テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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運命の出会い

アインワルド族の住む村アルター 深夜 残り期日二十日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「俺がダレイオスの王に………?」

 

 

 カオスの後ろにいるクララがそう言った。

 

 

クララ「はい………、

 ミーア族の使いの者はそう仰っていました。

 スラート、クリティア、ミーア達の間では既にその方向で話が進んでいると。

 ですからもしそうなってしまった時に私がカオス様とおちかづきになれるのは今日を過ぎてしまえば他にはありません。

 ………カオス様、

 私にどうか「俺は王様になんてなりませんよ。」」

 

 

 

 

 

 

カオス「…俺は今のダレイオスの状況をどうにかしたいとは思ってます。

 マテオのバルツィエ達のことも正直言っていい印象は持っていません。

 バルツィエが世界を統一したら世界中がタレスのような酷い扱いを受ける………。

 だから俺はバルツィエと戦うんです。

 そんな人達を溢れさせないために。

 

 

 ですからその後は王様だとかそんな難しい話は知りません。

 俺に国の政治なんて分かる訳ないですから………。

 

 

 クララさんにも話しましたよね?

 俺は王様だとかそんな人達とは無縁のマテオの端の小さな村で育った田舎者です。

 そんなのが国を纏めたりとか無理ですよ。

 だから俺とはヴェノムの主を倒してバルツィエと決着をつけてもその後また何度でも会えますよ。」

 

 

クララ「………そうなのですか?」

 

 

カオス「はい、

 そういう予定で俺は考えてますから。」

 

 

 これでカオスはクララが落ち着いてくれると思った。落ち着いてカオスの体を離して衣服を着てくれると思った。カオス自身が年頃ということもあって女性に抱き付かれるのはなんとなく気恥ずかしい。どうして気恥ずかしいかはカオスは()()()()()()()()()()()()()()………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「………そうなのですね………。

 カオス様はダレイオスの新王にはなるつもりはないと………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …それはそれで私がカオス様に奉仕することは変わりませんが。」

 

 

 カオスの渾身の対抗策は見事に決まらなかった。

 

 

カオス「えぇ!?

 何でですか!?」

 

 

クララ「カオス様がダレイオスの王になるにせよならないにせよそそのことは関係ありません。

 カオス様はアルターを救っていただきました。

 その分の御奉仕はさせていただきます。」

 

 

カオス「御奉仕ってそんな……!?

 何をするつもりなんですか!?」

 

 

クララ「この状況ならお分かりになるでしょう………?

 そ、その………、

 ………カオス様の欲望を私にぶつけてもらっても………。」

 

 

カオス「俺の欲望………?」

 

 

クララ「遠慮なさることはありません。

 私も覚悟はできております。

 私はカオス様の………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 子供を授かりたいと思っておりますので………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「それってまさか前に話していたあの………?」

 

 

クララ「…カオス様にはこのアルターを救ってはいただきましたがまだ他に救っていただきたいことがあります。

 それが()()()宿()()です。」

 

 

カオス「………」

 

 

クララ「カオス様がお越しになった初日に御話ししましたが代々巫女はラタトスクが憑依することによって世界樹カーラーンを守ってきました。

 ラタトスクの力は凄まじくあのバルツィエさえも圧倒するほどの力があります。

 

 

 そして力を得る代償として巫女は本来の寿命の八割から九割の時間しか生きることができません。

 私の寿命も持って後五年といったところでしょう………。

 これはどうあっても逃れることのできない定めでしょう………。

 

 

 

 

 

 ですからカオス様には私の次代の巫女の命を救ってほしいのです!

 カオス様とのお子なら巫女としての器は歴代の巫女の中でも最高の器を持った子が生まれるでしょう!

 

 

 なのでカオス様!

 私に!

 私にカオス様の種を下さいませ!」

 

 

 クララの奇行の理由が分かった。クララはカオスがアルターに来たときからずっとカオスとの子供を作ることを狙っていたのだ。

 

 

カオス「そっ、そんなこと急に言われても………。

 それに子供なんて結婚もしてないのに………。」

 

 

クララ「でしたら私と()()()()()()()()!

 それなら何も問題は無くなりますよね!?

 カオス様が望むのであれば私はどのようなことでもカオス様にしてさしあげられます!」

 

 

 クララは強引にカオスの体を引き寄せてから仰向けに寝かせてその上に乗ってくる。酔いもあってかクララの力に逆らえないカオス。

 

 

カオス「…でも俺は全てが終わったらアローネの手伝いをしなきゃいけないし………。」

 

 

クララ「アローネ様とカオス様は別に特別な関係ではないのですよね………?

 アローネ様も他に好意を寄せている方がいてその方をカオス様は探すと言う約束を………。

 

 

 ………それは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あまりにもカオス様が惨めではないですか………?

 カオス様の好意をアローネ様が応えて下さることは無いのですよ?」

 

 

カオス「!!」

 

 

クララ「…カオス様がアローネ様にある程度の好意を寄せていることは知っています。

 けれど彼女の話を聞いてカオス様はそこから先に踏み込むことを躊躇っているのですよね?

 他の異性に好意を抱く方を追い掛ける行為はとても酷なことだと私は思います。

 

 

 

 

 

 

 ………ですが私なら………、

 カオス様と同じく精霊を身に宿す宿命を持った私なら………、

 

 

 世界の果てと果てで生まれたのに運命的な出会いを果たした私ならカオス様の思いに応えて………」ガチャ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「カオス………?

 体の具合は大丈…………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………って何をしてるんですかお二人は!!!?」

 

 

 唐突にアローネがカオスとクララのいる部屋へと入ってきた。そして二人の姿を見て夜中にも関わらず大声で怒鳴るのだった………。

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