テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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カーヤが感じ取った気配

ローダーン火山 麓 夜 残り期日十八日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………が………で………。」

 

 

ウインドラ「………では………だ?」

 

 

タレス「………だと………ですよ………?」

 

 

ミシガン「………?

 ………じゃない?」

 

 

カオス「………けど………だよ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーヤはカオス達がシュメルツェンへの潜入を試みる作戦を計画している傍ら一人離れたところでそれを眺めていた。カオス達が話しあっている会話の内容はカーヤが理解するには難しくとても意見など出せる様子ではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「(………寂しいな………。)」

 

 

 カーヤにとってカオス達はフリューゲルという地獄から救いだしてくれた恩人達だ。彼等のために何かしたいとは思うが自分に出来ることと言えば彼等の敵となる者を排除することだけだ。そしてその敵となる者はこの場にはいない。彼等のために出来ることは今は何も無かった。この時間がとてもカーヤには閉塞感を感じさせる。

 

 

 自分が彼等の役に立てていない状況がカーヤをより孤独にさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「メェェェェ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「メーメーさん………。」

 

 

 カーヤが一人で居心地の悪さを感じていると昔北の山で出会ったマウンテンホーンズの愛称メーメーがカーヤの側へと寄ってくる。彼は出会った当初からカーヤになつきカーヤの孤独感を埋めてくれた。何も知らずに接していた時はこのメーメーとずっと一緒にいたいと思っていたのだが時間が経つに連れて彼の様子が変化し自分の前から姿を消した。自分を守るためにカーヤの前に現れたレッドドラゴンに立ち向かっていき食われてしまってそこから二度とメーメーに会うことは無くなったと思っていたがカオス達の働きでメーメーは正気を取り戻し再びカーヤの元へと戻ってきた。自分のせいでメーメーや他の主達が出現しダレイオスを窮地に追いやってしまったことはカオス達の話を聞いて知った。だからカオス達のためになるなら自分はどんなことでもしようとは思っている。………が一人では何をすればいいのか分からない。なのでカーヤは付近にカオス達に近付く敵がいないか索敵することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「(………!

 モンスターの気配………。)」

 

 

 カーヤが使える共鳴は近くに迫る生物のマナを感知することが出来る。これを使ってフリューゲルにいた時はフリューゲルに近付くモンスターやヴェノムを追い払っていた。自身がヴェノムの主フェニックスと呼ばれていた時は今は無くした黒い炎の力を使ってモンスター達を狩っていた。黒い炎に触れた生物は急速的にマナが死滅しそのまま虚空へと消えてしまう。それが生物であるならモンスターであろうとヴェノムであろうと関係はなかった。人がフリューゲルに近付いた時は過去の自分が犯した罪の罪悪感もあって人を殺すのは躊躇いその力を使うのは控えていたが今になってあの能力はとても利便性の高い能力であったと自覚する。あの力があればカオス達がこれから倒さなければならないレッドドラゴンも簡単に倒せるのでは………?

 

 

 ………いやそれよりもあの能力さえあれば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「(………けどもう使えなくなっちゃったから()()()()()()()()()()()()()()()………。)」

 

 

 もしカーヤにまだ毒撃の力が宿っていればカオスの体に溜まったマナを取り除くことが出来るのではないか、カオスにフェニックスとして対峙した時に牽制のつもりで放った毒撃をカオスは受け止め耐え凌いだ。カオスにならあの毒撃を放っても彼ならそれで死ぬことはない。彼に憑依する精霊が彼の体を守るからだろう。もしまたあの力を使える者が現れたのならそのことをカオス達に指摘してみるのも良いのではないか、カーヤはそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「(……………!

 この感じは……………?)」

 

 

 カーヤは自身の共鳴に()()()()()()()があることに気付いた。一つはブルカーン族のような熱い炎のマナの気配ではなく()()()()()()()()()()………、

 

 

 

 

 

 

 そしてもう一つは………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「(…………!?

 このマナは………………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーヤが感知したマナは見覚えのあるマナだった。数ヶ月程前にこのマナの持ち主はカーヤの前に現れた。現れては何度もカーヤはその人物を撃退した。人の身であったことから命を奪うことはしなかったが実はその人物が自身の出生に関する重要なルーツの持ち主であったことが判明しそれを知った直後はカーヤも涙を流して自身がその人物を長年待ち続けていたことを告げた。

 

 

 

 

 

 

 結果は拒絶の一択であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………どうして………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうして()()が………ここに………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーヤが感じ取ったマナはカーヤの父親であるラーゲッツのものだった。カーヤ達がローダーン火山の南の位置にいるのに対しラーゲッツは火山の真東にいるようだった。

 

 

 カーヤは困惑する。ラーゲッツは以前にウインドラによって倒された。ラーゲッツの最期はカーヤもその場にいて看取った。彼が生きている筈が無いのだが………、

 

 

カーヤ「(……パパが生きてる………?

 でもパハはあの時に………。

 

 

 ………………!

 このマナ………よく探ってみたらパパと少し違う………?

 パパのマナに近いけどどこか違う………別の………。)」

 

 

 父親が生きている筈がないともう一度マナを探ると火山の東にいる謎の人物のマナはラーゲッツのようでラーゲッツではない反応が返ってくる。どうやらラーゲッツとは人違いのようだが………、

 

 

カーヤ「(………似てる………。

 この人のマナ………パパのマナと殆ど同じ………。

 こんなに似ている人がいるものなのかな………?)」

 

 

 見つけたマナの感じがラーゲッツとは別人のものであることは分かったがどうにもラーゲッツとは無関係には思えなかった。それほど其の人物とラーゲッツのマナが非常に酷似していたからだ。

 

 

カーヤ「(………どうしよう………。

 カオスさん達に伝えるべきなのかな………?

 でもパパが生きてたなんて言っても信じてくれるかどうかだし………。)」

 

 

 カーヤはラーゲッツに似た特長のマナを持つ者の存在をカオス達に打ち明けるかどうか悩んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして結局カーヤはカオス達には黙っておくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「(この人が敵なのかどうか分からないし余計なことを言ってカオスさん達を困らせるのも悪いよね………?)」

 

 

 カーヤは自分で自分を納得させてその人物の追究を止めることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数日後カオス達は以前とは桁違いの力を手にした彼と再び対峙することとなるのだった………。

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