テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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アローネとクララの激闘

アインワルド族の住む村アルター 深夜 残り期日二十日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………………………今もしかして………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 プロポーズされたのか………?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クララが発言した内容はどう聞いても結婚を申し込むものだった。カオスの旅が終わった時クララはアローネではなく自分と一緒にいてほしいと言ってきたのだ。

 

 

クララ「……私ならカオス様を蔑ろにしたりなどしません………。

 アローネ様のようにご自身の家族とカオス様を引き合わせてカオス様を蚊帳の外に放ったりなどしません!

 私はカオス様さえいてもらえるのならそれで良いのです!」

 

 

アローネ「わっ、私はカオスを蚊帳の外になんかは「そうなるではありませんか!」」

 

 

クララ「アローネ様は御自身がなんと残酷なことをカオス様に提案していたかお気付きですか!?

 今はまだカオス様もアローネ様もお一人の身ですが御二人には決定的な違いがあります!

 

 

 貴女にはお捜しになれば家族はどこかで生きていらっしゃるようですが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!?

 それなのに貴女はカオス様に御自分の御家族を捜索する手伝いをさせようとしている!

 

 

 そんな貴女に私とカオス様の間に割り込む権利がお有りですか!?

 カオス様の家族になる覚悟すらない貴女に私を止められますか!?

 ましてや想い人だけでなく多数の婚約者がいる貴女に何故私の邪魔ができるのですか!!」

 

 

アローネ「そっ、そんなつもりでは………私は………、

 ………私は………。」

 

 

クララ「つもりでなくとも貴女がカオス様になさろうとしていたことはそういうことです!

 …カオス様はお優しい上に貴女のことを少なからず好意を寄せておいでのようでその気持ちを利用して御自分の都合のいい駒のように連れまわそうなどと烏滸がましいのですよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「!

 ………カオスが私に………好意を………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「そうです!

 ですから貴女はカオス様のお気持ちに応えられないのならカオス様は私が「クララさん!!」!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………私はカオスを利用するつもりでは………、

 ただ………カオスに私の親しい人達を紹介したかっただけで利用なんて………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネの瞳から涙が溢れ出す。クララの夜這いからとんでもない修羅場へと発展してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「アローネ!!」

 

 

 アローネが部屋から飛び出していきそれ追うべくカオスはするりとクララの体から抜け出して扉へと走る。

 

 

 

 

 

 ………が………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハシッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クララがカオスの腕をとった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「………」

 

 

カオス「クララさん………、

 離してください。

 アローネを追い掛けないと………。」

 

 

クララ「追い掛けてどうされるのですか………?

 あの方はカオス様の想いに応えては下さらないのですよ?

 それなのにどうして彼女を追い掛けるのですか?」

 

 

カオス「……アローネは仲間です………。

 仲間を放ってなんておけません………。」

 

 

クララ「仲間だから側にいると?

 彼女と仲間という繋がりで側にいるのでしたらカオス様の旅が終わった時カオス様とアローネ様の関係はどう変化すると思いますか?」

 

 

カオス「変化って俺とアローネはずっと同じ関係で「同じ関係とはつまり()()()()()()()ということになりませんか?」!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「カオス様も薄々お気付きになられているのではないですか?

 彼女の側にいて彼女の願いを叶えた先には………、

 仲睦まじいアローネ様とその御家族………、

 

 

 そしてそれを端から眺めていだけしかできないカオス様………。

 あの方は愛しい人を捜すお手伝いをカオス様にさせて用がお済みになったらカオス様は捨てられるだけなのですよ?

 カオス様はそのような未来をお望みなのですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………ここ最近ずっとそのことばかり考えてた………。

 俺の旅が終わったらアローネに一緒にカタスさんのところのカーラーン教会に行くことになっているけどバルツィエを倒して世界が平和になったらきっと世界中色んなところに行けるようになる………。

 ()()()()()()()()()()()()()()ウルゴスの人達を捜すのも今よりうんと効率が上がる………。

 そしたら結構早くにアローネの家族の人達を捜し出してあげられる………。

 そうなったら俺はアローネの家族達に会ってそれから………、

 ………それから………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………多分その先は何事もなく平和な日常を送っていくだけだろう………。

 アローネとアローネの家族の幸せそうな生活………。

 その中に入っていけない俺がいるだけの日々………。

 アローネが家族を捜し出したら俺は必要無くなるよな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………それでも………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「!」

 

 

カオス「クララさん………、

 それでも俺はやっぱりアローネの側にいてあげたいんだ………。」

 

 

クララ「!?

 どうしてですか!?

 アローネ様のところへ行ったとしてもカオス様は彼女に選ばれることは「そういうことじゃなくてさ。」」

 

 

 

 

 

 

カオス「………そういうことじゃなくてさ。

 俺も昔から家族が誰もいなくなって寂しい想いをしてきたからさ。

 アローネにそんな想いをしてほしくないだけなんだよ。

 俺が選ばれるとか選ばれないとかじゃなくて俺はアローネのために何かをしてあげたい。

 それだけだよ。

 だから俺はアローネのところへ行かなくちゃ。」

 

 

クララ「………何故………、

 

 

 何故ですか!?

 カオス様が望むものは家族の繋がりではないのですか!?

 あの方について行ったとしてもカオス様には何も得られない!

 何も手にすることなどできません!

 貴方様が抱える寂しさも紛らわすことなどできません!!

 それなのに私よりもあの方を選ぶと仰るのですか!?」

 

 

カオス「その視点が間違ってるんだよクララさん。

 俺は………クララさんが言うように心のどこかで家族ってものが欲しかったりもするよ………。

 

 

 けど俺はそんなことよりもアローネが悲しむ姿を見たくないんだ。

 アローネは俺にとって………とても大切で好きな人でそれでいて………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ミストで道具のように生きてきた俺に初めて普通の人みたいに接してくれた人だから………。

 アローネがいつも俺のことを特別扱いせずに接してくれたから俺は暗闇の中から立ち直れたんだ………。

 だから俺はアローネが困っているならいつだって力になってあげたい………。

 

 

 アローネは俺を人に戻してくれた人から………。」

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