テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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短期決戦

消滅都市ゲダイアン跡地 深夜 残り期日九日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………レイディー………さん………。」

 

 

 カオスに話し掛けたのはカオスが旅を始めてから暫くして出会いその後も何かと繋がりが深い女性のレイディーだった。

 

 

レイディー「何を辛気臭い顔してんだよお前は。

 もっと朗らかに笑って見せろよ。

 ほら、笑顔笑顔。」

 

 

カオス「………こんな時にそんな顔出来ませんよ………。」

 

 

 相変わらずレイディーは人の神経を逆撫でするような物言いをする女性だと改めて思った。こんな気落ちしている時にあまりこの人とは話したくないとカオスは感じた。

 

 

カーヤ「………?

 知り合いの人………?

 この人がステファニー………って人じゃないの……?

 レイディーって………。」

 

 

 カオスとレイディーの雰囲気から二人が顔見知りの間柄であることは分かったようだが先刻聞いていた通りの名前ではなく新たな名前が登場したことに疑問を抱くカーヤ。

 

 

カオス「………違うよ………。

 この人はステファニーさんじゃなくてレイディーって言うマテオから来た人なんだ。

 俺達と一緒にダレイオスに来てその後別々にダレイオスを旅してて………。」

 

 

カーヤ「別々に………?

 何のために別々に旅してたの………?」

 

 

カオス「それは………、

 ………レイディーさんにも色々事情があるみたいだよ………。」

 

 

 カオスとレイディーは確かに知り合いではあったがカオスの中ではレイディーのことは実はあまりよく知らない。知っているのは自己中心的な考えで自由奔放に自分の興味を持ったこと以外のことは関与しないことくらいか。あとは昔祖父を尊敬していたこととレサリナスでヴェノム研究のために度々ワクチンことツグルフルフをバルツィエ達みたいに多量服用していたかのような話を彼女から………、

 

 

 

 

 

 

レイディー「アタシのことなんてどうだっていいだろ。

 それよりもアタシが気になってんのはお前と一緒にいるその雌ガキだ。」

 

 

カオス「雌ガキって………この子はカー「そいつ……… 」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「バルツィエの血筋だよな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………………はい………。」

 

 

 レイディーは一発でカーヤをバルツィエの関係者と見抜いた。先のワイバーンを撃ち落としたのはどうやらレイディーのようでカーヤを一目でバルツィエと当てる辺りどこかのタイミングでカオス達のことは見付けていたのだろう。だが彼女はカオス達に自分から進んで会いに来たりはしなかった。助太刀はしてくれたみたいだがそれが一つ気にかかった。

 

 

カーヤ「カッ………カーヤは………。」

 

 

レイディー「あぁ別に気にしてなんかいねぇから安心しろ。

 その様子だとお前ダレイオスのどっかで出来ちまった戦争孤児だろ?

 バルツィエの血を受け継いではいるようだがこいつらと一緒にいんのはお前が生まれた場所でお前のことを受け入れてもらえなかったからこいつらがお前を連れ出した、そんなところだろ?」

 

 

カオス「よく分かりますね………。

 正解ですよ………。」

 

 

レイディー「当然だろ。

 アタシはレサリナスのバルツィエの一番近くの席でアイツ等を見てきたんだぜ?

 アイツ等のことなら対外のことなら分かる。

 アイツ等は本家分家で子ができりゃその都度式典を挙げて祝うんだ。

 だからバルツィエに今誰がいるのかぐらいなら把握している。

 そのアタシの記憶に無いバルツィエの血筋でダレイオスにいるってんならそうとしか考えられん。

 これがアタシの答えだ。」

 

 

カーヤ「…この人凄い人なの………?」

 

 

カオス「一応は王立研究員とかいうよく分からないけど凄いところで研究員してた人みたい………。

 だから多分凄いんだよ………。」

 

 

 カオスとカーヤは出生の都合上都会とは無縁の生活を送ってきた。そのせいでいまいちレイディーの凄みがよく理解できていなかった。

 

 

レイディー「へっ、

 別にお前らレベルの奴のアタシの次元を理解してもらおうなんぞと思っちゃいねぇよ。

 ………それよりもお前達レアバードなんて持ってやがッたのか。」

 

 

カオス「レアバードのこと知ってるんですか?」

 

 

レイディー「今言ったばかりだろ。

 アタシは誰よりもバルツィエのことを知ってる。

 アイツ等が何を開発してどんな力を隠しているかもな。

 だからよ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ほら。」パシュンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス・カーヤ「「!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レイディーは持っていた鞄から何かを取り出す。それは鞄から外に出した瞬間大きく膨らんでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「アタシも持ってんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レアバードをな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レイディーが取り出したのはアローネが使っているラーゲッツのレアバードと同機種のレアバードだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「レイディーさんもレアバードを持ってたんですか………!?」

 

 

レイディー「あぁ、

 前にお前とレサリナスで会ったときについでにパクってきた。

 こいつでずっとダレイオスを旅してきたんだ。

 結構便利だよなこれ。」

 

 

カオス「あの時に盗み出してたんですか………?

 でもそれがあるなら何でレサリナスから逃げる時それを使わなかったんですか………?

 それを使ってたらレイディーさんだけでもさっさと逃げ出せてたのに………。」

 

 

レイディー「アタシもあの時はこいつの操縦技術が無かったんだよ。

 アタシがこれを乗りこなせるようになったのはダレイオスに来て練習を積んでからだ。

 マテオじゃ先ず使われねぇ代物だしな。

 バルツィエの連中はマテオの身内達にすらこの存在をひた隠しにしてやがる。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 だからあの時はこれを使って逃げることは出来なかった。

 あん時はダリントンの部下達も大勢いたしバルツィエから逃げようにも誰もこいつを使いこなせるやつがいなかっただろうからこれで逃げるなんざ考えてなかったんだよ。」

 

 

カオス「そうだったんですか………。」

 

 

 もしあの時これがダリントン隊の全員が使えていれば今頃はトラヴィス達も生きていた筈だ。だがそんな過ぎたことを今更嘆いたとしてもあの時にはそんな術はなかった。ならこの事については深く追求するのは無意味なことだろう。

 

 

 それよりも今は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「………それで早速だがもう時間はねぇ。

 猿共がブルカーンの連中に捕まった以上はここでのヴェノムの主の問題は早急に対応する必要がある。

 

 

 喜べ。

 アタシがお前らに付いた限りはここでのヴェノムの主は他のところよりも()()()()()()()()()()()。」

 

 

 レイディーは自信満々にそう言って見せた。レイディーには何かブルカーンとイフリートに対しての秘策があるようだが果たしてそれはどのような策だと言うのだろうか………。

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