テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ユミルの森 丘 残り期日三十四日
ザアアアアアアアアアアア!!!!
ウインドラ「次が落ちるぞ!!」
トレント「「「「「ゴアアアッ!!」」」」」
ズザザザザッ!!
カオス「『ファイヤーボール!!』」
ボフンッ!!
トレント「「「ガアアアアアッ!!」」」
タレス「此方側のトレントももう抑えきれません!!
落とします!!」
カオス「了解ッ!
どんどん来ていいよ!!」
ミシガン「カオスこっちも!!」
カオス「分かった!!」
トレント達がカオスの作った穴に落ちてはそれをカオスが葬っていく。穴の上には前までと同じくこれまたカオスが作った岩壁がありその上でタレス、ミシガン、ウインドラが穴の容量を見てトレントを通過させたり妨害したりしている。そしてカオスは通過して穴に落ちていくトレントを焼くその繰り返し。雨による活性化でトレント達の勢いは油断していると直ぐに穴に落ちた個体が積み重なりまた地上へと這い出てこようとする。一瞬の休息の時間すらもとれない状態だ。カオスは休むことなくトレントを焼き払っていく。岩壁と地下の空間のおかげでカオスは全力で魔術を放てるがどうにもトレント達の数が多すぎて新しく投入されてくる個体は火の魔術が直撃するが下の方に体積している個体には火が届かない。昨夜に緊急で作った穴ということもあって下の方には作戦が開始される前に一晩で雨水が溜まっていたこともあって火の通りが悪い。だから時間が経てば自然と………、
アンセスターセンチュリオン「ゴゥアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!」
カオス「!!
………チィッ!」
このように目の前でまたアンセスターセンチュリオンが生まれてしまう。アンセスターセンチュリオンだけはどうしても倒すのに時間がかかってしまう。この作戦中既にカオスはアンセスターセンチュリオンを三体倒したがそのどれもが今日この作戦で誕生させてしまった個体だ。ラタトスクが話していた十五体の個体はまだ一体も現れてはいない。
アローネ「カオス!!」
カオス「!
アローネ!」
アローネ「なんとか他のアンセスターセンチュリオンはここから遠くの方へと誘導することができました!
ここに到着するにはまだ暫くかかるでしょう!」
カーヤ「カーヤも大分引き離してきた。」
二人の発言から分かる通り彼女達にはアンセスターセンチュリオンの囮になってこの場にアンセスターセンチュリオンを近づけさせないようにしてもらっていた。アンセスターセンチュリオンは一体だけでも穴の容量の大部分を塞いでしまう。穴が塞がってしまえば活性化したトレント達は内側から岩壁を登ってきてしまう。そうなればこの作戦は失敗する。その課題をクリアするにはどうしてもアンセスターセンチュリオンの接近だけは許すわけにはいかなかった。
今はなんとしてもトレントだけを駆逐したい。アンセスターセンチュリオンも見過ごすことはできないが足の早いトレントさえ倒しきってしまえばアンセスターセンチュリオンはどうとでもなる。スピードこそがこの作戦の要だ。作戦が詰まらずに進み続けるには入れ替わりの激しいトレントのみに集中すべきなのである。途中でアンセスターセンチュリオンが出現してしまう分には倒すしかないが今もまだ千を越える数の残っているトレントを倒す方が後々に生きてくる。
アローネ「それでは私達もサポートに入ります!
アンセスターセンチュリオンがまた接近してくるまでは私達もここでトレントを食い止める作業を行います!」
カーヤ「カーヤは手を出さない方がいいの?」
カオス「カーヤは………えっと………。」
トレントの焼却はカオス一人で間に合っている。火の魔術しか使えなくなったカーヤはウインドラ達の作業に加わると森が火事を起こしてしまう。ここはまたアンセスターセンチュリオンを引っ掻き回すように指示しようとするが、
ミシガン「カーヤちゃん!
私と一緒にやろう!
カーヤちゃんはトレント達を焼いても平気だよ!
私がそれを水で消してあげるから!」
カーヤの元にミシガンが駆け寄り共同で作業をすることを提案してくる。ミシガンが一緒であれば森に火が回ってもそれを瞬時に消すことができる。この雨の影響もあってミシガンの水の力も増している。これならトレントを押し返すだけでなく穴の外側から迫ってくるトレント経ちも同時に倒すことができるのだ。
ウインドラ「!
それはいい案だな!
流石に数が増えてきて押し返すのが難しくなってきた!
ミシガンとカーヤはトレントが密集しているところを狙ってくれ!」
タレス「だったら時間が稼げるようにボクはボクで岩の障壁を張ります!
トレントが縦に並んで向かってくれば倒しやすいですよね!?」
アローネ「ではそれでお願いします!
私はトレントが少ない方向を担当します!」
皆が状況をそれぞれで判断して最適だと思う通りに行動する。その甲斐あってかカオスも精神的な余裕が生まれる。
カオス「………皆頑張ってくれてるな………。
それなら俺も自分でやれるだけのことはやらないと………。」
アンセスターセンチュリオン「ゴオオアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
シュルシュルシュルッ!!!
カオスに向けて穴の底にいるアンセスターセンチュリオンがツルを伸ばして攻撃してくる。カオスはそれに迎撃するように魔術を放つ。
カオス「『ファイヤーボール!!
追撃の百連撃!!!』」
ボゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアオッ!!!!!
アインワルド族の住む村アルター
ラタトスク『………張り切ってやがるなぁアイツら………。
まだ半日しか経過してないのに前の時のノルマをもう越えてるぜ。』
クララ「それですと今日だけでトレントが残り三分の二程度に減らすことができるでしょうね………。」
ラタトスク『いやもっといくだろうぜ?
半分ぐらいにはなるぞこの調子なら。』
クララ「そんなに………?
………ではカオス様がアルターにいられるのもあとわずか………。
その日までになんとしても………。」
ラタトスク『………、
………………!
………何だ………?
アイツ………どうしたんだ………?』