テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
カストルでの誘拐騒ぎを終えてから再びクエストに向かう。
そこでアローネが戦闘中の失敗から落ち込んでしまう。
安らぎの街カストル 夜
「さて、アローネは部屋に戻ったみたいだね。」
「今日の失敗が堪えてるようですね。」
「そんなに大きく捉えなくてもいいのになぁ。」
「本人が責任を感じている以上、ボク達がどういっても晴れはしないでしょう。」
「カストルに来た日とおんなじになっちゃったなぁ。」
「あの時も少し落ち込んでいましたね。
今ほどではありませんが。」
「あの日は何で落ち込んでたのかな?」
「何か思い当たることでもないですか?」
「俺もよく分からないんだよなぁ。
あの時はタレスを助け出して、タレスと戦いのテクニックを教えてもらったくらいしか話をしてなかったし。」
「何か気に障ることでも言ってしまったのでしょうか?」
「そんなことはないと思うけど…。
最近はお義兄さん………サタンさんのことも話さなくなったし…。」
「もしかしたら…」
「何か分かった?」
「ホームシックなだけかもしれませんね。
ボクもマテオに来たときはホームシックで悩みましたから。」
「ホームシック?」
「旅に夢中になっていたせいで故郷のことを思い出したのでしょう。
昨日の一件まではウルゴスに関連した話はアローネさん以外からは聞けませんでしたから。」
「………思い返してみればアローネは眠っている直前まではウルゴスにいたようだし目覚めてからもう十日以上たつしなぁ。」
「住んでいた所を急に離れて頭が追い付いてなかったのかもしれませんね。
それが昨日の三人組に出会ってからウルゴスのことを思い出して…。」
「こればっかりはどうしようもないなぁ。」
「ボク達もウルゴスがどこにある国なのか分かりませんからねぇ。」
「早く見つけてあげないとね。」
「成り行きでカストルまで来ましたが旅を急ぐ必要がありますね。」
「………」
「カオスさん?」
「これからの旅なんだけど一応王都までは行くけどさ。
ウルゴスメインでいかない?」
「ボクはそれでも構いませんが…。
カオスさんは宜しいのですか?
殺生石の力をミストに返すのがカオスさんの目的なのでは?」
「俺の目的は急がなくてもいいんだ。
ミストには騎士団がいるし封魔石がある間は多少寄り道しても間に合うからね。
それよりウルゴスだよ。
アローネの話じゃあヴェノムに襲われたみたいだからさ。
アローネも心配してるよきっと。」
「そうですね。
ヴェノムの被害例を考えると心配にもなるでしょう。」
「明日からウルゴス捜索に本腰いれて行こう!」
「はい!」
安らぎの街カストル 宿
「おはよう、アローネ!」
「!カオス…、昨日は「今日はさ。」」
「今日は一日クエストはなしにしない?」
安らぎの街カストル 酒場
「店員さん!」
「おや、あんた達かい。
仕事が早いねぇ。
リーゾアナの件だろう?
こっちも終わったところさ。
これが今度の報酬だよ。」
「有り難うございます。」
「あんた達は本当によく働くねぇ。
何か買いたいものでもあるのかい?
王都の方は物価が高いって言うからねぇ。」
「いえ、研究の資料を届けないといけないのでそれまでの路銀ですよ。」
「そうなのかい?
もう十分貯まってると思うけど…。」
「装備を整えるのもあるので余分に持っておきたいんです。」
「そうかい、そういうことならいいんだけど今日ワクチンが港から届くから騎士団がまた明日からうちの仕事を請けに来るからなるべく早くに来とくれよ。
あんた達に回したいからさ。」
「分かりました。」
「お待たせ。」
「本当に宜しいのですか?
私の聞き込みは一人でも出来ますよ?」
「こんな広い街で一人でなんて大変でしょ?
