テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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イフリートのいる間へ侵入

ブルカーン族の住む街シュメルツェン 火精霊の祠 夜 残り期日九日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「ここだ。

 ブルカーンの奴等がここに入って以降高確率でシュメルツェンからいなくなる。

 ここの奥にイフリートがいるのは間違いない。」

 

 

カオス「こんなところにイフリートが………。」

 

 

 外からだとこの場所を見つけることは出来なかった。どこかの建物の中にあるとは思っていたがまさか一番ボロボロな建物の中にあるとは………、

 

 

レイディー「空の上からだと分かりにくいがな。

 一見何の変鉄もない家だがここには六年前ブルカーンの族長邸が建ってたとアタシは見てる。」

 

 

カオス「ここに族長邸が………?」

 

 

レイディー「壁とかよく見てみろよ。

 ボロっちく見えるだろうがこの街の中じゃまだ新しい方で一番最後に作られた新築なんだよ。

 多分六年前にイフリートがやって来てシュメルツェンで暴れまくって前にあった族長邸は破壊されたんだろう。

 そんでイフリートが言葉を介すようになって一旦は暴走は止まったがそれでもイフリートに壊された家なんかを建て直さなくちゃならねぇ。

 他にも崩れた家とかは補強したり作り直したりしてるがここだけは()()()()()()だ。

 イフリートに表面上は従っていても奴を心の底では憎んでいる筈だからここも手抜きで一応は立て直したみたいだな。」

 

 

 レイディーが言うように壁に触れてみるとまだ作られてからそう時間は経っていないように思える。カオスが旧ミストに住んでいた頃百年間放置されていた家なんかは軽く手で押しただけでも貫通して穴が開いてしまったりしたがこの家はそういった建物の疲労が見られない。埃などは溜まっていたがそれでも十数年は持ちそうな感じであった。

 

 

メーメー『ソンデドウスルンダ?

 ノリコムノカ?』

 

 

 シュメルツェンに突入する前から気配を消して付いてきていたメーメーがカオス達に呼び掛ける。

 

 

レイディー「…一回作戦を再確認するぞ?

 この中に入ったら束戦闘が会しされるかもしれねぇからな。

 先ずイフリートと対面して戦いが始まったらひたすら攻撃を仕掛けて弱らせる。

 その内イフリートが殺魔のマナを撃ってきたらアタシはそれを浴びる。

 そんでアタシは戦闘不能になるから後はお前達でイフリートを倒してくれ。」

 

 

 出発前から話していた作戦をレイディーがカオス達に言い聞かせる。作戦とは名ばかりの詰まるところ通常通り戦って倒せというものだ。

 

 

カーヤ「カーヤは何をすればいいの?」

 

 

レイディー「イフリートは元がレッドドラゴンだ。

 アタシ等の攻撃の要はそのカイメラだ。

 カイメラが殺られそうになったら補助してやれ。」

 

 

カーヤ「分かった。」

 

 

カオス「俺はメーメーの側にずっといるだけていいんですよね。」

 

 

レイディー「そうだ。

 お前には今回攻撃も守りも期待してねぇ。

 お前はずっとカイメラの燃料になってればいいんだよ。」

 

 

カオス「………はい。」

 

 

レイディー「………以上だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんな仕事はさっさと終えてとっととここからトンズ…!?」ガチャ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レイディーがいざイフリートのいる部屋へ入ろうとした時扉が開き中からオリヘルガが出てきた。

 

 

レイディー「お前は…!

 待ち伏せしてやがったのか!

 アタシの計画はお見通しだったってのか?」

 

 

オリヘルガ「………」

 

 

カオス・カーヤ「………?」

 

 

 オリヘルガが登場したことによりカオス達は素早く構えるがオリヘルガの反応が薄い。心なしかカオス達のことが目に入ってすらいないようだった。

 

 

レイディー「………どうした?

 アタシ達を捕まえるためにサキマワリシテ待ってたんじゃねぇのか?」

 

 

オリヘルガ「………」

 

 

レイディー「おい………お前………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「………通りたいんなら通れ。

 もうお前達に用はない………。」

 

 

 オリヘルガはそう告げると壁にもたれ掛かって座り込む。

 

 

カオス「………いいのか?

 お前はイフリートの命令で俺達を捕まえに来たんじゃ………?」

 

 

オリヘルガ「…もうそんな指令守る必要もなくなった………。

 ………俺達は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《《イフリートの奴に見放されたんだよ》。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………………は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オリヘルガがイフリートにブルカーンが見放されたと言う。どうして今そうなるのか。

 

 

レイディー「梯子を外されたんだな。

 そりゃ気の毒にな。」

 

 

 レイディーは今のオリヘルガの一言で全部察したらしい。

 

 

レイディー「でも始めから分かりきってたことだろ?

 モンスターを信用なんかするなってことは。

 イフリートが何でお前達を生かして使ってたか。

 それはイフリートはお前達にチャンスを与えたんじゃない。

 イフリートはお前達で遊んでただけなんだよ。

 普通は自然のモンスターが他の種と会話が成り立つことは無い。

 だがイフリートにはそれができた。

 イフリートはその対話する力をお前達で試していただけなんだ。

 お前達はいいように使われてただけに過ぎない。

 せっかく人には自分で考える力が生まれた時から備わってるのにな。

 ザマァねぇぜ。」

 

 

カオス「レッ、レイディーさんその辺で………。」

 

 

 オリヘルガが仕掛けてこないのをいいことにレイディーはストレスをぶつけるかのごとく煽りまくる。

 

 

オリヘルガ「………」

 

 

レイディー「………」

 

 

 散々レイディーに馬鹿にされたオリヘルガだったが既にその心は粉々に砕かれて言い返す気力すら残ってはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「………ヘッ!

 行くぞお前等。」

 

 

 レイディーはオリヘルガへの興味を無くしイフリートがいる扉へと手をかけた。

 

 

カオス「………」

 

 

レイディー「もうそんな奴放っておけ。

 どうせそんな奴には何も出来ねぇよ。

 百年も()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「………勝利をもぎ取り続けてきた………?

 ………俺達が………?

 ………………いつ俺達が勝ったって言うんだよ………。」

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