テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アインワルド族の住む村アルター クララ邸 残り期日三十五日
クララ「………………。」
カオス「………」
クララ「………………ハァ………、
………分かりました。
カオス様のその熱意は伝わりました。私も世界がいつかは滅びてしまうことは予期しておりました。それでもそれをどうにかするのは私の役目ではないのですよね。全てはカオス様方がそれを止めようとしてきた。これまで途方もない壁を乗り越えてきてこのアルターまでお越しになられた………。
どうぞカオス様のお好きなようになさってください。
私はもう何も口出しすることはありません。」
カオス「!
じゃあ……!?」
アローネ「作戦を実行しても宜しいのですか!?」
あれほどラタトスクが食い下がった中でまたクララの人格に切り替わってクララがカオス達の作戦を認めた。
クララ「構いません。
それでカオス様がトレントとアンセスターセンチュリオンを倒すと仰られたのですから私からはそれを止めるようなことはもう言いません。」
ウインドラ「!
そうかでは早速「ですが、」」
クララ「作戦を認めますがもしこの雨が止まぬ内に決着がつかないのであればラタトスクの指示に従ってカオス様は村の者達に秘術を施してブルカーンの地へと赴きください。
後のことは私共とカオス様のお仲間の皆様で討伐を引き継ぎます。
ですから
それまでになんとしてもトレント軍の討伐を完了させてください。」
カオス「四日で三千以上のトレントを………。」
ウインドラ「これまでの実績を見れば一日で四百数だったのを最低七百五十は倒さないといけない計算か………。」
アローネ「それでも大丈夫です。
私達でどうにかトレント達を倒しきって見せます。
これまでだってどうにかなってきたのです。
カオスと私達でならきっと………。」
クララ「それからアンセスターセンチュリオンに関しては出現したら積極的に倒していただけますか?
雨が止んでからアンセスターセンチュリオンがまだ残っているようであれば私達も流石に倒すことが難しいので。」
カオス「はい!
分かりました!
アンセスターセンチュリオンは全部俺が倒します!
トレント達も俺達で必ず倒しきってやります!!」
クララ「…その調子でこれからお願いしますね。」
そう言ってクララは背を向けて退出していった。これ以上は話すだけ時間の浪費だと悟ったようだ。
ウインドラ「よしでは直ぐにでも始めよう!
時間は四日以内。
それまでにトレント達を殲滅するんだ!」
アローネ「今日のところは地形の設計ですね。
外でカーヤが待っています。
急ぎ森へ飛びましょう。」
カオス「あぁ!
行こう!
俺達だけでトレントを絶対に倒しきるんだ!」
バタンッ!
クララ「………」
カオス達が出ていくのを窓から眺めるクララ。カオス達はその後四人で森へと飛んでいった。
ラタトスク『(よかったのかよ?
森に向かわせて。
あいつら多分この四日でケリつけるだろうぜ?
そうなるともうカオスがこのアルターに長くはいない。
カオスを先に向かわせた方がまたここに戻ってくることだってあり得る。
その方がゆっくりと
クララ「(あまりカオス様の意見に否定的ではカオス様から嫌われてしまいますわ。
それよりはカオス様に従う従順なところをアピールした方がよいでしょう。
それに世界が滅ぶのであれば世界を優先するのは当然でしょう?
私の狙いは世界が存続したその先にあるのですから。)」
ラタトスク『(そうだな。
前々からアレが世界を滅ぼす可能性を持っていたことは予想していた。
それぐらい奴の力はこのアルターにいても感じ取れる程に強大だったからな。
………それもこの世界樹があるアルターに来てからは益々実感できるぜ。)』
クララ「(そうなることはありませんよ。
カオス様は必ず破壊を止めてくれます。
あの方なら必ず滅びの運命から世界をお救いくださるでしょう。)」
ラタトスク『(随分と入れ込んでるな。
もうアイツを
あれだけの力だ。
アイツを狙っている奴は沢山いると思うぜ?)』
クララ「(例え他に彼を手にしようとする者がいたとして最終的に隣にいるのは私です。
私にはそれだけの
彼の話の中ではミーア、フリンク、クリティア、スラートで彼に近づこうとする者はいなかったようですし危惧するとすればお仲間の方々ですがそれも一人は恋人が側にいてもう一人は他の方に好意を寄せている。
最後の一人に至ってはカオス様は妹のように接しているところからそういった感情は無いのでしょう。)」
ラタトスク『(クララのライバルになりそうな奴はいないってことか。)』
クララ「(その通りです。
ですからカオス様がもしこの雨が止む前にトレントとアンセスターセンチュリオンを倒しきったとしたら私はカオス様がここを発つ
メーメー「フスッ!」
クララ「!?」ビクッ!
ラタトスク『(こいつは………あいつらが連れていた………。)』
メーメー「メェェェッ!」
クララ「………この子は………確かメーメーと呼ばれていた子で信じがたいことですがこの子は元ヴェノムの主らしいですね………。」
ラタトスク『(こいつのこの姿とマナからはとてもそうは思えねぇよな。
どうなったらこんなチンケな奴が最強のヴェノムの主になるんだか。)』
クララ「(それを言うならカオス様だってそうですよ。
あの方からはとても強い力を感じますが精神的なものは普通………もしくは少々脆いような気がします。
そのおかげで私もカオス様を容易に攻め落とせそうではありますが。)」
ラタトスク『(………そうだよな。
精神と力が不釣り合いなケースもよくある話だよな。)』
クララ「(そうですよ。
力が無いものでさえ人並み以上に気が強い人だっているのです。
カオス様やこの子もその例なのでしょう。)」
ラタトスク『(………力が不釣り合いなケースか………。
クララのことを思ってまたカオスがアルターに戻ってくるように仕向けようとしている………、
………ように俺がああ言ったとクララは思っているだろうが俺の
アイツが一体何者なのか………何を考えて行動しているのか探りたかったが上手く事を運ぶことができなかったな………。
お前のその力は一体何なんだ………?
お前から感じたあの力は他の四人とは決定的に何かが違う………。
俺達精霊とも違うその力はどこでどうやって手に入れた………?
………お前はまさかあの精霊が言っていたっていうあの………………。)』