俺もタレスもしないとウルゴス見つけてあげられないからね。」
「そうは言いますが…。」
「アローネさんはいつも通り聞き込みしてください。
ボクとカオスさんは商店街や騎士団に聞き込みしますから。」
「………」
「それでいいよねアローネ。」
「私のせいですみ「謝るのはもうなしだよ。」」
「俺達もアローネの住んでいたウルゴスに行ってみたいからね。
もう俺達の目的でもあるんだ。
アローネ一人の目的じゃないんだよ。」
「それでは行きましょう。」
「ウルゴスは………。」
安らぎの街カストル 商店街
「やっぱりどこもそんな国知らないって一点張りだね。」
「長らくマテオとダレイオスの二大国家の時代が続いてますからその間になくなった国や統合された国は覚えている人も少ないのでしょう。」
「アローネの話では統合されたなんて聞いてなかったけど…。」
「最近なくなった国………アローネさんの国はマテオとダレイオスにはないのかもしれませんね。」
「?それって?」
「二つの大陸の他にもいくつか世界には小さな島が点在しています。
アローネさんはそこから来たのではないでしょうか?」
「それだと何でアローネはミストの森に誘拐されてたんだよ?」
「それは………マテオが国を侵略する人質としてその国から拉致してきたのでしょう。」
「それだったら王都に連れていかない?」
「王都に連れていく途中だったのかもしれませんよ?ミストに連れて行ったのではなく只の通過地点だったとか…。」
「ってことは俺達ウルゴスとは逆方向に進んでることになるな。
どうしよう…。」
「まだそうと決まってませんよ。
ボクは可能性の話をしているのです。」
「そうだけどその可能性があるならって思うと…。」
「今はどうしようもありませんよ。
聞き込みを続けましょう。」
安らぎの街カストル 夜 裏路地
「全然手懸かりが掴めないよ。
先は長そうだなぁ。」
「この街で掴めないとするともっと北上する必要がありますね。」
「けど北上して逆方向に進んでいたとなると…。」
「そもそもボク達はウルゴスがどこなのか分からないので闇雲にこの広い世界を探すとなると時間がいくらあっても辿り着けません。
知っている人を探すのが一番です。」
「最終的に今に戻ってくるんだなぁ…。」
「へっへっへ。」
「「!」」
「てめぇらこの間はよくもやってくれたなぁ。
てめぇらがふざけたことをするから俺がしばらく出禁くらったじゃねぇか?
んん?どうしてくれんだ?あぁ?」
「お前は…。」
「この間のワルディーとか言う荒くれものですね。」
「まこの間は油断したが今日はそうはいかねぇぜ。
おいお前ら!」
「手下でも連れてきたのか………あれ?」
「よう、一昨日はお前達のボスにさんざんな目にあったから仮を返しに来たぜ?」
「あんな状態で放置されたから騎士団に見つかって連れてかれただろうが。」
「ずっと取り調べられて今日まで出られなかったんだぜ?」
「………漆黒の翼………。」
「アローネさんが塞ぎこむ原因衆ですね。」
「ヘヘヘ、この人数と俺様が相手だ。
抵抗しても無駄だぜ!?」
「この間の女の借りはお前達に返させてやる!」
「女がいない今がチャンス!」
「ここでくたばりやがれ!」
「………お前達捕まってたのによく出てこられたね。
悪名高い漆黒の翼じゃなかったの?」
「恐らくこの三人はなんちゃって悪なんですよ。
悪ぶってはいますがそんなに大したことはしてない………出来ないのでしょう。」
「聞こえてるぞ!?坊主!」
「俺達をなんちゃって悪だと!?」
「そんな可愛い……………おかしな悪呼ばわりするとは許せねぇ!!」
「………会話が疲れるね。」
「言った言葉に逐一逆上されるとそうもなります。」
「この人数相手に余裕寂々だなぁ。おい!」
「もっと多い数に囲まれたこともあるからね。
お前らくらい囲まれたってなんともないよ。」
「たった二人で何が出来る!?」
「取っ捕まえてワクチンを絞り出してやる!」
「ここがお前達の墓場だ!」
「あの世に行って後悔するんだな!?」
「これって殺人予告だよね?」
「そう聞こえますね。」
「そっか、
じゃあ、手加減はいらないね!」