テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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何者かに救われて…

アインワルド族の住む村アルター 夜 残り期日三十八日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フイイイイィィィンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………!

 着いたか!

 アルターに………!」

 

 

 アンセスターセンチュリオンの襲撃によって負傷し気を失ってしまったカオスとアローネだったが最悪な事態になることは避けられた。危険を承知で挑んだことだったがまさか空を飛行して攻撃を受けるとは思えなかった。そして窮地に追いやられていたはずだったが二人が気絶している間にカオス達を襲ってきたアンセスターセンチュリオンとトレント達は何故か細切れにされていた。カオスにはそれらを倒した記憶がない。だとすればそれらのとをやってのけたのはアローネなのだが………。

 

 

カオス「(アローネが目を覚ましから落ち着いたら訊いてみればいいか………。

 今はアローネが無事かどうかを確かめないと。)」

 

 

 誰が倒したかどうかはさておき現在はモンスターの襲撃によってアローネが傷付き倒れたのだ。先ずは仲間の安全を確保し必要なら治療しなければならない。カーヤが連れてきていたトレント達はアローネの傷を治す前に現れたためアローネを治療することができなかった。一見負傷した様子はなかったが意思を失う前に見た額の傷が脳裏を過る。再び意識を取り戻した時には血など流れていなかったがもしかしたらこの雨で血が流されて落ちていただけでよく見えないところにはしっかりと傷が残っていることも考えられる。

 

 

 

 

 

カーヤ「………到着。」

 

 

カオス「アローネ!!

 アローネ!!

 しっかり………!」

 

 

 アルターの中でカーヤがレアバードを着陸させたのでカオスは乗せられていたアローネの元へと駆け寄る。カーヤの運転はやはり非常に優れていた。気絶したアローネを特に固定することなく乗せて離陸前と変わらぬ格好の姿のアローネがそこにはあった。依然として体中の力が抜けきっているかのように乗せられているが腹部が上下しているのを見ると息はしているようだ。

 

 

 生きているのなら一応念のために治療術を施しておこう。自分の力はこういう時のためにあるのだ。仲間達を救うためにこの力を使わねば………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「『ファーストエイド!』」パァァ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスの治療術の光がアローネを包んだ。前に一度カオスは治療術に失敗しているが今回は前の時のようにはいかないはずだった。アローネはカーヤのように生きることに絶望などしていない。アローネは生きて果たすべき目標がある。それを成し遂げるために未来にどう向かっていけばいいのか色々と考えている。だから………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パアァァンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だからこうして術が弾かれることなどあり得ないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「なっ………………何で………?」

 

 

 何故術が弾かれたのか理解できなかった。アローネは生きることを諦めたりなどしていない。それどころか生きて多くのことを望んでいるのだ。それなのに何故術が弾かれる………?自分は何故今失敗した………?

 

 

 何故自分は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「治療術が弾かれるのは既にその者が()()()()()()()()いるからだ。

 失敗したんじゃなくてもう既にアローネは唐だの傷が完治しているんだろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!

 ウインドラ………!」

 

 

 ツリーハウスの上の方からウインドラが降りてきた。カーヤが飛ばしていたレアバードの起動音を聞いて出てきたのだろう。

 

 

ウインドラ「何があったかは見当がつく。

 トレント達の襲撃を受けたかアローネがこの雨にやられてレアバードを不時着させてしまったんだろう?

 それでアローネが気絶してカーヤと二人で運んできたというところか………?」

 

 

カオス「………そうなんだ。」

 

 

ウインドラ「…安心しろ。

 お前の術が失敗したんじゃなくアローネが()()()()()()()()()()()()()()

 ということはアローネは無事だ。

 気絶してはいるようだがそれも大したことないだろう。」

 

 

カオス「でも………、

 さっきは血が出てて………。」

 

 

ウインドラ「傷が………?

 どこにだ?」

 

 

カオス「………多分頭の………額辺りに………。」

 

 

ウインドラ「額か………、

 ………フム………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特に出血するような傷は見当たらないが?」

 

 

 ウインドラがアローネの体をなるべく動かさないように慎重に負傷箇所を探していくがどこにもそれらしいものは見当たらないようだ。

 

 

カオス「(………あれは………俺の本当に見間違いだったのか………?

 気を失う前に見たあの赤い血は………俺の目の錯覚………?)」

 

 

ウインドラ「しかし気絶していることに変わりはない。

 外傷は見当たらないが何か深刻なダメージを内蔵に受けているかもしれんな。

 ここは雨が降って冷える。

 早く彼女を室内に運び込むぞ。

 手を貸せカオス。」

 

 

カオス「あぁ………。」

 

 

 ウインドラに促されて二人でアローネを近くの家の中へと運び込んだ。運んでいる途中アローネからはすやすやと寝息の用の声が漏れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アインワルド族の住む村アルター 民家 夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では何かありましたらお声かけ下さい。」

 

 

カオス「はい、

 有り難うございます。」

 

 

 村に入ってすぐの民家にアローネを運び入れて一応アルターの医療に詳しい者にアローネを診てもらったが心配は要らないようだった。今は単に疲労で眠っているだけとのことだ。

 

 

ミシガン「よかったね。

 アローネさんに大事がなくて。」 

 

 

タレス「カオスさんが付いていたんですからそんなことはならないでしょう。

 例えどんな怪我をしてもカオスさんの治療術なら直ぐに回復させてしまいますよ。」

 

 

カオス「………俺の力はそこまで万能じゃないよ………。」

 

 

 アローネのことを聞き付けてミシガンとタレスも後からやって来た。二人は特に心配はしてなかったみたいだが一応は顔を見にきたようだ。

 

 

ウインドラ「………何があったのか聞いてもいいか?」

 

 

 一旦はアローネの無事を確認できたためウインドラがカオスにどのような事故が起こったかを訊いてきた。

 

 

カオス「………森でのことなんだけど………。」

 

 

 カオスはユミルの森で何があったのかを詳しく皆に話した。途中までは順調にいっていたがアンセスターセンチュリオンの襲撃でカオスとアローネの二人が地面に叩き落とされてアローネが気絶したこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして自身もその後トレントの一撃で意識を失い気が付いたら二人を襲ってきたトレントとアンセスターセンチュリオンが何者かによって倒されていたことを………。

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