テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ブルカーンの住む街シュメルツェン 檻
タレス「………何だか外が騒がしいですね。」
ウインドラ「昼間も急に騒々しくなったが今度のはどこか様子が違うな。
これは…………悲鳴が入り雑じっている。
何かが外で暴れているんだ。」
アローネ「カオスとカーヤ………ではありませんね………。
声の感じからして継続的に何かに追われて逃げているようです。」
ミシガン「追われている?
モンスター達が反乱でも起こしてるのかな?」
タレス「ブルカーンが今頃モンスターなんかに襲われて逃げたりしますかね………?」
ウインドラ「…ではモンスターではない何かに襲われているのだろう。
カオス達が何かを連れてきたのか………それとも………。」
アローネ「カオス達でもモンスターでもない何か………、
きっと外では恐ろしい存在がブルカーンを襲撃しているのです。」
ブルカーンの住む街シュメルツェン 夜 残り期日九日
「「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」」
オリヘルガ「………」
ゾンビ「アアァッ……!」
オリヘルガ「(………何なんだよ………この状況は………。
何で街の中に………感染者が………。)」
こんなことが起こることをオリヘルガは予測することすら出来なかった。シュメルツェンには今カオス達とラーゲッツ、イフリートがいてこの中でヴェノムに感染しているのはイフリートのみ。イフリートは自らの食料事情があるため他に感染者が出ないようにしている。オリヘルガ達ブルカーンにとってはイフリートさえカオス達とラーゲッツが倒せれば以前のようなシュメルツェンに平和が戻ってくると思っていた………。
………それがどういう訳かラーゲッツまでもヴェノムの感染者であった。しかもイフリートのように感染してから自我を失わずに自分の意思で行動しているようにも見える。そしてラーゲッツから感染したであろうブルカーンのオリヘルガの仲間達は感染者らしく心を失い他の同胞達に食らい付いていく。
「うああぁぁッッ!?」ガブッ!
オリヘルガ「(………………どうすれば………、
こんな時どうすれば………、
……………!
そっ、そうだ!
イフリート!
イフリートに感染者が出たと報告に)「ガァァァァッ!!」!?」
思いもよらない事態に思考が追い付かずやっとイフリートへと事態を収束させようと報告に向かおうとした瞬間目の前に口を開けた感染者が見えた。
オリヘルガ「しっ!しまっ「ガァァッ、フッ!?」!」ドスッ!
一瞬驚いて体が固まってしまい自らが感染者に噛まれて感染することを覚悟したオリヘルガだったが横から誰かが感染者を蹴り飛ばして難を逃れた。
オリヘルガ「!
おっ、お前は……?」
カーヤ「………大丈夫だった?」
オリヘルガを救ったのは敵である筈のカオスの仲間だった。
オリヘルガ「………何故俺を助けた………?
俺達はお前達の………。」
カーヤ「………カーヤのせいだから………。」
オリヘルガ「………?」
カーヤ「………ダレイオスのヴェノムの主………、
アレ等をダレイオスに生み出したのカーヤのせいみたいなの………。
だから助けた………。」
オリヘルガ「主を………お前が生み出した………?
何を言ってるのか俺にはさっぱり………。」
カーヤ「それでいいと思うよ………。
カーヤもよく分かってなかったから………。」
オリヘルガ「???
………とっ、とにかく俺は行かねばならないところがある。
お前は………好きにしろ。」
少女が何を伝えたかったのかはオリヘルガには分からなかった。だが少女の様子から少女がこの事態に責任を感じていることだけは理解できた。
一先ずオリヘルガはこの隙にイフリートの元へと向かった。
ラーゲッツ「走破焔練衝!!」
ゴオオオオオオオオオッ!!!バァァンッ!!
炎を纏った突進がカオスに迫る。それを受け止めようとしたが力負けし派手に吹き飛ばされてしまう。
カオス「うぁぁッ!?」
ザザザザッ…!
吹き飛びながらも空中で受け身を取り体勢を立て直すが続けてまたラーゲッツが同じ技で向かってきていた。
カオス「…!」「もう一丁ッ!!」「そうはさせるか!『アイシクル!!』」パキィィンッ!
レイディーが咄嗟にカオスとラーゲッツの間に氷の壁を張った。それでラーゲッツを、
ラーゲッツ「こんなもんッ!!」バキィィィィンッ!!
ラーゲッツは構わず氷にぶつかっていき氷の壁が見事に粉砕される。
カオス「有り難うございますレイディーさん。」
氷は砕かれたがラーゲッツのスピードを減速することにほ成功しラーゲッツの突進を避けることは出来た。
レイディー「こいつ……!
パワーまで上がってやがるな!
もうアタシの知ってるラーゲッツなんかじゃねぇ!」
ラーゲッツ「今の俺は昔の俺とは違うんだ!!
この程度の氷なんか障害物にもなりやしねぇ!!
誰にも俺を止められねぇんだよ!
レイディー「……そうみたいだな。
アタシの目から見ても今のお前はあの二人の力を越えている。
その力を手にしてお前はあの二人を越えたよ。」
ラーゲッツ「だろうよぉ!
今のこの俺こそが最強の「つっても」」
レイディー「越えたのは
それじゃまだ総合的な能力は二人の方が上だろうよ。」
ラーゲッツ「………お前から死にたいようだなぁ!!
ムーアヘッドォォォォッ!!」
ラーゲッツがカオスから狙いを変えてレイディーに突撃する。
カオス「レイディーさん!」
カオスが間に入ろうとするがラーゲッツに追い付けずラーゲッツがレイディーに向かっていく。
レイディーはそれをどうにか氷の地面を滑って回避した。
レイディー「坊や!!
カオス「はっ、はい!」
レイディーの指示でカオスはラーゲッツの動きを見て先読みし二人の間に割って入った。そして全力でラーゲッツの力に抗い踏み留まる。
ラーゲッツ「カスがっ!
テメェじゃ俺を止められねぇてのが分から「御苦労よくやった。」」
レイディー「『フリーズランサー!!』」
レイディーの放った無数の氷の槍がラーゲッツと