テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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いかにして進撃を止めるか

アインワルド族の住む村アルター 残り期日三十三日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「あの怪物への対策は私とアローネ様方で考えます!!

 貴殿方はそれまでいつでも動けるように待機してなさい!」

 

 

 クララが村の者達にそう指示を出す。それによって彼等は本の少しだが落ち着きを取り戻す。

 

 

「…そ、そうだよな!

 ここは俺達の村なんだ!

 俺達がここで逃げてどうするんだよ!」

 

 

「けどあの怪物はいくらなんでも俺達の力じゃどうにも………。」

 

 

「何言ってるんだ!

 巫女様だけでなく今は大魔導師軍団の人達がいるんだぞ!

 あの人達はこれまで他の地のヴェノムの主を倒して回っておられたんだ!

 今回だってどうにかしてくれるさ!」

 

 

「この村にはダレイオスを救って下さる救世主がいるんだ!

 俺達が負けることなんてあり得ない!」

 

 

「俺達の手でカオス様達のサポートをするんだ!!

 そして必ずあのデカブツを討ち取ってやるんだ!」

 

 

「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クララが話し出すまではビクビクしていたアルターの住人達も彼女の宣言を聞いてからは自分達が次にどうすべきなのかを話し合っている。

 

 

カオス「凄いですね。クララさんな一声で皆が強気に………。」

 

 

クララ「自慢の民達ですから。

 …それよりもカオス様今はどのようにしてあの怪物を倒すかですよ。」

 

 

 一歩を踏み出すペースは遅いがその一歩で着実にこのアルターまで近付いてくるアンセスターセンチュリオン。カオスの魔術が使えればあんな巨体であっても関係なかったのだがそうした手は今回に限って魔術は使えない。

 

 

カオス「(……今回は………というもよりも下手したらこの先魔術を使うことは………。)」

 

 

 ダレイオスにやって来るまで自分が魔術を頼りにすることなど考えられなかった。ミストの村を追放されてから十年間剣のみで戦ってきたカオスだがこの国ではもうそんな甘えた考えを捨てなければならなかった。切れる手札は全て全力で使っていかなければ先へと進むことはできない。そう考えてカイメラ戦からはどんどん魔術を使うようになったカオスだったがこの地の濃度の高いマナにあてられて今自身は魔術を使うことができなくっていた。

 

 

ウインドラ「…あの大きさは正直手がつけられん大きさだな。

 まるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 大昔はこの星でもあれぐらいの大きさの龍達が支配していた時代があったらしいぞ。」

 

 

ミシガン「はぁ!?

 あんな山みたいな大きさの龍がいたの!?」

 

 

タレス「どうしてそんなことが分かるんですか?」

 

 

ウインドラ「古く昔に生きていた生物は地層の中に化石となった骨が見つかることがあるようでな。

 その骨の大きさは現代のどの生物ですら比較にならない程の大きさだったらしい。

 見つかった骨が全て数十メートルから大きな物では数百メートルにまで及ぶという。

 現代の地上最強の生物レッドドラゴンですらそんな大きさの個体は目撃されていないし目撃されていたとしてもその人物はそこで捕食されるだろう。

 

 

 

 …あのアンセスターセンチュリオンの大きさはそんな古代の龍達の中でも最大とされる古代龍()()()()()()()()()()に匹敵するだろう。

 俺達はそれほどの体格差のある敵に挑まなくてはならない。」

 

 

タレス「あれでもし魔術やカイメラのような咆哮波でも放ってきたらとても防ぎきれそうにありませんね………。

 攻撃でなくともあの怪物が動くだけでも死人がでそうな感じですし。」

 

 

ミシガン「戦わないといけないんだろうけどどう考えてもカオス無しじゃあんなの倒しきれそうにないよ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………どうするのアローネさん………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズズゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………」

 

 

クララ「アインワルドは一通り火の魔術は使えます。

 いつでもあの怪物へと放つことは可能ですがアローネ様お一人の力では皆の出す火の勢いは強められませんよね?

 人員を風の方にも割り振りましょうか?

 風なら使える者が数名はいますが………。」

 

 

アローネ「………いえ、

 あの怪物を倒すには火の勢いは持てる限りの最大でなくてはなりません。

 風に割き過ぎても飛んでいる途中で雨で消火してはもとも子もありません。

 私一人で賄って見せます。」

 

 

カオス「アローネが一人で全員分のサポートを………?」

 

 

 アローネの力はカイメラの時を思い出せば旅を始めてからそれなりに上がっていはいる。バルツィエが使っているような追撃もアローネは使いこなしている。

 

 

 だが一人で全員の力を増幅させるのはウインドラ達のように()()()()()()()()()()()()()()()にはとても………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お客さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!」

 

 

 巨大アンセスターセンチュリオンへの対処を話し合ってるとカオスに声がかかった。声をかけてきたのはマクベルだ。

 

 

マクベル「話を聞いてるとお客さん達がお困りなのはこの雨によってあのどでかいのに火を使いにくいってことでやんすよね?」

 

 

カオス「そ、そうですけど………。」

 

 

マクベル「だったらお客さんのお力で俺っちが言うもんを作れるでやんすか?」

 

 

カオス「?

 何を作るんですか?」

 

 

マクベル「それはでやんすね………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!

 それだ!!」

 

 

 マクベルが話した話の内容は今カオス達が抱えていた問題をほぼ解決する案であった。

 

 

アローネ「どうされましたか?」

 

 

カオス「アローネ!

 クララさん!

 アイツへ魔術が届く作戦を思い付きましたよ!」

 

 

クララ「本当ですか!?」

 

 

アローネ「どのよう作戦でしょうか?」

 

 

カオス「見てて今から()()()()!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『グランドダッシャー!!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスは躊躇することなく魔術を使ってしまった。そして彼の魔術によって作られたものとは………。

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