テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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先手を打たれて

ローダーン火山 麓~西側 夜 残り期日十日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リスリス「キィィッ!」エッグベア「ゴルルッ!」ブラックバット「キュルル………」バジリスク「シュゥゥゥゥ……!!」ゲコゲコ「ゲルルル……!」ローパー「ヒュンヒュン……」グラスホッパー「シィィィアッ!!」………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「なっ、何だこいつら………!?」

 

 

タレス「完全にボク達のことを標的ときて見ていますね………。

 こんなに多くものモンスターがどこから………。」

 

 

ミシガン「何なの!?

 何で全部種類がバラバラなのに私達だけを狙うの!?」

 

 

ウインドラ「有り得ん………!

 これらが同じ場所にいて争わん訳がない!

 それなのに何故こいつらは……!?」

 

 

 一瞥しただけでも栗鼠、熊、蝙蝠、蛇、蛙、植物、昆虫のモンスターがカオス達を見据えている。諺に“蛇に睨まれた蛙”という言葉があるがその蛇と蛙でさえも互いを見ようともせずにカオス達の方を向いている。

 

 

 まるでこの場にいる敵はカオス達以外にはいないのだと言うかのように………。

 

 

 

 

タレス「………まさかヴェノムの感染個体………?」

 

 

ミシガン「!

 ってことはゾンビだから私達だけを狙ってるの……!?

 ……!

 でもこのワームとアラーネアは何なの………!?」

 

 

 カーヤが仕止めたワームとアラーネアは既に絶命しているがヴェノムの感染個体が死した際に起こる体の融解が起こらない。そのことからこの二体は感染個体ではなく正常な種であることが分かる。そしてヴェノムの感染個体の特長にはウイルスに感染すると知能が無くなり獲物に対して突撃していくという習性を持つようになる。

 

 

 

 

 

 

 しかしカオス達の目の前にいるモンスター達は………、

 

 

 

 

 

 

アローネ「…感染個体………ではありませんね………。

 どれも全うな種のようです。」

 

 

カオス「目も虚ろじゃないしこいつら全部ウイルスには感染してないよ………。」

 

 

ウインドラ「つまりこいつらは()()()()()を持って俺達だけを敵と認識しているのか………。」

 

 

ミシガン「何でそんな………!」

 

 

アローネ「………非常に信じられないのですが()()()()()()()()()()()あるようですね。」

 

 

タレス「そうした事実………?」

 

 

アローネ「()()()()()()()………、

 ブルカーン族がレッドドラゴンを神のように崇める………。

 ………それは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブルカーン族だけでなくこの地に生息する他のモンスター達もイフリート信仰の信者だと言うことです。」

 

 

 

 

 

 

カオス「………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ『イフリート様は吸収した動物やモンスターの言葉さえも理解しておられる!!

 世界を征服して全生物の頂点に立つには相応しい能力と言えるだろう!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………オリヘルガがあの時言ってたのはこういうことだったのか………!)」

 

 

 ヴェノムウイルスによって知的に進化したレッドドラゴン通称イフリートはブルカーン族に指令を下し操っている。人の言葉を理解できるのであれば人にはできない人以外のモンスターとの意志疎通も可能のようだ。それによりこの周域のモンスターまでもがイフリートの息にかかった傀儡と化した。

 

 

 カオス達からイフリートを阻むものはブルカーン族だけではなくモンスター達も例外ではなかった。このモンスター達はブルカーン族と同じくカオス達を捕まえようと徒党を組んで向かってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「瞬迅槍ッ!!」ガスッ!

 

 

エッグベア「ガゥアッ!?」

 

 

 ウインドラが率先してモンスターの群れに突っ込む。

 

 

ウインドラ「一旦この包囲網を抜けるぞ!

 ここでは地形と視界が制限されて戦い辛い!!

 各自モンスター達の攻撃を躱しながら走り抜けろ!」

 

 

 ウインドラが前方のモンスターを突き飛ばしながらそう叫ぶ。それに続いて他のメンバーも走り出す。

 

 

 

 

スパイダー「シュゥゥゥゥ!!」バシュッ!

 

 

ミシガン「きゃっ!?」

 

 

アローネ「!

 ミシガン!」

 

 

 アラーネアの他にもいた蜘蛛型のモンスタースパイダーの吐く糸がミシガンを捕らえる。早速モンスターの手に落ちかけるミシガンだったが、

 

 

タレス「孤月閃ッ!」ズバッ!

 

 

ミシガン「!

 タレス有り難う!!」

 

 

 タレスがミシガンの体に張り付いた糸を瞬時に切り拘束を解く。

 

 

タレス「お礼はいいですから先に進んで下さい!

 後ろはボク達でカバーし「ヒュンッ!」!?」

 

 

 ミシガンを先に行かせて後方を守ろうとしたタレスの鎖鎌に今度はローパーの触手が絡み付く。

 

 

タレス「はっ…離せェェェッ………!」

 

 

 タレスがローパーの触手に絡まった鎌を引っ張るが子供の力ではどうにもならないようだ。

 

 

アローネ「『ウインドランスッ!!』」ザクッ!

 

 

ローパー「ヒュアッ…!?」

 

 

タレス「アローネさん……!」

 

 

アローネ「油断しないで下さい!

 敵は一体だけではありません!

 全てのモンスターに気を配って進むのです!」

 

 

 短い間に二度もモンスターの手に捕まってしまった。相手はヴェノムですらないただのモンスターだと言うのに一行は並々ならない焦りを感じていた。

 

 

ウインドラ「この火山の回りに留まるのは不味いな。

 一度この火山から離れるぞ!!

 予定を変更して西側ではなく南側へ「そっちも駄目!」………!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオス達がいる場所は山の麓付近ではあるがそれなりに高所ではある。なのでローダーン火山から離れた場所は見下ろす形で一望できる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……何だよこれ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこで見たのは《《数千にも届きそうなモンスター》の大群がカオス達の退路を塞ぐ光景だった………。

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