テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ローダーン火山 中間部 残り期日十九日
?????「爪牙斬!!」ガガッ!!
カオス「………ァッ!!」
アローネ「『ウインドカッター!!』」
?????「当たらねぇよ!!」
カオスが男の足を止めアローネがその隙に魔術で攻撃するが躱される。互いの攻撃は戦闘が開始されてから一撃も当たらない。男は二人を同時に相手にしながらも余裕の笑みを浮かべながら華麗に立ち回る。
アローネ「……!
どうにか魔術さえ当たれば……!!」
?????「何だよお前らぁ!!
さっきから同じパターンばかりじゃねぇか!!
男は剣を振るだけで女は魔術しか使えねぇのか?
そんなバリエーションの少ないやり方で俺を殺れると思ってんのかぁ!!」
男はカオス達を更に挑発する。二対一で戦っているというのに追い詰められているのはカオス達の方であった。戦闘が長引けばその分相手からはカオス達が現在そうした戦い方でしか戦えないということに感ずかれる。早急にこの戦闘を終わらせねばカオス達に勝機はない。
?????「その程度でダレイオスの主達を倒してきただぁ?
信じられねぇなぁ!!
お前達みたいなただ剣術がちっとばかしできる奴と魔術しか取り柄のない女の二人組に主達は殺られてきたのか?
イフリート様以外の主達はとんだ雑魚の集団だったんだな!!
所詮は
主はイフリート様お一人でいいんだよ!!」
カオス「!!
………凡人!?
凡人だって………!!?
………………俺達が今まで主達を相手にどう戦ってきたか知らないくせに!!
もういい!!
本気でお前と戦ってやるよ!!
俺達の本当の力をお前に見せ付けてやる!!」シュンッ!!
アローネ「カオス!?」
?????「はッ……!?」
再三に渡る男の挑発に腹を立てたカオスは男目掛けて加速する。バルツィエの歩方技飛葉翻歩を使ったのだ。カオスは高速で男の背後に回り剣で斬りつける。
?????「うあっと!!
危ねぇなぁ!!」
だが一瞬の不意をついた一撃も男は巧みに受け止められてしまった。
カオス「!?」
?????「………何だよお前………今の………。
………お前バルツィエなのか………?」
カオス「………だったら何だ!!?」
?????「………………クククククククク………!!
お前バルツィエなのにこの程度なのか?」
ガキィィンッ!!
カオスがバルツィエの血を持つことを知っても男は不敵な態度を改めない。それどころか逆にバルツィエであることを嘲笑する。
?????「クククククククク!!!
ウッハハハハハハハハ!!!
何でバルツィエがこんなところに来てんだよ?
どうしてバルツィエがこんなところで俺なんかに殺られそうになってんだよ!!
弱すぎだろお前!!
バルツィエのくせにまともに技も使えねぇのか?
お前の自慢はその足だけか?
バルツィエならもっと他にあるだろ?
魔神剣だとかお得意の
カオス「………そんなに見たいか!!?
俺の力を!!」
カオスは頭に血がのぼって冷静な判断ができなくなっていた。男に弱いと言われたことがカオスから冷静さを奪っていた。
弱いと言われることには慣れている筈だった。昔からカオスは自分が弱いことを自覚していた。他人からもそう言われ続けて弱いと言われることには耐性がついていた。
…しかし今は何故かこの男に弱いと言われることが無性に悔しくてどうしようもなかった。
カオス「『火炎よ………!
我が手となりて敵を焼き尽くせ!!』」
カオスは呪文を唱える。魔術を発動させるために。
アローネ「カオス!!
止めてください!!
もうカオスは魔術は………!!」
アローネがカオスに止めるように叫んだ。だがその言葉はカオスの耳には届かなかった。カオスは呪文を終え魔術を発動させようと………、
ピシッ………!
カオス「!?」
魔術を放とうとする直前
アローネ「………!?
カオス………?」
カオスの魔術が発動されなかったのを見てアローネは自分の声がカオスに届いてそれに応じてくれたのだと思った。
しかしカオスが魔術を発動させなかった理由は他のところにあった。
カオス「(………なっ、何だこれは………?
どっ、どうしてこんな………)「何をボケッとしてんだ?こんな時に?」!!」
?????「バルツィエのくせに魔術も満足に使えねぇのかよ?
憐れな奴だなお前。」
男はカオスの隙を見逃さなかった。カオスが自身の体の異変に気をとられている内に男はカオスの懐に飛び込んできた。
カオス「しまっ……「無駄だ!!」…なっ!?」ガキィィンッ!!
慌てて男を振り払おうと剣を振り抜くがその剣を男は両手に持った短剣で弾き上げる。カオスは大きく仰け反った。
そこへ………、
?????「今度こそ止めだ!!
死ねぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!」
アローネ「『ウインド』………!?」
男はカオスに鋭い蹴りを繰り出す。その蹴りはただの蹴りではなかった。
男が思いっきり足を突き出すと男の履いていた靴の底から
ブスリッ!!!
カオス「…………………………………………………………
…………………………………………………カハッ…………!」
貫いた。