テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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感染するブルカーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「その………体………!?」

 

 

 ラーゲッツの異形へと変わった姿にカオスは全身から血の気が引いていく感覚を覚える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「まだまだこんなもんじゃ俺はくたばらねぇぞ?

 俺の力はここからが見せどころなんだからよぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラーゲッツはヴェノムウイルスに感染していた。それもウイルスを完全にコントロールしているらしくカオスとにらみ合いながらも感染前と何ら様子が変わることなく会話を続ける。このような事例は初めてでカオスも呆然としていた。一体いつから感染を?この戦闘中に?誰か近くに感染者がいたのか?

 

 

 どうしてまだ意識を保っていられるのか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「“モード・インフェクション”………。

 そいつがワクチンに代わるお前等バルツィエの新しい力か………。

 そいつはどんな原理でそんなふうになってんだ?」

 

 

カオス「!」

 

 

 レイディーがラーゲッツが言った言葉を復唱して問う。カオスもそれを聞いてはっとする。体が変色する前にラーゲッツはモード・インフェクションと発言してこのような変化を遂げた。この力は自発的に起こしたのだ。偶然どこかでヴェノムと遭遇して感染したのではなく自らウイルスを発症させた。剣で貫かれて常人であるなら致命傷である筈の負傷をウイルスの力で癒したのだ。ヴェノムウイルスという生物を消滅するまで再生させ続けるウイルスの力を利用して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「ククク、こいつか?

 こいつはなぁ、

 ワクチンに含まれるツグルフルフっていう穢れたマナが漂う場所にしか咲かない花を元にして作った新型ワクチンだ。

 こいつを奥歯に仕込んでこの間の山で偽カオスにぶっ刺された瞬間に噛み砕くことで起動した。

 こうなったらもう俺には一切の攻撃が効かねぇぜ?」

 

 

レイディー「そうみたいだな。

 今のお前は正にヴェノムそのものだ。

 ………で?

 んでそれをどうやってコントロールしてんだ?

 居間までのワクチンにツグルフルフが使われてるっていう下りはとっくに知ってんだよ。

 それがどうなって今のお前の意識が保たれてるか訊いてるんだよ。」

 

 

 ツグルフルフという花の話はセレンシーアインでクリティア族のオーレッドから説明された。ツグルフルフを接種すると一時的にマナが強化されるがほんの一過性のもので使用後は暫くするとマナを使いきり心を失った廃人になると。ワクチンはその作用を抑えてどうにか使用できる段階まで改良したものみたいだがそれでも副作用としてやはり心の感情の一部が欠落するらしい。

 

 

ラーゲッツ「ヴェノムウイルスってのはなぁ?

 高いマナ濃度を持った奴には効かねぇんだ。

 ウイルスの力を凌駕する奴には逆にウイルスが耐えられずに消える。

 ワクチンは簡単に説明すれば廃人にならない程度にマナを高めるだけの()()()()()なんだ。

 毒の巡りは早い。

 薬剤を飲んで直ぐに効果が現れるのはそういう理由からだ。

 ワクチンを使って直ぐの間は一応ウイルスには感染してんだぜ?

 でもウイルスはワクチンの効果中に死滅する。

 ウイルスの力を持つととてつもない再生能力を得るがその代わりに自我が破壊される。

 俺達はどうにかこの再生する力だけを手に入れる方法を探した………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして対に見付けたんだよ!

 ワクチンとヴェノムウイルスの力が()()()()()()()()をなぁッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「…ってぇことはアレか?

 お前達はずっとヴェノムウイルスを世界から根絶する研究をしていたんじゃなくて自分達がその力で世界を支配する力をアタシ達に研究させてたってことかよ?

 そうと知らずにアタシ達は長い間利用され続けてたってのかよ………。

 外道共の集まりでも研究が進めば一般にも安くで劣化品でも普及するつもりなのかと思えばそんな下らんことを長々延々と………。」

 

 

ラーゲッツ「ワクチンを一般に普及?

 馬鹿かお前?

 こんな力をそこらの雑草どもに渡す訳ねぇだろ!

 この力があればもうバルツィエは!

 俺達は誰にも()()()()()()()()()()()()()!

 この力は俺達だけが持っていればいいんだよ!

 それで世界が俺達の物になるんだッ!!」

 

 

レイディー「そいつが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?

 百年前のヴェノムの大量発生でダレイオスにもヴェノムが現れたから攻め混んでもお前達もヴェノムに殺られちまう。

 だからダレイオスの連中にもヴェノムにも………世界全部を纏めて相手どっても勝てる算段をつけてな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「バルツィエがそんなことを………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス・カーヤ・レイディー「「「!?」」」

 

 

 カオス達の背後でブルカーンが何かから逃げ惑う姿があった。そこにはラーゲッツに殺されたとおぼしきブルカーンの人達が他のブルカーンを襲っている光景が飛び込んできた。

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「ヴェノムウイルスを手懐けたって言ってもそれは使用している俺だけの話で俺に触れた奴はあぁしてゾンビになっちまうがな。

 今の俺はヴェノムの力を持った()()()だ。

 ブルカーンごときに俺が殺られることはねぇ。

 無論お前達にもな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「ブルカーンの人達が………!」

 

 

レイディー「どうにかしてやりたいのは山々だがこっちはこっちで手一杯だ。

 今はアタシ達はこいつに集中するぞ。

 知能を兼ね備えたヴェノムなんてイフリートだけでなくラーゲッツもだなんて手に負いきれねぇよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………はい。」

 

 

 再びカオス達は決まったと思われたラーゲッツとの戦闘を開始するのであった………。

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