テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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三度目の邂逅

ブルカーンの住む街シュメルツェン 夜 残り期日九日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「ぐああああああぁぁぁぁぁぁッ!!?」

 

 

 ジグルの遺体が飛んで来たことによって体が一瞬硬直し避けることが出来なかったオリヘルガ。その隙を突いたラーゲッツは火を纏った魔神剣でオリヘルガを薙ぎ払う。これにはオリヘルガもたまらず吹き飛ばされてしまう。

 

 

ラーゲッツ「雑魚に用はねぇ!

 俺が用があんのはカオスとその仲間達だ!

 来てんだろ?

 それともまだ来てねぇのか?

 こんだけの大掛かりな霧を作り出しておいて今日何もしねぇってこたぁねぇだろ?

 夜まで待ってやったんだ!!

 

 

 誰でもいい!!

 カオス達をここに連れてこい!!」

 

 

 オリヘルガは吹き払われはしたがまだ絶命したのではない。負傷はして動けなくなっているだけだった。ラーゲッツもオリヘルガが死亡していないことは分かっている。それでも目の前の傷付き倒れた敵よりもカオス達を優先しまだ動けるブルカーンの民に再度要求を突き付ける。

 

 

「そっ、そんなこと言われても俺達はアイツ等がどこにいるのかも………。」

 

 

「俺達は奴等とは何の関係もない。

 呼んでこようにも相手が応じるかどうか………。」

 

 

「その前に俺達は奴等の敵なんだ!

 俺達が呼んで来るなんてことはありえないんだ!」

 

 

 ラーゲッツの要求はカオス達だがその要求に応じることはブルカーンの民達には出来なかった。応じようにもラーゲッツが呼ぶ相手が昨晩捕らえた捕虜達の中にはいないことは彼等の話から判明している。カオスは取り逃した二人の内の男の方らしい。その人物はどうやらバルツィエの血筋らしいが………、

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「ぐっ……!

 お前はそいつとどういう関係なんだ………!

 お前がカオスという男と仲間同士ならまだカオスが無事であることは知ってる筈だろうが!

 それが何故こんなところでそんな訳の分からないことを………!?」

 

 

 単純に考えれば現在ローダーン火山近辺に潜伏している潜入者は三組いてそのどれもが()()()()()()()()()。三組と言っても二組は一人で行動しているらしくその両方が中々の手練れでこの四ヶ月間モンスターを使ってさえも捕らえることは出来なかった。最初にやって来たのは氷使いの女で目的は不明だったがどうやらイフリートの首を狙っていると先日捕虜が話していた。そしてその後一月程経った辺りでこのラーゲッツがやって来た。ラーゲッツは何をするでもなくただその場で待機していた。モンスターを差し向けてはみたがラーゲッツはそれを容易く討ち払った。あまりに一方的に容赦なく討ちわれたことからイフリートからはラーゲッツ捕獲を一時中断するように指示を受けた。恐らくモンスター達もいづれは自分の餌として食べるつもりで減らされるのを止しとしなかったのであろう。それから今度はカオスという男とその仲間達が来た。イフリートが現れてからの六年でこう立て続けに他所から人が来訪してくる例はなかった。そして昨晩のことで一人目の氷使いの女と最後にやって来たカオス達が仲間であることが分かった。そしてカオスはバルツィエの血筋であることは先の戦闘で知った。合流したカオス達と今目に前にいるこの男ラーゲッツは同じバルツィエ。であるならばバルツィエの勢力がシュメルツェンに襲撃してきたということになるのだが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「はぁ?

 俺がカオスと仲間だぁ!?

 違ぇよ!

 俺は奴を殺しに来たんだ!!」

 

 

オリヘルガ「何………?」

 

 

ラーゲッツ「奴と奴の仲間達はレサリナスで………そしてフリンク族達のところで俺に恥をかかせやがった!

 

 

 俺がこの手で葬ってやらねぇと気がすまねぇんだよ!

 だから奴等がここに来るまで俺は待ち続けたんだ!

 そんで奴が何か仕出かそうとするタイミングを見計らって俺がここに乗り込んできたんだ!

 最近になって奴等がこの山の上空を何度も飛び回ってるのを確認したし何かやろうとしてることは明白だろう!

 ここで俺はカオスと偽カオス、更には俺の娘とかほざきやがる女も潰す!

 その外野奴等とお前達はついでだ!

 全員俺がぶっ殺してやるよ!!」

 

 

オリヘルガ「………そんな私怨で三ヶ月もの間ローダーン火山の東の方で留まっていたのか………。

 事情はよく分からんがとんだ騒ぎに巻き込まれたってことかよ。」

 

 

 相変わらずバルツィエは無茶苦茶で感情で物事を考える節が見られる。仲間だと思っていた二組は逆に敵同士だったらしい。オリヘルガの仲間達もその争いに巻き込まれ殺されてしまった。今更誰と誰が敵か味方なんて話をしてもオリヘルガにとっては全員が敵であったという事実に変わりはなかったが………、

 

 

 オリヘルガは一つ妙案を思い付く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「(………こいつらをどうにかしてあの蜥蜴野郎にぶつけることは出来ねぇか………?)」

 

 

 オリヘルガブルカーンの民にとってはカオス一団とラーゲッツ、そしてイフリートの三つの勢力が出来れば潰しあって共に倒れてしまえばブルカーンは昔のような安静を取り戻す。イフリートが現れてしまってからは毎日が同胞達がイフリートに食われ続けていく日々を過ごしてきた。しかしこれを機にイフリートをどうにか倒すことが出来ないか。ラーゲッツはともかくカオス一団は話を信じるなら他の主達を倒してきたようで生物を不死身の化け物に変えるヴェノムウイルスをものともしない力があるようだ。状況を整理すればラーゲッツもバルツィエでバルツィエは百年も前からヴェノムに関する研究がダレイオスよりも進み最近ではヴェノムウイルスを無力化する手段もあると噂で聴いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「(…もうそれしかイフリートを倒せる機会はやってこねぇ!

 こいつを上手く誘導して先にイフリートにぶつけて………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………やっぱり生きていたんだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「やっと来たか………。

 待ちくたびれたぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオス!!」

 

 

 イフリートとカオス、ラーゲッツを引き合わせるよりも先にカオスとラーゲッツが対面してしまった………。

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