テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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王族の縛り

ローダーン火山 麓 残り期日十八日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……なんかこの辺り煙たくない?」

 

 

アローネ「えぇ、

 そうですね………。

 確かに少し煙の臭いがきつめです。」

 

 

カオス「何か燃えてるのかなぁ………?」

 

 

 カオスとアローネはハイス草原から移動しローダーン火山まで到着した。地図上の表記ではこの山を越えた先にブルカーン族がいるとされる集落があるとされるが………、

 

 

アローネ「この煙の原因はこの山頂の噴火口から()()()が噴出されているからでしょう。」

 

 

カオス「火山灰………?」

 

 

アローネ「はい、

 私も初めて見ましたがこれがそうなのですね。」

 

 

カオス「この火山灰っていうの前に進む度に目に入ってきて目が痛いね。

 ただの煙じゃないの?」

 

 

アローネ「私も知識としてしか知りませんがこれは煙というよりかは地層深くで煮えたぎるマグマが活発に流動して地層に含まれるあらゆる物質が燃やされて塵となって噴出されてここら一帯に降り注いでいるのです。」

 

 

カオス「これが塵………?

 塵にしてはピカピカ光ってるけど………。」

 

 

アローネ「地層の下の方にはそうした物質が豊富に含まれているのですよ。

 だから光って見えるのです。」

 

 

カオス「そうなんだ………。

 アローネ大丈夫?

 この辺目が痛くなってくるし下に降りて歩いて進まない?」

 

 

アローネ「そうですね………。

 空中で突然目が開かなくなっては事故のもとですし降りてから歩いて行きましょうか。」

 

 

 カオスとアローネは仕方なくレアバードから降りて地上を歩いて進むことにする。空中での高速での飛行は灰が次から次へと目に入ってきて目が開けていられない。それは地上を歩いても変わらなかったが空を飛んでいる時よりかはマシであった。

 

 

 

 

 

 

カオス「……う~ん………。

 やっぱりちょっと前が見えづらいね。

 帽子か何かあればよかったんだけどそれもないし………。」

 

 

アローネ「事前に用意しておくべきでしたね。

 私も火山灰というものがここまで視界を塞いでしまうものだとは思いませんでした。」

 

 

カオス「ブルカーン族って何でこんなところに住もうと思ったのかな?

 どう考えてもここ人が住むには厳しすぎる環境だと思うんだけど………。」

 

 

アローネ「こういった環境で暮らす人にとっては何か生活に役立つメリットがあるのでしょう。

 火山の近くは温泉が湧きやすいという話ですし地熱も高めなので作物を育てるのにも困りません。

 それにカオスが仰るように人にとっては住みにくい環境というのであれば危険なモンスターもここには多くはいないでしょうし。」

 

 

カオス「そういうことか。

 ブルカーン族はモンスターを避けるためにわざわざこんな場所に住んでいるんだね。」

 

 

アローネ「他にもここに住む利点はありますよ?

 こういった火山の辺りには鉄資源やガラスの材料となる物質が多く見付かるのでそれらを目的にこの火山の近くに住んでいる人々もいるそうです。

 ウルゴスではボルケーノ族がそうでしたから。」

 

 

カオス「アローネは何でも知ってるね。

 ウルゴスではずっと家で軟禁されてたんでしょ?

 どうしてそんなに行ったことのない場所の知識まであるの?」

 

 

アローネ「軟禁されているが故に外の世界への憧れがありましたからそうした知識は家にいながらも調べたりはできました。

 あとは義兄がフィールドワークがお好きな方でしたから。」

 

 

カオス「お義兄さんが?

 でもお義兄さんってお姉さんの病気を治すためにアローネの家に来たんじゃなかったっけ?

 そんなに色んなところに行くことなんてできたの?」

 

 

アローネ「サタン義兄様がクラウディア家の婿として迎え入れられてからはクラウディア家の力でウルゴス全国を訪問する許可を取り付けたのですよ。

 義兄様は薬の研究開発で素材の収集のために様々な地へと赴きました。

 そうした旅の中でのお話をお聞かせいただいて私は知識を得ました。

 義兄様は知らないことが無いのではないかと疑うほどに知識を持っていましたから。」

 

 

カオス「流石お義兄さんだね。

 アローネがそこまで尊敬するのも分かる気がするよ。」

 

 

アローネ「…一応誤解がないように訂正しておきますけど私はあくまでも義兄様を尊敬しているだけで情愛があるわけではありませんからね?」

 

 

カオス「え?

 それは知ってるけど何で…?」

 

 

アローネ「カオスですよね?

 クララさん達に私と義兄様と他の王子達のことを伝えていたのは。

 この間はそのことでクララさんに責められてしまったのですよ?

 どうしてくれるんですか!」

 

 

カオス「あ……そっ、そうだったね。

 ごめん、

 アルターにいる間にクララさんがどうしても俺の話を聞きたいって言ってきたからついアローネのことも話しちゃって………。」

 

 

アローネ「………はぁ………、

 今となってはそこまで怒っている訳ではありませんけどあまり公にはしたくないのです。

 一般の人々の間では婚約者が大勢いるだなどと知ると変な目で見られることもあるのですよ?

 このデリス=カーラーンでも私のような例の方はいませんよね?

 一度に複数の………それも御兄弟の全員とそういう関係の人なんて………。」

 

 

カオス「…俺が馬鹿だったよ。

 クララさんはてっきり同じシャーマンだから俺のことを純粋に知りたかっただけなのかなって思って正直に全部話しちゃってた………。」

 

 

アローネ「………そのおかげで貴方の御気持ちを知ることもできたのは私的にはよかったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………でもまだ私は貴方の想いに応えることはできません………。

 国がなくなったとしてもウルゴスの民はいなくなった訳ではありませんから私の将来で誰が隣に立つことになるかはまだ決定することはできないのです………。」

 

 

カオス「……そうだよね………。

 勝手なことをしたら婚約者の王子様達にも悪いもんね………。」

 

 

アローネ「………もう少しだけ………。」

 

 

カオス「ん?」

 

 

アローネ「………………もう少しだけ待っていていただけませんか………?

 カオスのお気持ちは嬉しいのですが私自身私の身の振り方を決めねばなりません………。

 ウルゴスの王族の方々を見つけ出してどなたかと結ばれるのか………婚約自体が破棄されるのかは私では決定しかねます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………もし王族の誰かの許しが得られれば私は貴方と………。」

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