テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ピピッ…!
タレス「!
スペクタクルズで反応が出ました。
生態種識別名称があるようです。
種類は………“ドラゴニュート”と分類されるようです。」
アローネ「ドラゴニュート………。
それがこのラーゲッツの種族………。」
ドラゴニュート「ドイツカラ死ニタイ?
誰デモイイゼ?
コッチハ全員ブッ殺スツモリナンダカラヨォ?
ナンダッタラ全員一緒ニカカッテキテモイインダゼ?」
肩にイフリートの大斧を担ぎラーゲッツがアローネ達に告げる。
ウインドラ「…性格は変わってないらしいな。
バルツィエらしく他人を格下にしか見れんようだ。」
ミシガン「こいつには何の術が効くの?」
タレス「こいつに効く属性の術は………火以外には耐性はありません。
火以外の攻撃なら男でも効きます。」
ウインドラ「それならこいつは
カオス達も頑張ってくれてたようだしここは俺達だけで何とかするぞ。」
火の属性以外がドラゴニュートに通用するのならアローネ、タレス、ミシガン、ウインドラの攻撃が通る。カイメラのように六属性の異なる属性を持つ主の合体であったなら勝ち目はなかったが今回はレッドドラゴンとラーゲッツの二つの力のみの変身である。
カオス「皆………。」
カオスは少し遠くから四人とドラゴニュートがぶつかる様子を見ていた。
レイディー「ッ………ハァ…………!」
ミニジャバウォック『………』パァァ…
ドラゴニュートが放った一撃の熱を受け瀕死の状態のレイディーをメーメーが氷の術が使えるジャバウォック形態で介抱する。回復には時間がかかりそうだ。
カーヤ「パパ………。
もうやめて………。
どうしてこんな………。」
アローネ達がドラゴニュート………父であるラーゲッツに立ち向かう姿を見てカーヤはとても辛そうだった。一度、二度とラーゲッツが死ぬ瞬間を目撃するもその都度ラーゲッツは復活を遂げる。そして復活してもラーゲッツはカオス達やカーヤに牙を剥く。何度戦ってもラーゲッツは敵のままなのだ。彼と分かりあえることはこの先永遠に訪れることはない。
ラーゲッツとは決着をつけるしかカーヤの絶望を止める手段は他に無い………。
アローネ「総攻撃で畳み掛けましょう!!
『ウインドカッター!!追撃の二十連撃!!』」
タレス「『グランドダッシャー!!』」
ミシガン「『タイダルウェイブ!!』」
ウインドラ「『インディグネイション!!』」
四人の大技がドラゴニュートを襲う。ドラゴニュートはそれを………、
ドラゴニュート「魔神剣ンッッッ・双牙ッ!!!!」
バルツィエの剣技魔神剣・双牙で撃ち返し相殺する。
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
アローネ「打ち消された……!?」
ウインドラ「バルツィエ流剣術は健在のようだな……!
なんて威力の魔神剣だ………!」
ドラゴニュート「何ダァ?
今ノ術ハヨォ?
ソンナ術ハ見タコトガネェゼ。
ダガソレデモコノ程度カ。
火力ガ全然足リネェヨ!!」
一般に使われている術の二段階は上の奥義の重ね技をだの魔神剣二発で防がれてしまう。御互いにダメージは無いが使うマナの消費量が大幅に違う。ドラゴニュートはまだ数十回は魔神剣を放てるだろうがアローネ達の術はそう何度も使うことが出来ない。使えても後十回未満。今のでダメージを与えられなかったのはかなり痛い。
ミシガン「そんな………。
ただの魔神剣で私達の術が………。」
タレス「正面から撃ち合えば魔神剣で防がれます!
散らばって他方向から撃てば誰かの術は当たる筈です!
散開しましょう!」
真正面から撃って対応されるのなら四人で取り囲むように撃てば全てを相殺することは出来まいとアローネ達はドラゴニュートの左右前後へと回る。
ウインドラ「『インディグネイション!!』」
ミシガン「『タイダルウェイブ!!』」
タレス「『グランドダッシャー!!』」
再び奥義がドラゴニュートへと迫る。流石に魔神剣ではこれには対抗するのは不可能だろう。
………
ドラゴニュート「魔王炎撃破ッッ!!」
ゴォオオォォウンッ!!!
火を放つ大斧が放たれた術を全て薙ぎ払う。
ドラゴニュート「考エガ甘インダヨッ!!
俺ノ技ガ魔神剣ダケダト思ッタノカ?
全方位ニ対応スル技ナンテマダ俺ニハイクツモ「『追撃の二十連撃!!』」!?」ザザザザザザザザッ!!
一泊遅れてアローネが追撃の術を加える。それは見事にドラゴニュートを捉えた。
アローネ「考えが甘いと言うのも頷けますね。
正面から駄目なのであれば四方から………。
ならそれも防ぐ手段があればまた結果は同じに終わる………。
なので
今のは御自分で相殺した爆炎によって完全に死角から撃たれた攻撃です。
初見で今のタイミングに合わせて相殺することは「今ノニハ驚カサレタゼ………。」!?」
パァァァァァ………、
ドラゴニュート「コノ技ガ無ケレバ掠リ傷グライナラ付ケラレテタカモナァ?」
術で発生した煙が晴れてその中からは
ウインドラ「それは………!?
タレス「防がれたんですか!?
今のが………!?」
ミシガン「あれってカオスの………!?」
アローネ「そんな………!?」
タイミングも何もかもが完璧だと思われた作戦を一瞬で破るドラゴニュート。これには四人も動揺を隠せないが………、
ドラゴニュート「何ヲ驚イテルンダヨ?
コノ技モバルツィエノ技ノ一ツダゼ?
俺ガ使エテモ何ラオカシクハネェ。
………ソレヨリモ………、
スゥゥゥゥ………、
アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「「「「!!?」」」」
四人はドラゴニュートの姿を見失う。ドラゴニュートの体が空間に溶けるように揺らめいて消えたのだ。
ドラゴニュート「何処ヲ見テンダヨ?
俺ハココダゼ?」
ウインドラ「!?何「ハッ、ハァ!!」ぐわっ!?」
何の前触れもなくドラゴニュートがウインドラの後ろへと現れウインドラを蹴り飛ばす。
ミシガン「!?ウイン「テメェモダヨッ!」キャッ……!」
続いてミシガンも転がっていく。
タレス「この技は「陽炎ッ!!」ゥァッ……!!」
タレスも打ち飛ばされる。
アローネ「その技は………レサリナスでフェデールが「飛葉翻歩。」!?」
ドラゴニュート「ワリィナ、飛葉翻歩のツモリガ陽炎ニナッチマッタ。」
アローネ「…ッ………!」
ウインドラ、ミシガン、タレスの三人を一瞬で倒し最後は元の立ち位置に戻りアローネを見下ろす。そしてゆっくりとした動作で大斧を振りかぶる。
ドラゴニュート「サッキ驚カシヤガッタ御礼ダ。
一撃デ楽ニシテヤルヨ。」
ブオンッ!!
アローネの無慈悲な刃が振り下ろされる。アローネにはこの一撃を回避する手段は無く一振りで切り裂かれ………、
バァァァァァァァァァァンッ!!!
………ることはなかった。
ドラゴニュート「テメェハ………。」
カーヤ「もう止めてよパパ………。
もうパパが誰かを傷付けてる所なんて見たくないよ………。」