最古の大惑星とやらでも星全体にヴェノムが蔓延してしまってマクスウェルは一度その星をリセットすべく砕いたんだ。」
タレス「そう結論付けるのはおかしいですよ。
ヴェノムは
アローネさんやカタスさんが生まれた時代ウルゴスで何者かがヴェノムを作ったって話だったじゃないですか。」
ウインドラの考えは確かにあり得る話かもしれないがヴェノム自体はこの星で誕生したということはカタスティアとマクスウェルの話を
ウインドラ「別に無い話ではないはずだ。
この星ですらその最古の大惑星と比較しても小さな星になるのだろう?
こんな小さな星でヴェノムが作り上げられたのならそれよりも巨大な………俺達と同じ人と呼べる星の支配種が存在していたなら人口的にも技術的にもこの星よりも上である可能性が高い。
ヴェノムに酷似したウイルス兵器くらい案外普通に作れるのかもしれない。
そして作ったはいいがそれが世界中に広まってしまいマクスウェルに星を砕かれた………。
大方こんな筋書きなんだろう………。」
ミシガン「それってを使って何かしようとしてそうなったのかな………?
例えば戦争とか………。」
タレス「それだったら考えられますね………。
マクスウェルが星を消した以上はウイルスか何かが広まってそれ以上生物が生きていけなくなった星になったからだと思います。」
ラタトスク『………そうだな。
俺達精霊にとっては
終わりある中でその命がどのように生きていくか見ていくのは見ていて飽きない………。
それが永遠に見ることができなくなるなら………、
星の一つくらい気軽に消すだろうぜ。
それで次に生まれてくる世界を俺達は眺めていくんだ………。』