テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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告白

アインワルド族の住む村アルター 深夜 残り期日二十日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタンッ!タタタッ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「………どうしてそこまで彼女のことを………。

 彼女は私達と違うではないですか………。

 ………貴方様のことを分かってあげられるのは私しかいないというのに………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………出会う順番さえ違っていたら………私は選ばれていたの………?

 カオス様………。」

 

 

 部屋に一人残されたクララがそんな一人言を呟く。その質問には答えてくれる者は誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラタトスク『(………私達と違う………ねぇ………。

 そりゃ実際のところどうなんかな………。

 俺にはお前達のようにあいつも………。)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アインワルド族の住む村アルター 入り口 深夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………グスッ………」

 

 

ザッザッザッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「アローネ!」

 

 

 

 

 

 

アローネ「!

 ………カオス………。」

 

 

 カオスは部屋から飛び出してアローネを捜すと彼女はアルターの入り口のところで発見した。彼女はアルターを出ていこうとしていた。

 

 

カオス「こんな時間にどこに行こうとしてるんだよ。

 トレント達は倒したといってもまだ夜中なのに森に一人で出ていくのは危ないよ。」

 

 

アローネ「…放っておいて下さい。

 今一人になりたい気分なので………。」

 

 

 アローネはカオスの方を向かずにそう言う。アローネは先程涙を流していた。そんな顔をカオスには見られたくないのだろう。

 

 

カオス「一人になりたいって………、

 でもアルターの外に出るのはまずいよ。

 せめてアルターの中のどこか落ち着ける場所に行こうよ。」

 

 

アローネ「心配しないで下さい。

 朝には戻ってきますので今は本当に一人に「そんなことできるわけないだろ。」!」

 

 

 カオスはアローネの手を掴む。話ながら先に進もうとする彼女を引き留める。

 

 

アローネ「……離して下さい。

 私は今カオスと一緒にいたくありません………。

 カオスはどうぞクララさんのところへ………。

 ………彼女ならカオスと真剣に向き合ってもらえますから………。」

 

 

カオス「あぁ………その………クララさんのところは………。」

 

 

 クララのところに戻るとなるとまた下着姿の彼女と遭遇することになる。大人の女性の裸体に慣れていないカオスにはあの空間に戻ることはハードルが高い。

 

 

アローネ「………良いのですか?

 カオスは家族が欲しいのですよね………?

 彼女なら喜んでカオスの家族になっていただけますよ?

 クララさんならカオスとの子供も歓迎するでしょうしなによりカオスのことを必要としています。

 カオス程の力があるのならこの村での暮らしはとても安泰でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マクスウェルとバルツィエとの決着が付いた暁にはカオスはこのアルターに住むべきなのかもしれませんね………。」

 

 

カオス「………」

 

 

 アローネが入り口にある歴代巫女の石像を見上げる。

 

 

アローネ「始めはクララさんはただ巫女の短命という宿命から巫女を救うべく次代の巫女をカオスと共に作るのが目的だと思っておりました………。

 そんな種馬のような役割だけなら私もカオスにそんな嫌な役目を負わせようとする話は断った方がよいと思ったのです。

 

 

 ………ですが彼女はそれだけではありませんでしたね………。

 クララさんはカオスのことを理解しようとしている。

 カオスのことを聞いて………知って………貴方の理解者になろうとしている………。

 カオスのミストでのことや旅のことを調べて貴方の心を分かろうとしている………。

 彼女よりも長くカオスと一緒にいるというのに私は貴方が真に望むものを何も知りませんでした………。

 ずっと一緒にいられればそれだけでカオスは良いのだとそう思っておりました………。」

 

 

カオス「………」

 

 

アローネ「………私カオスが望むものを何も差し上げることはできない………。

 貴方が私のことを想っていたことを知りもせずに自分のことだけをひたすらに主張して………、

 私の我が儘にカオスを付き合わせるところでした………。

 

 

 ………そうですよね。

 カオスはお優しいですから私のことを思って私を励ますために私の家族に会いたいと仰っていたのですよね………。

 カオスにとっては私の家族は全く無関係の間柄であるというのにカオスが私の家族に会う意味なんてありませんよね………。

 ………私との約束など忘れて下さって「アローネ!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「俺は約束を忘れたりなんかしないよ。

 アローネの家族に会いたいっていうのは本心だから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「…カオスはお優しいからそのようなことを仰って下さるのでしょう………。

 御気遣いは嬉しいですが私のことですしカオスは無理に付き合う必要もないのですよ?

 カオスはカオスを必要とする私以外の方と結ばれて幸せを掴んでください。

 ウルゴスの人々を捜すのにもどれだけの時間を費やしてしまうか分かりません。

 そんな不安定な状況の私の私用事にカオスを巻き込むことなど………。」

 

 

カオス「何言ってるんだよ。

 あんなこと言われたくらいでもう俺との約束をうやむやにしようとしてるの?

 俺のことなら気にしなくていいんだよ。

 好きでやろうとしてることだから。」

 

 

アローネ「駄目です。

 ウルゴスの民を見つけたとしてカオスには何の報酬も払えない私ではカオスと一緒にいる資格などありません。

 私なんかといるよりかはクララさんと「報酬ならもう貰ってるよ。」………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………あの日………アローネが俺と出会ってくれて本当に楽しい時間が過ごせた。

 アローネはミストの人達みたいに俺のことを化け物呼ばわりしないでくれた。

 

 

 俺にとってはそれだけで真っ暗だった人生に光が差した気がしたんだ………。

 俺からしたら君は人生を照らしてくれた光だよ。

 そんなアローネが困ってるなら俺はアローネの力になってあげたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつも俺が人であることを思い出させてくれるアローネだからこそ俺はアローネを応援してあげたいんだ………。」

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