テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アインワルド族の住む村アルター クララ邸 残り期日三十五日
クララ「…そのようなことが本当に可能………、
………なのでしょうね………。
カオス様がそう仰られるのなら………。」
つい今しがたクララに先程アローネ達に話をした策を説明し終えた。その反応はたった数日で全てを覆されて驚きはしていたがカオスならと納得した様子だった。
アローネ「お願いします。
もう一度私達に森へと向かう許可をください。」
ウインドラ「今度はこの前のようにはいかない。
今回は俺も同行するし四人で一塊で動くんだ。
何か危なくなればすぐにでも離脱する。
そう約束する。
だから………。」
クララ「………」
クララはアローネとウインドラの頼みこむ言葉に沈黙する。三日前には安全だと言い切って失敗して帰ってきたのだ。そう易々と外出する許可は………、
ラタトスク『やれるんだな?
それで。』
口調と声が代わってクララの中の精霊ラタトスクがカオス達に質問してきた。
カオス「!
はっ、はい!
今のところはこれなら特に問題が発生したりは『アンセスターセンチュリオンはどうする?』」
ラタトスク『その作戦はトレント達を完全に隔離してそこをたたく作戦みたいだがそんなに簡単にいく話なのか?
お前がその穴を作っている間にトレントやアンセスターセンチュリオン達が押し寄せてきたら穴を作るどころの話じゃなくなるんじゃないのか?』
カオス「そ、それは………。」
ラタトスク『他にもあるぞ。
アンセスターセンチュリオンが作られる過程は
そんな穴に上手くトレント達を落とせたとしてそこからアンセスターセンチュリオンがまた精製されることにもなるだろう。
…場合によっては
ウインドラ「アンセスターセンチュリオン以上の怪物………!?」
カオス「そんなのが誕生………!?」
これまでのアンセスターセンチュリオンはトレントが複数体合体して誕生していた。トレント達を同じ場所に留めておくとそうなることもあるのだ。そして今度の作戦では戦う前にトレント達を同じ穴に押し込める作戦だ。その穴の中からアンセスターセンチュリオンが誕生することもさらにはそれ以上の合体生物を生み出してしまうこともあるらしい。
ラタトスク『現場を直接視認してきた訳じゃねぇがお前達はトレントならどうにか倒せるみたいだな。
だがアンセスターセンチュリオンはどうだ?
そんな手早く倒せるのか?
そしてそれより強い奴が現れたら倒せる保証があるのか?
お前達がそれを決行したとしてお前達の手に終えない化け物が生まれちまったら俺達はどうすればいい?
お前達に頼りきりな俺達が言うのもあれだが自分達で敵わない敵を作り出すようなこともないだろ?
世界がどうかなるかの前に自分達で難題に突撃していくこともないんじゃないか?』
アローネ「ですがそれではマクスウェルの期日に間に合わないのです………。
そうでもしなければ………。」
ラタトスク『…だったらよ………。
カオス、
ここは他の奴等に任せてお前一人だけでブルカーンのところのレッドドラゴンを倒してこい。』
アローネ・ウインドラ「「!」」
ラタトスクはカオスに先にレッドドラゴンを倒すように言ってきた。
ラタトスク『お前達が焦ってるのは時間だろ?
期限とかいうのが差し迫ってからそんな無謀な賭けに挑もうとしてるんだろ?
だったらこことブルカーンのところを同時平行して進めればいい。
お前ならレッドドラゴンを一人ででも倒せるんだろ?
それだったらお前がレッドドラゴンを先に倒しに行け。
その間ここでこいつらにこの間の作業を続けさせる。
お前の仲間とアインワルドで作業を引き継げばギリギリで時間には間に合うだろうぜ。』
アローネ「カオス一人でブルカーンの地へ向かわせるのですか!?
レッドドラゴンはともかくブルカーン族の人々はフリンク族を誘拐するような方達ですよ!?」
ウインドラ「一応ダレイオスの九の部族を再統合する目的で俺達は旅をしていたがどうにもブルカーンの奴等とは話し合いができそうにないという噂しか聞かない。
そんなところへカオス一人で向かわせて話が通じるかどうか分かったもんじゃない。
それにあそこには精霊イフリートを名乗る何者かが待ち構えていると言う。
敵は最悪レッドドラゴンだけじゃない。
ブルカーンも敵に回る可能性さえある。
ブルカーンの地に向かうのなら一人では不味かろう。」
ラタトスクがカオスを一人でブルカーンの地へと向かわせる発言を聞きそれをアローネとウインドラで反対する。
ラタトスク『しかしな?
トレント達は合体してアンセスターセンチュリオンになるんだぞ?
お前らの作戦はどう聞いてもアンセスターセンチュリオンを大量発生させそうな作戦だ。
ヴェノムの感染個体ってのは未だ未知数だ。
下手したらお前達が倒しはしたが大分苦戦させられたって言うカイメラに匹敵するような怪物が誕生することだってあるかもしれない。
今ユミルの森にいるアンセスターセンチュリオンは総勢
ヴェノムの主十五体分だ。
カイメラは何体分の主の力を持ってたんだっけなぁ?』
カイメラはジャバウォックに始まりビッグフロフター、ブルータル、マンティコア、バタフライ、レッドドラゴンの六体分のヴェノムの主の力を持っていた。それぞれが違う属性を司る主で相対する属性以外の攻撃を受け付けない鉄壁の守りを武器にカオス達は殆どダメージを与えることができなかった。
もしユミルの森のアンセスターセンチュリオンが合体したりでもしたらカイメラのような鉄壁の守りは無いだろうがアンセスターセンチュリオンでも相当なタフさを有していたこともあってそれに相当する持久力を得ることだろう。数だけで言えばカイメラの倍以上の数だ。アンセスターセンチュリオンでもかなりのサイズがあるのに十五体分のアンセスターセンチュリオンとなるともはやちょっとした山のような生物が誕生してしまう。そんな生物が誕生してしまう可能性のあるこの作戦は中止にすべきなのか………。
カオス「………倒しますよ俺が………。」
ラタトスク『あん………?』
カオス「例えどんなに強いヴェノムが誕生しようとも俺の中のこいつはそんなの関係ないくらいに強い力を持っているんだ!
なら俺はこいつの力を使ってどんな相手が出てきても倒して見せる!!
この………、