テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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久しぶりに二人きり

ハイス草原 翌日 残り期日十九日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「中々ウインドラ達と合流できないね。

 今ウインドラ達どの辺りにいるんだろう?」

 

 

アローネ「進むペースは私達の方が早くはありますが十日も前に彼等は出発してますからまだ追い付くにはもう少し掛かりそうですよ?」

 

 

カオス「早く追い付けるといいんだけどねぇ…。」

 

 

 アルターを出発して二日目。カオスとアローネの二人は昨日に引き続きレアバードで空を移動している。スタートラインに十日の差はあるがレアバードは一日で百キロメートル以上は進むことができるのでそろそろウインドラ達に合流しても良さそうな頃合いだが未だに彼等の影すら見付けられないでいる。

 

 

カオス「…今思えばアローネと二人きりってなんか久し振りだね。

 旧ミストにいた時以来かな。」

 

 

アローネ「そうですね。

 あのミストの森でカオスが私を発見してくださってそれから二週間程してタレスと出会って………。

 ………もうあの日々が大分昔のように感じますね。」

 

 

カオス「まだ一年も経ってないのになんか早く感じるね。」

 

 

 旧ミストで出てから大物賞金首サハーン率いる盗賊団ダークディスタンスに奴隷のように扱われていたタレスと出会った。それからはカオスとアローネだけで会話することもあったが必ず誰かしらが近くにいた。こうして二人だけの状況に戻るとどこか懐かしさを感じる二人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………カオスは私と初めてお会いした時からその………、

 私のことを想っていて下さったのですか………?」

 

 

カオス「え………?」

 

 

 アローネがカオスにそんな質問をしてきた。アルターでクララからカオスが自分のことをどう想っているかを知ってそんな質問をしてきたのだろう。その質問に対してカオスは、

 

 

 

 

 

 

カオス「………うんまぁそうだね。

 会った日から俺はアローネのこと好きだったよ。」

 

 

アローネ「ふぇ……?

 …そっ、そんなはっきりと!?

 よくそこまで恥ずかしげもなく人に好きだと言えますね!?

 恥じらいというものは無いのですか!?」

 

 

カオス「恥じらい………?

 そんなに恥ずかしいことかなぁ?

 こんなこと別に大したことじゃないと思うんだけど。」

 

 

アローネ「普通は異性に対して告白するということは勇気が要ることなのですよ!?

 それをそんなあっさりと言える人なんていません!

 交際している間柄の方達ならまだしもカオスと私はそういう関係では………。」

 

 

カオス「うん分かってるよ。

 俺とアローネは恋人でも何でもない。

 

 

 だからこうして好きだってことも普通に言える。」

 

 

 

 

 

 

アローネ「………どういうことですか?」

 

 

 告白など気軽にできるといったふうに言ってのけるカオスにアローネは聞き返す。

 

 

カオス「アローネのことは勿論好きだよ。

 できることならずっと一緒にいたいとも思う。」

 

 

アローネ「まぁ………。」

 

 

カオス「けどアローネの事情も理解してる。

 アローネにはウルゴスの人達を見つけ出してあげないといけない使命があるし家族やカタスさんの家族のウルゴスの王族の人達だっているでしょ?

 その人達の誰かと結婚しないといけないことも。」

 

 

アローネ「それに関しましてはそうなのですけどでもまだカタスの御兄弟の皆様が全員見付かってそれからどうするかを決めなくてはなりませんから一概に結婚するとは限りませんけど………。」

 

 

カオス「それでも捜すことには変わりないでしょ?

 もし俺に婚約者がいたとしてその人が知らない間に他の誰かと結婚することなんて嫌だと思うし。」

 

 

アローネ「…カオスは私が王族と結婚することをどう思っています?」

 

 

カオス「………」

 

 

アローネ「私のことを好きだと仰るのであれば私がカオス以外の他の方と結婚することは認めたくないと思ったりはしないのですか?

 カオスは御自身で私と結婚したいとは少しも「それはどうしようもないよ。」」

 

 

 

 

 

 

カオス「俺の取り柄って剣の腕前だけでしょ?

 魔術は少し前までは誰にも負けないくらいの力はあったけど精霊が俺に力を与えているだけだしそれももう使うことができなくなったしそのアローネの婚約者の人達と比べて俺は自分では何も持ってない。

 アローネみたいな綺麗で頭もいい女の人と俺が一緒にいられるだけで一生分の運を使い果たす勢いだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネに俺は相応しくない。

 アローネはアローネに相応しい人と一緒になるべきなんだよ………。

 俺はアローネが幸せになれるならそれでいいんだ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………カオスは御自身の好意というものを始めから全てを諦めておいでなのですね。」

 

 

カオス「アローネみたいな人俺には勿体ないよ。

 アローネどころか俺は誰かと一緒になるべきじゃない。

 俺はもうこれ以上を望んじゃいけないんだ。

 アローネやタレス、ミシガン、ウインドラ、カーヤ………皆が幸せなら俺も幸せだから………。」

 

 

アローネ「それだけが貴方の生きてきた中での幸せになるのですか………?」

 

 

カオス「………うん。

 だから五人が幸せになれるんなら俺はそれを手伝うだけだよ。

 クララさんには悪いけど俺との間に生まれる子供だってクララさん達が望んでるような子供じゃないこともあり得るし俺は生涯誰とも結婚しないよ。」

 

 

アローネ「無理していませんか………?

 カオスは家族に憧れているのでしょう?

 カオスならカオスを慕う人は必ず見付かる筈です。

 現に私はカオスのことを「それでも俺には必要ない。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「…俺は過去に家族を殺してきた男だ。

 昔のことはもう気にしないようにはしてるけどどうしても家族のことを想像するとおじいちゃんが死んだ瞬間が頭を過る………。

 俺の家族になる人はいつか俺の目の前からいなくなる………。

 そんな恐怖が心の中から消えてくれないんだよ………。

 

 

 だから俺には家族は必要ない………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「(…この強く形成された思い込みさえ取り除くことさえできればカオスももっと素直になれるのに………。

 もし貴方が本気で望むのであれば私は貴方と………。)」

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