テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ローダーン火山 麓~西側 夜 残り期日十日
カオス「……何でこんなにモンスターがここに集中してるんだ………!?」
「「「「「「「「「「ギィィオオオオアアアアアアアアアァィッッッ!!!」」」」」」」」」」
このモンスターの群れ方は常軌を逸していた。普通では顔を見合わせただけで争いあうようなモンスター達が一団となってカオス達の行く手を遮る。それもカオス達が逃げられないように山の外側を立ち塞ぐように。
ミシガン「これだけのモンスターが何でこんな一辺に襲ってくるの!?」
アローネ「…この襲撃の仕方は普通は考えられません!
何者かの影響を受けてこのように私達を襲うように指示を受けているとしか………。」
タレス「何者かとはもしかして………!」
ウインドラ「そんなものは決まっている。
この地に他にこんなことが出来るとしたらブルカーンの連中かイフリートだけだろう。
だがブルカーンにモンスターを操る術があるとは思えん。
とすればイフリートの命令でこいつらは動いていると見て間違いない。」
カオス「イフリートが………!」
イフリートの影響力を浅く考えていた。イフリートが操れるのはブルカーン族だけではなくイフリートが吸収した生物の種の群れ全て。イフリートはモンスターまでもその影響下に置くことが可能だったのだ。
ザワザワザワザワザワザワザワザワ………!
カーヤ「…!
山の上の方からブルカーン族が来るよ……!」
タレス「何ですって……!」
ウインドラ「こんな時にブルカーンまでもがここへ……!?」
アローネ「…恐らくこういう手筈になってきたのでしょうね………。
この地へ足を踏み込む者が入れば何としてもその者を捕らえるためにあえて火山の回りの侵入を許して立ち退こうとすればモンスターにそれを阻止させる。
この広い地方に来てモンスターの襲撃を一度も受けなかったのはそういうことがあってのことだったのでしょう。」
ミシガン「じゃあ何!?
今この山の回りをモンスターが囲ってるわけ!?
そんで上からはブルカーンが来てどこにも逃げ場が無いじゃない!!
私達捕まっちゃうよ!?」
カオス「他に逃げられる場所なんてどこに………!?」
アローネ「…カーヤ!
貴女の力なら火山を囲っているモンスターの包囲網が手薄な場所を探れませんか?
一度このモンスター達の包囲網から抜け出す必要があります!
どうにかそこへ向かって一旦体勢を整えましょう!」
アローネはこの危機を乗り越えるためにも前後を敵に囲まれている状況を切り抜けるようカーヤに敵の索敵をするよう指示を出す。カーヤは直ぐ様付近のモンスターの気配を探って………、
カーヤ「………!
モンスターが集中しているのは火山の北と南のこの辺りで西か東にはそんなにモンスターが多くは包囲してないみたい……!」
カオス「西か東………?」
ウインドラ「とすればこのまま西に向かうのが最短だな。
東に戻っていてはブルカーンも合流してしまう。」
タレス「では予定通り西に進むべきですね。」
ミシガン「じゃあ早く行こう!
どんどん他のモンスターも集まってきてるよ!」
アローネ「………西と東………?
ここまで北と南にモンスターを配置しておきながら西に例の荒野があって配置していないのは分かりますが東に配置していないのはどういう理由が………?」
ウインドラ「そんなことは後で考えろ。
今はモンスターの包囲網を突破するのが先だ。」
そうこうしている間にもカオス達を囲むモンスターの数は既に数えきれない程にまで数を膨れさせている。夜の闇の中でカオス達の視界に捉えられない影が蠢いているのが分かる。
カオス「………そうだね。
今はゆっくりと考えている余裕がない。
一々こんなのと戦ってたらブルカーンの奴等もやって来るだろうしアイツ等と戦ったら勝ち目なんて無さそうだね。
俺がモンスター達をいなしていくから皆は後に続いて!」
そういって前方を塞ぐモンスターの攻撃を捌きながらカオスは西へと直進する。技や術は使えずとも十年のモンスター達との戦ってきた経験がモンスターの動きを読み安全なルートを導きだし突き進んでいく。それに他の仲間達もついていく。
ウインドラ「一度隊列を変更するぞ!
俺とカーヤで後方は支援する!
アローネ、タレス、ミシガンはカオスの後に続け!」
前方は先程までカオスとカーヤの二人で進むことになっていたがモンスターの包囲網が厚いせいでカーヤは後ろから皆のサポートに付くことになった。ウインドラも他の三人がモンスターに組み付かないように援護するようだ。
アローネ「(………このまま進んでも安全なのでしょうか………?
西と東の両方の配置を手薄にしているのは何かそうできない訳があるから………?
それとも何か罠が仕掛けてある………?)」「ギギァッ!!」「孤月閃ッ!!」ザクッ!
ウインドラ「何をしているアローネ!
気を抜いている場合じゃないぞ!!」
アローネ「すっ、すみません!」
一瞬の隙を付いてアローネにモンスターが特攻をしてきたがそれもタレスがフォローして事なきを得る。だが油断ならない状況であることには変わりない。一行はひたすら走り抜ける。
アローネ「(………………二分の一の確率………。
西か東のどちらかに罠が仕掛けてある可能性は十分にある………。
私達が逃亡を謀った時のためにモンスターを外回りに配置していたのであれば西か東のどちらかに私達を捕らえるように罠が………。
もしくは