テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ラーゲッツ「この程度で俺が死ぬと思ったかぁぁぁ?」
カオス「なっ………お前……!?」
腹に剣が突き刺さっていると言うのに痛みで顔をしかめるどころか逆に笑みを浮かべて挑発するラーゲッツ。
オリヘルガ「!?
何だアイツとは………!?
何でアレで死なない!?」
遠くからカオス達とラーゲッツの戦いを見物していたオリヘルガがラーゲッツの様子の変化に戸惑う。
「やっ、やっぱりアイツ変だよ!」
「アイツ不死身になってやがる………!?」
「どうなってんだよアイツの体………!?」
オリヘルガ「!!
不死身に………!?
どう言うことか説明しろ!」
自分とは少し違う驚き方をする仲間達にオリヘルガが訳を問う。すると仲間達からは、
「俺達も何度もアイツを攻撃したんだ!
けどアイツ死んだかと思ったら次の瞬間には立ち上がって他の奴等が殺られて………!」
「腕や足をを切り裂いても直ぐにその傷が塞がっちまうんだ!」
「治療術は使ってなかった!
アイツ
オリヘルガ「何もせずに傷を回復だと………?」
ザッ……………ザッ……………、
オリヘルガ「(………何もせずに傷を回復………… 。
まるでそりゃあ………)!!「ドワイト………!」………!?」
仲間達が自分の背後に目を向けてそこにいた人物の名前を呼ぶ。そこにいたのは………、
ドワイト「………」
オリヘルガ「ドッ………ドワイト………?」
街の前でカオス達を探している最中に街からオリヘルガの元へとやってきたドワイトがそこにいた。ドワイトは虚ろな目でオリヘルガを見つめる。彼と街の様子に異変を感じたからオリヘルガはシュメルツェンへと戻ってきたのだ。
「ドワイト!?
平気なのか!?
そんな怪我で動いて!」
「ここは危ない!
今ラーゲッツと例のアイツ等が戦ってるんだ!
巻き込まれるぞ!」
「ドワイトだけでも
他の奴等は皆ラーゲッツに殺られちまったからな!」
オリヘルガ「(………生きてて良かった………?
………いや……俺はドワイトが街の外で………。)」
オリヘルガはシュメルツェンへと駆け戻ったのはドワイトの死亡を確認したからだ。心臓や脈を測って確かめたのでドワイトは確実に死亡していた。
なのに何故彼が………。
ピクッ………
「………!
ほっ、他の奴等もまだ息があるようだぞ!?」
「何ッ!?」
「おっ、お前達まだ動くな!
肩を貸してやるからじっとしとけ!
おい立つんじゃない!?」
先程までラーゲッツに攻撃されて動かなくなっていたブルカーンの同胞達も次々と立ち上がりだした。それを見ていた他の者達も集まってくる。
オリヘルガ「!!
(ジグルまで……!?こいつはあんな直撃受けて直ぐに立つことなんて出きるはずがねぇ!
俺はジグルのおかげで大分ダメージを抑えられたがこいつは………!)
待てお前達!?
そいつらに近寄るんじゃねぇ!!」
オリヘルガは嫌な予感がしてラーゲッツに倒された仲間達に近付かないように言う。
「はぁ!?
何でだよ!?
こいつらを放ってはおけ「ガァァァァァッ!」」ガブリッ!!
ボタボタッ…………
「…………………な………………にを………。」
「「「「「グガァァァァァァッ!!!」」」」」
倒れていた仲間達が奇声を上げて回りの仲間達を襲い出した。
「どっ、どうしたんだお前達!?
何するんだよ!?」
「暴れるな!
こらっ!
この………うぁッ!?」ガブッ!
「何だ!?何してんだよ!?」
突然の負傷者達の暴走にブルカーンはパニックに陥った。死んだと思われていた負傷者達を介抱しようとしたら襲ってきたのだ。近くにいた者達は何が起こったのか分からなかった。
オリヘルガ「!!
………こいつは…………
感染者が出たぞ!!」
「「「「!!?」」」」
感染者という言葉だけでこの世界に生きる者達には一体何に感染したのかが瞬時に理解できる。ダレイオスにいるのであれば感染者というだけでそれがヴェノムウイルスに感染しているということが。
だが彼等の身近にはヴェノムに感染している者はイフリートを除いて他にいない。イフリートは感染者が出たら即その感染者を食い他に感染者が増えないようにしている。感染者を放っておけばその感染者から広まり感染した者がヴェノムの飢餓によって消滅するからだ。イフリートにとってはヴェノムの飢餓は大事な食料達の賞味期限を一気に削ってしまう彼も自分が持つウイルスでオリヘルガ達ブルカーンとの接触はなるべく避けている。なのでイフリートから感染することはない。
………ではどこからヴェノムウイルスが感染したか。
オリヘルガ「………アイツ………、
……………ラーゲッツ………死んだ生き返ったってのは………
………まさか………!?」
レイディー「坊や飛び退け!!」
カオス「!」バッ!
ラーゲッツ「オラァッ!!」
ゴゥンッ!!
ラーゲッツはカオスに向けて剣を降り下ろす。それをレイディーの声で止まってしまった体を無理矢理動かして躱す。ラーゲッツの剣は空を切って地面へと下ろされて地面を粉砕する。
ラーゲッツ「よく躱したなぁ!
カオス「お前………その体………どうなって………。」
ラーゲッツは刺された剣の痛みに耐えているようには見えなかった。痛み自体を感じていないといった様子だ。ラーゲッツにとってはこの状況になることを狙っていたとも思える。
ラーゲッツ「クックククククク…!!!
“モード・インフェクション”!」
カオス「ッ!!?」
ラーゲッツの体に刺さるカオスの剣が落下する。落下音は二回。ラーゲッツの前後に剣の柄と貫いた刃先が転がった。
剣が
レイディー「そいつがお前の
剣で貫かれても死なねぇのはそんな秘密があったのかよ。
バルツィエも終わってんなぁ………。
自分の肉体をヴェノムに変えちまうなんてなぁ。」
ラーゲッツ「ケヘヘヘ………!!」
ラーゲッツの体は黒く変色しヴェノム特有の蒸気を発していた………。