テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ブルカーンの住む街シュメルツェン 火精霊の祠 夜 残り期日九日
パキィィィィィィィィンッ!!!!
イフリート「フシュルルルルル………!」
ミニジャバウォック『アイシクル!!』
レイディー「『フリーズランサー!!』」
パキィィィィィィィィンッ!!!
イフリート「グゥゥッ!!?
………オノレェッ!!」ブォンッ!!
レイディー「躱せッ!!」
カオス「はい!!」
カオスはメーメーを抱えてイフリートが薙いでくる大斧から後方へと下がって避ける。
イフリート「グッ!
コノナゼアタラナイ!!?」
ブォンッ、ブォンッ、ブォンッ!!
攻撃を躱わされたことに腹を立てたイフリートが連続で大斧をカオス達に振るってくる。大斧のリーチもあって全てを躱わすのは難しくその内の一刀がカオス達に迫り………、
タタタッ!!ゴオオオオオォォォォッ!!
バンッ!!
イフリート「ナッ…ンダト……!?」
カオス「カーヤ!?」
地上でレアバードを展開させそのターボの高速で大斧の真下を潜ったカーヤがイフリートの大斧を跳ね上げてカオス達を守った。
レイディー「ヒュ~♪
やるねぇ!」
カーヤ「メーメーさんは無事?」
ミニジャバウォック『オレナラダイジョウブダゴシュジン。』
ヒュンヒュンヒュン!!ガスッ!!
カーヤによって弾き飛ばされた大斧が回転しながら壁に突き刺さる。カーヤの突撃の衝撃が凄まじくイフリートも大斧を手離してしまったのだ。
イフリートはその大斧を回収して、
イフリート「キサマラァァァッ!!
コモノノブンザイデヨクモォォォォッ!!」
レイディー「お前もしかしてだけど武器を使って戦うの
イフリート「ナニィッ!?」
レイディー「お前さっきから斧を振り回すだけで動きに洗練さが微塵も感じられねぇぜ。
よく考えてみたら普通の奴がお前の相手が勤まる筈がねぇんだ。
お前がその斧を振る機会なんて滅多にある訳がねぇ。
お前が相手にする奴は大抵お前のウイルスの力に殺られて死ぬだけ。
お前とここまで渡り合う奴が他にいたとも思えねぇ。
お前は六年前からブルカーンの連中に代わりに家事させてたんだからよぉ?」
イフリート「グヌゥ……!」
レイディー「そりゃ楽し過ぎたな。
武器ってのは持ってるだけじゃ意味がねぇんだよ。
何度も使い続けてその武器の特性や使い方を学んでいくんだ。
お前はその大斧を全く活かしきれてねぇ。
獣が浅知恵を働かせたみたいだがそんなんじゃまだ何も装備してない方がマシだぜ?
お前一匹じゃ歩が悪いんじゃねぇか?」
イフリート「グゥ……!
………『コイッ!!』」
レイディーの指摘が図星だったようでイフリートは焦りを見せ始め何を思ったか共鳴で誰かに思念を送った。
レイディー「ハハハ!
ブルカーンの奴等はさっきお前が見捨てたんじゃねぇのかよ?
ここに一体誰が駆け付けて「ギィィォォォォォォォアアアア!!!」!!」
ワイバーン「グルォォォオアアアアアアア!!!!」
高い音を響かせて吹き抜けの天井からやって来たのはワイバーンであった。
イフリート「キタカ!!
ヒリュウヨ!!
キサマモワシヲテツダエ!!
コヤツラヲトラエテワシニ「『フリーズランサー!!』」!?」
パキィィィィィィィィンッ!!!
ワイバーン「ゲォァッ!!?」
レイディーに撃ち抜かれたワイバーンが落下して地面を転がる。
レイディー「こんなところに飛行生物呼んでどうすんだよ?
飛行する生物の利点は大空を自由に飛び回れることだぜ?
ここじゃどこにいてもいい的だぞ。」
イフリート「コシャクナァ……!!」
イフリートとの戦いが始まってから完全に流れはカオス達のペースであった。何をしてもイフリートは悪手にしかならず気を荒立たせていった。
イフリート「コノ………ウジムシドモガァァァァ!!!」
コオォォォォォォ……!!
ボハアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
イフリートは殺魔の炎………ではなく通常の炎をレイディーに吐きかける。だがそれをレイディーは………、
レイディー「『アイシクル!!』」
ゴホォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!
イフリート「ヌゥゥアッ!?」
レイディー「こんな炎がアタシ等に通用すると思ってんのかよ?
あんまり舐めてっとお前怪我だけじゃすまねぇぜ?」
イフリート「…フ………フハハ!!
タトエワシノコウゲキガフセガレヨウトモワシニハキサマラヒトカラウバッタフジミノカラダガ「『アイシクル!!』」………ウ”ァァッ!?」
レイディーに気を取られている間に後ろの方でメーメーが氷をイフリートに放つ。不死身と信じていた自身にダメージが入ったことによりイフリートは驚愕の声をあげる。
イフリート「ナッ………ナンナノダ!?
キサマラノチカラハ………!?
コノワシニテキズヲオワセルソノチカラハナンナノダ!!?
コノワシガ………!!
コノワシガヒトゴトキニィィッ!!!」
レイディー「いい加減観念しろっての。
殺魔の力を使わない限りお前にはアタシ達に手も足も出ねぇだろうよ。」
イフリート「サツマ………?」
レイディー「テメェが使えるって言う黒い炎のことだよ。
情報が確かならお前が黒い炎、殺魔の力を使えるのは知ってんだよ。」
イフリート「ナゼキサマラガソノコトヲ………?」
レイディー「言っておくがブルカーンは悪くないぜ?
この情報を手に入れたのはお前がブルカーンを支配する六年前の話だ。
そん時はまだブルカーンはお前の手下になんかなってなかったからお前の情報を持ってる奴は他にも沢山いる。
お前の話は筒抜けなんだよ。」
イフリート「………」
シュボォォォォォォォォッ!!
イフリート「キサガミタカッタノハコノチカラノコトカ?」
イフリートは手に黒い炎を灯して見せた。レイディーがクリティアから訊いた殺魔の炎の話は事実だったようだ。
レイディー「そうだよ。
それが見たかったんだ。
その力がないとアタシ達には敵わねぇぜ?」
イフリート「………ホウ………。」チラッ…、
ワイバーン「グゥゥア………ッ……。」
イフリート「キサマガナニヲオモッテワシニコノチカラヲツカワセヨウトシテルノカワカランガコノチカラハナ………。」
ボスッ………、
カオス・カーヤ・レイディー「!!」
ワイバーン「ギィィォ!!!…………ボスッ………!」
イフリートは翼を傷つけられて飛べなくなっていたワイバーンに殺魔の炎を放った。殺魔の炎を受けたワイバーンは悲鳴を上げてもがくが次の瞬間には殺魔の炎ごと消滅した。
イフリート「…ミテノトオリダ。
コノチカラヲアビタモノハソノソンザイガマナゴトショウメツスル。
キサマラハワシノダイジナエサダ。
エサヲショウメツサセルコトナドモッタイナクテワシハセン。
…ヨッテワシガキサマラニコノチカラヲツカツコトハナイゾ。」
イフリートは殺魔の力を使わずにカオス達を倒しその力を手にいれようとしている。殺魔の炎の力を当てにしていたレイディーにとっては目的を達成しづらくなる宣言だった。
レイディー「………チッ!
だったらとことんまでお前を追い詰めて意地でもその力を使わせて「カオスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!」!?」
ドゴォォオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!
ラーゲッツ「見つけたぜテメェ等!!
もう逃がしはしねぇからなぁ!!」
イフリートと接戦を繰り広げている場に氷付けにしていたラーゲッツが乱入する。
カオス「ラーゲッツ……!?」
カーヤ「パパ………。」
ミニジャバウォック『マタアノオスカ………。』
イフリート「………コレハ………ナカナカノジョウシツナマナヲモツヤツガアラワレタナ………。」
ラーゲッツ「まだ決着はついてねぇぞ!!
まだ俺は生きてる!!
生きてる限り俺は何度でもテメェ等を殺しにやって「バクンッ!」
扉を蹴破って入ってきたラーゲッツは………、
隣にいたイフリートに気付かずに食べられてしまった………。