テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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打倒イフリート宣言

ローダーン火山 中間部 残り期日十九日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 信じられない情報を耳にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「ブルカーンのイフリートの正体がヴェノムの主………!?」

 

 

アローネ「ヴェノムの主レッドドラゴンがブルカーン族にフリンク族を拐ってくるように命令していたのですか!?」

 

 

 ブルカーンの男の話を纏めるとそういうことになる。ブルカーン族はヴェノムの主レッドドラゴンをイフリートと崇めてその命令に従いフリンク族から人を誘拐していた。

 

 

 ヴェノムの主がダレイオスに出現し始めたのは六年前。六年前に大陸の東側アイネフーレ領にてマテオのバルツィエが奇襲をしてきた。バルツィエが奇襲してきたことを知ったフリンク族は急ぎリスベルン山へとフリューゲルの住民全員で避難した。その避難した先でカーヤとさの母親ロベリアがウイルスに感染したことによりダレイオス各地でヴェノムの主が目撃されるようになった。

 

 

 ヴェノムの主の特長は通常のウイルス感染個体が数時間から数日で体内のマナを一気に消費して消滅するのに対し彼等はそれがない。故にヴェノムの主達はいつまでも他の生物やヴェノムを捕食し続けて徐々にその能力を高めていっていた。主達の中には異常な再生能力を身に付けたものや変身能力を獲得した個体、カオス達が毒撃と呼ぶ力を手にするものまで現れた。主とは言っても行動原理は感染前の生物に順する個体や感染後とは全く違う習性を持つ主もいた。カーヤに至っては人の姿と理性を保ったままヴェノムの主と呼ばれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?????「イフリート様だ!!

 イフリート様は他の生物を取り込めば取り込むほど進化を続けエルフと同等かあるいはそれ以上の知性を持つようになられた!!

 イフリート様は食えば食うほど強くなるのだ!!

 ブルカーン以外のエルフ達は大人しくイフリート様にその身を差し出せ!!」

 

 

アローネ「エルフ以上の知性ですって………!?

 それで貴殿方はそのレッドドラゴンの命に従っているのですか!?」

 

 

カオス「モンスターが人並みの会話ができるんですか!?」

 

 

?????「あのお方にとっては人語を操るの容易いことだ!

 人語だけではない!

 イフリート様は吸収した動物やモンスターの言葉さえも理解しておられる!!

 世界を征服して全生物の頂点に立つには相応しい能力と言えるだろう!!」

 

 

 最後のヴェノムの主レッドドラゴンはカオス達が想像だにしない方向性へと進化を遂げたようだ。これまではウイルスに感染すると理性が崩壊し無差別に近くのものに襲いかかるモンスター達ばかりだったがレッドドラゴンは()()()()でウイルスに感染することによって知能が上昇した。それでブルカーン族を言いくるめて従えているようだ。

 

 

アローネ「ウイルスで他の種族の言葉を理解できるようになった最強竜種レッドドラゴン………。

 そんな生物がこの世に存在してしまったというのですか………!?」

 

 

カオス「………!

 人の言葉が分かるならどうして人を食らうんだ!

 ブルカーンの敵は同じバルツィエだろ!!

 フリンク族は関係ないじゃないか!!」

 

 

?????「関係ならある!!

 イフリート様は更に力をお求めになられている!!

 イフリート様は食した分だけ強くなるからな!!

 イフリート様がこの星で何者にも抗いきれない力を手にすれば世界から争いはなくなるのだ!!」

 

 

アローネ「そのためなら他の部族を犠牲にしても構わないと言うのですか………?

 貴殿方ブルカーンは………。」

 

 

?????「勘違いするな!

 我らは早急にこの世界の腐った状勢を正すだけだ!!

 敗北を認めたスラートや他の部族の奴等に世界を取る資格はない!!

 ましてやマテオなどという()()どもなどに我らの力が劣るなどとあってはならんことだ!!

 

 

 世界の覇者に相応しいのはダレイオスでもっとも誇り高き我が部族ブルカーンだ!!

 我らこそ世界の主となるに適した優れた種族なのだ!!

 他の部族などイフリート様の糧となるしか使い道がないただの餌だ!!

 そんな輩共に何を配慮することがあるというんだ!!」

 

 

 根本的にブルカーン族の価値観は他の部族達とは違った。ブルカーン族は自分達が最強の部族であると疑わず他の部族を見下し支配しようとしている。六年前までは他の部族間の結束は確かにあったようだがそれももうこの六年で消えて無くなってしまったようだ。

 

 

 

 

 

 

 今カオス達の目の前に立つ男はヴェノムの主にして自称精霊イフリートの傀儡にすぎない。カオス達は全部族を再統合するためにダレイオスを旅してきたがこのブルカーン族だけはどうあっても他の部族と協力することはないだろう。少なくとも()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?????「おしゃべりはここまでだ!!

 貴様らはここで死んでイフリート様の血肉となれ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキィィンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブルカーンの男は短剣を振り切ってカオスの剣を払うのと同時に後退する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?????「『ファイヤーボール!!!』」

 

 

 男は火球を繰り出しカオス達を狙う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァァァァンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかしその火球が炸裂することはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?????「何………?」

 

 

 

 

カオス「…事情は大体分かったよ。

 アンタ達のところにいるイフリートってのがまさかヴェノムの主と同一人物だったなんてね。」

 

 

アローネ「この場合は同一人物と言うよりも同一生物と言った方が正しいですね。」

 

 

カオス「そう?

 ………それはまぁ置いといて………、

 

 

 アンタ達のボスのイフリートは他の部族に迷惑をかけてるんだよね………。

 元々ここへはヴェノムの主を倒しに来たんだけだそんな話を聞いたら尚更倒さないといけなくなったね。」

 

 

アローネ「貴殿方が世界の覇権を握ってしまえばそれこそバルツィエと同じ結果にしかなりません。

 人は皆平等でなければならないのです。

 人を人とも思えない方が支配する世界には必ず滅びの未来が待っていることでしょう。」

 

 

カオス「絶対にアンタ達の好きにはさせないよ。

 アンタ達のところのイフリートは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 必ず俺達の手で討たせてもらうからね。」

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