テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ウインドラの助け

ローダーン火山 中間部 残り期日十九日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………ッ………ブハァッ!」

 

 

 腹部に強烈な痛みを感じる。それに伴って喉の奥から何かが上ってくる感覚に襲われそれらをそのまま口から吐き出してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 口から放出されたのは真っ赤な血だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………血?

 ………何で血が………?)」

 

 

 腹部の痛みで暫くの間記憶が飛んでしまった。何故自分が血を吐き出したのか、何故自分の腹部に激痛が走っているのか、それを思い出そうとしてカオスはブルカーンの男と戦っていたことを思い出す。

 

 

カオス「(………そうか………俺は………)」「終わりだな!!苦しいだろ?今すぐ楽にしてやろうか!!」

 

 

 間近で聞こえた声の方へ顔を上げると男が短剣をカオスの首もとへと交差させて鋏のように切断しようとしていた。

 

 

カオス「(………あ………え………?

 俺………死ぬ………?)」

 

 

 首にかけられた刃は今にも首の肉を引き裂こうとしている。出血と激痛に襲われながらもそれを阻止しようと手を動かそうとしてみるが肘から先が言うことを利かない。肘から先の感覚が全く感じないのだ。まるで()()()()()()()()()()()()()()()()………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「止めっ………止めてぇぇぇぇぇぇぇッッッッ!!!!」

 

 

 後ろの方でアローネの叫ぶ声が聞こえた。だがその声すらもあとの方になるにつれてどこか遠くから叫んでいるようにも聞こえた。声は叙情に遠くなりカオスの意識も霞み出して………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?????「死ね。」ヂャキンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マテ………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス・アローネ・?????「「「!!?」」」

 

 

 不意に頭の中に声が響いた。くぐもったような声で幻聴かとも思ったがその声がした途端男の刃から力が抜けていくのが分かった。

 

 

?????「イッ………イフリート様………!?」

 

 

イフリート『オリヘルガ………!

 ソヤツラヲコロシテハナラン………!!

 イカシテワシノモトヘトツレテコイ!

 コロシテシマッテハマナノセンドガオチテシマウ……!!

 ソレデハセッカクノエモノガダイナシダ………!!

 ソウキュウニイカシテツレテマイレ……!!』

 

 

オリヘルガ「ハッ……ハハァ!!」

 

 

 聞こえてきた声と男が会話しているところからこの声の主はイフリートであることが分かる。イフリートは男をオリヘルガと呼びカオス達を連行するように命じた。

 

 

アローネ「こっ、この声は一体………?」

 

 

 何処からともなく聞こえてきた声にアローネが戸惑う。辺りを見回しても声の主は見受けられない。どこか遠くの方から三人に向けて話しかけてきているようだった。

 

 

カオス「(………これは………テレパシー………?

 精霊の力の………。)」

 

 

 以前カオスはウインドブリズでダインと共に精霊マクスウェルに語りかけられたことがあったの思い出した。今の声はそれと同じ感覚で聞こえてきた。イフリートは精霊と同じ力が使えるようだ。知能を得ただけではなくイフリートは精霊と同じ能力も得ていたということか。イフリートはテレパシーを使って遠くからカオス達とオリヘルガの戦いを見ていた。そしてカオスがオリヘルガに殺されそうになったのを見て止めさせたのだろう。

 

 

 生物は死ぬとその体内にあるマナは大気へと霧散していく。精霊がマナを吸収し続けることによってカオスの中には尋常ではない量のマナが内包されているがカオスが死んでしまえばそのマナもどうなるか分からない。イフリートは生物と生物のマナを捕食して強くなるという話だった。イフリートがカオスを殺さずに連れてくるように言ったのはカオスを生きたまま食すためだろう。

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「………チッ!

 しょうがねぇなぁ………。

 まぁ生きてた方が自分で歩かせられるし楽っちゃ楽か。

 おいお前ら!

 聞いての通りだ!

 とっとと俺に付いてこい!」

 

 

アローネ「私達をどうするおつもりですか……!?」

 

 

オリヘルガ「んなもん決まってんだろ?

 イフリート様はお前達を御使命してるんだ。

 有り難く招待されな。

 お前達のマナはしっかりとイフリート様が有効活用してやるからよ。」

 

 

アローネ「…そんなことを聞いて誰が貴方などに付いていきますか!

 行っても殺されるだけなら私達は「いいのか?」!?」ヂャキンッ!!

 

 

 

 

オリヘルガ「言うことを聞かねぇなら抵抗されて仕方なくって体でこの剣がこいつの首をはねちまうぞ?

 それでもいいのか?」

 

 

カオス「…ぅ………。」

 

 

アローネ「……なんと卑劣な!」

 

 

 オリヘルガがカオスを人質にして言うことを聞かせようとしてくる。腹部の負傷のせいでカオスは抵抗ができずされるがままだ。このままでは二人はイフリートの元へと連行されてしまう。そう思ったカオスは死力を振り絞ってアローネに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………ア………ーネ……!

 アローネだけでも………逃げて………。」

 

 

オリヘルガ「あぁん?」

 

 

アローネ「カオス!

 何を仰るんですか!

 私だけ退散することなどできません!」

 

 

カオス「…俺の……………ことはいいから………!

 アローネだけなら………逃げられるでしょ………。

 ………早く行って………。」

 

 

アローネ「そんなこと私には………!」

 

 

 アローネに逃げるよう言うが彼女にカオスを見捨てて逃げることはできなかった。しかしここで逃げてもらわねばアローネもカオスと共にイフリートに殺されてしまう。どうにかしてアローネだけでもここから退避させねば………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「おい………、

 お前が逃げたらこのバルツィエがどうなるか分かってんだろうな………?」

 

 

アローネ「………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………………分かりました。

 投降しま『ライトニングッ!!』!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バチバチバチッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「ぐおあっ…!?」

 

 

 アローネが諦めて武器を納めようとした瞬間オリヘルガに雷が落ちた。オリヘルガはその雷撃によって膝をつく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「間に合ったようだな!

 カオス!アローネ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスとアローネの危機にウインドラが参上した。ウインドラの登場によりカオス達は窮地を救われたのであった………。

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