テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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刻一刻と迫る彼の終わり

ローダーン火山 麓 残り期日十九日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「どっ、どうしたんだ………?

 その腕は………。」

 

 

 カオスの灰色の腕を見てウインドラがそう言葉を投げ掛けた。

 

 

カオス「………分からない………。」

 

 

ミシガン「分からないって………それいつからなの………?

 いつからそうなったの………?」

 

 

カオス「………ついさっきかな………。」

 

 

タレス「さっき………?

 ブルカーン族に何かされたんですか………?」

 

 

カオス「いや………アイツは関係ないと思うよ………。」

 

 

ミシガン「じゃあどうして………?」

 

 

 カオスの右腕は完全に人の肌の色を失っていた。塗料など色を塗り替えたとかではなく腕そのものが灰色であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………もしやカオスのシャーマンとしての器の限界が近いのでは………?」

 

 

 

 

 

 

 アローネがカオスの腕を見てそう告げた。

 

 

ウインドラ「器の限界が来たと言うのか………?

 何を切っ掛けにそんな………。」

 

 

アローネ「カオスのシャーマンとしての器はアルターでお聞きの通り非常に優れたものであることは皆も聞いているでしょう。

 カオスは代々器の限界を高めてきたアインワルドの巫女を凌ぐほどの器としての能力を秘めています。

 

 

 

 

 

 

 ですがいくら性能が高くとも()()()()()()()()()限界は必ず存在するのです。

 それが先のアンセスターセンチュリオンとの戦いで急速に早められた………、

 ………いえアンセスターセンチュリオンとの戦いではなく()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことが主な原因でしょう。

 このままではカオスは………。」

 

 

カオス「………」

 

 

 アローネが言わずともその先は分かる。このまま時間だけが経過すればカオスの体は全身が石の体と化してしまう。それがどの瞬間に訪れるかは定かではないがこうなった原因は恐らくマナの乱用によるところだろうことは理解できる。

 

 

 カオスはもう戦いに参加することはできなくなってしまった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………………これからどうするの………?

 またあそこに戻る………?」

 

 

 カーヤが顔を向けた先には大きく聳え立つローダーン火山。その頂上を越えた先にはブルカーン族が住まうシュメルツェンの街とヴェノムの主にしていまやブルカーン族を束ねるイフリート。争いを避けずにはイフリートの元へは辿り着けない。

 

 

アローネ「………今後のことはまだ情報が少なすぎて先に進むのは待った方がいいでしょう。

 それにカオスのこともありますし迂闊な行動は慎むべきです。」

 

 

ウインドラ「ブルカーン族………、

 今回の例は今までとは全くもって()()だな。

 他の部族のところの主達はそれぞれ部族が主に直接被害を被っていたからすんなりと主と戦うことができていたがここではブルカーン族が主討伐を妨害してくる。

 頭が痛くなってくる案件だな。

 奴等は主を強くして他の部族やバルツィエにぶつけるつもりのようだ。」

 

 

ミシガン「ブルカーンって前までは他の部族と一緒でバルツィエに敵わなかったんでしょ?

 主はともかくバルツィエはあんなのにどうやって戦いを挑んでたの?」

 

 

タレス「ブルカーンの強みは好戦的で接近戦術に関してはスラートに比毛をとらないところなんです。

 接近戦ではバルツィエも勝つことは難しい相手です。

 

 

 ただ魔術に限っては他の部族ともそんなに大差はなくスラートと対峙した時は一対一での戦闘なら手数で勝るスラートに軍配が上がっていたという話があるみたいで絶対的に強いという訳ではなかったみたいですよ。」

 

 

ウインドラ「最終的にはやはり遠くからの魔術による攻撃で押し負けていたのだな。

 規模に差がない軍隊同士がかち合って武術ではやや僅差でブルカーンが魔術では圧倒的な力を持つバルツィエが優位となれば必然的に総合力はバルツィエの方が上になるな………。」

 

 

 戦いにおいて勝利を勝ち取る鍵は敵との友好的な戦い方を行うことだ。ブルカーンやスラートはバルツィエに劣らぬ近接戦闘技術を有してはいるがどんな状況であっても敵と相対する時は()()()()()()()()()()()()()()()()()()。バルツィエがダレイオスとの戦いに勝ってきたのはそういう理由からだ。ダレイオスの民達は自分達の戦いをさせてもらえなかった。そこへヴェノムまで現れて国は崩壊した。

 

 

ミシガン「…ここのさぁ………、

 ヴェノムの主討伐………私達だけじゃ流石に厳しいんじゃない………?

 スラートには全部族を再結集させようって話されたけどあの感じだとブルカーンは私達に協力してくれなさそうだよ?

 それどころか私達の邪魔してくるしなんなのアレ………。」

 

 

タレス「ヴェノムの主の前にブルカーン族をどうにかしないといけませんね………。

 あんなふうに立ちはだかれてしまっては戦って押し通るしかありませんけど一人二人ならまだしもブルカーン族総出で向かってこられては太刀打ちできません。」

 

 

カーヤ「…だったら他の部族の人達に手伝ってもらったら………?

 他の部族の人達はカオスさん達に協力してもらう予定なんだよね………?

 スラートの人達とかならブルカーンにも勝てるって言うし………。」

 

 

ウインドラ「是非ともそうしたいところなんだがな………。

 他の部族達は今ダレイオス大陸の東の方でマテオとの決戦準備中なんだ。

 この地は真反対のダレイオス大陸の西の最端手前で最寄りの部族のフリンクとアインワルドの二つなのだが彼等も今頃はスラート、ミーア、クリティアに合流しようとしているところだろう。

 援軍は要請できない状況だ。

 

 

 俺達()()()()()どうにかこの状況を潜り抜けなければならない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………………五人………………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウインドラは確かに今五人と言った。しかしこの場にいるのは六人であって言い間違えたのかとも思ったが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「………カオス…………、

 やはり今回の討伐にお前は参加させることはできない………。

 そんな体になってしまった以上はお前は………、

 

 

 どこか()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 あとのことは俺達に任せろ。

 お前に任せっきりだった分俺達もそろそろしっなりとしないとな。」

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