テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしている。

 王都に向かうためオーギワン港を抜けイクアダを通り過ぎようとするが…


バルツィエの剣

要塞都市イクアダ 北門

 

 

 

「後はあの門を抜けるだけです。

 そうすれば出口ですよ。」

 

「ニコライトはいなかったみたいだね………。」

 

「これだけ大きな街です。

 そうそう子供の目に見付かるようなこともないでしょう。」

 

「どうやら何事もなく抜けられそうだね………。」

 

「………おかしいです。」

 

「どうしたの?」

 

「いくら国内と言ってもここは要塞都市として有名な場所です。

 それなのに見張りがいません。」

 

「………確かに。」

 

「見張りどころか通行人もいませんね。」

 

「街の中にはいるようだけど………

 何かあるのかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ!この間ぶりだね。

 お兄さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「!?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひどいなぁ、せっかくイクアダに来たのにぼくに会わずに行こうとするなんてぇ。」

 

 

 

「ニコライト!?」

 

「どうして貴方が………!?」

 

「………!」

 

 

 

「お兄さんもバルツィエだったんだね。

 ならぼくのお兄ちゃんってことになるのかな?」

 

 

 

「!………変装は完璧だったはず………。」

 

「どうして私達が手配書の人物だと分かったんですか?」

 

 

 

「え?

 だってそこのお兄ちゃんがいるってことはこの間の人達でしょ?

 それくらいぼくにも分かるよ。」

 

 

 

「そこの………?」

 

「お兄ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ボクですか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「あ」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この間は三人でオリュンポスにいたよね。

 最初は人違いかと思ったけどそこの小さなお兄さんだけは変わってなかったから直ぐにそっちの二人もあの時のお兄さん達だって分かったよ。」

 

 

 

「………盲点だったな。」

 

「手配書に気をとられてこういう偶然があることを見落としてました………。」

 

「スミマセン、ボクも変装すべきでしたね。」

 

「………いいよ、もともと追っ手がいるのは俺達だからね。」

 

「タレスはする必要はなかったですからね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてニコライト、

 そこを通して欲しいんだけど?」

 

 

 

「どうして?」

 

 

 

「私達は王都に向かわねばなりません。

 その門を通りたいのです。」

 

 

 

「ん~?

 そうなんだぁ~。

 

 

 

 けどダメだなぁ。」

 

 

 

「………何故でしょうか。」

 

 

 

「この間言ったよね?

 イクアダに来たらぼくと遊んでって!

 それにねお兄さん達を見つけたらぼくのお兄ちゃん達から言われてるんだ。

 逃がすなって。」

 

 

 

「!………俺達を捕まれるつもりか!?」

 

 

 

「違うよぉ~?

 ぼくが言われてるのはやっつけろって言われてるんだぁ~。

 

 お兄さん達ぼくの家を潰そうとするとんでもない悪者だってね。」

 

 

 

「手配書は生け捕りだけだと記載されてますが?」

 

 

 

「ん~、よく分からないなぁ。

 ぼくも前に聞いてみたけどやっつけた方が街の人達も安心だって言われててねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それにねぇ、今日は一人で来てるんだけど、お兄さん達をここでぼく一人で倒せたらお兄ちゃん達からいっぱい誉めてもらえると思うんだぁ~!」チャキッ

 

 

 

「「「!!」」」

 

 

 

「だからさぁ、お兄さん達もぼくにやっつけられてね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「魔神拳!」ザザザザッ!

 

 

 

ザザザッ!

 

 

 

「まさかとは思ったけど肉弾戦タイプか!

 素手で魔神剣を撃つなんて!」ガッ

 

 

 

「カオス!『我らに力の加護を!シャープネス!』」パァァ

 

 

 

「有り難う!

 ………子供相手に剣を抜きたくないんだけど!」

 

 

 

「そんなことを言ってられません!

 そこらの子供とは比べ物にならないくらいの戦闘力です!

 油断してるとこっちがやられますよ!」

 

 

 

「分かってるよ!」ダッ

 

 

 

「カオス!?」

 

 

 

「こうして捕まえてしまえば「ダメです!カオスさん!」………」ガッ

 

 

 

「何してるのお兄さん?」

 

 

 

「何って!これなら技なんて使え「軽岩砕落撃!!」うぉぉお!!?」ブンッ

 

 

 

 

ドゴォォォォォオオオォォォオオオオオオッッッ!!!

 

 

 

「……ッッッハ!………」

 

 

 

「「カオス!」さん!」

 

 

 

「あれぇ?お兄さん、本当にバルツィエの人なの?

 こんなの家のお兄ちゃん達なら余裕で受け身とれるよ?」

 

 

 

「………ッフゥ………。」バッ

 

 

 

「なんか期待してたほど強くないんだねお兄さん。」

 

 

 

「………そりゃゴメンね。

 何分君達と違ってデキが悪い生まれなんでね。」

 

 

 

「そんなんでバルツィエを名乗ってるの?」

 

 

 

「………別に君達を意識して名乗ってる訳じゃないよ。

 この苗字は家族譲りだ。」

 

 

 

「ふ~ん、じゃあその家族が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 弱かったんだね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「」ダッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ッキィィィィィンッ!!

 

 

 

「お?

 急に速くなったね?」

 

 

 

「君は大切な人を馬鹿にされて嫌になったりしないの?」

 

 

 

「?

 馬鹿にするならぶっ飛ばしちゃえばいいんじゃないの?」

 

 

 

「………そうか、君達バルツィエは本当にそんな考えしかないんだね。

 

 

 

 だったらもう手加減は、しない!!魔神剣!!」ザザザッ!

 

 

 

「!魔神剣………?

 やっぱりお兄さんはバルツィエなんだね?

 ハハハ嬉しいなぁ。」ザンッ!

 

 

 

「カオスの魔神剣を斬った!?」

 

 

 

「カオスさん!助太刀します!」ブンブン、シュッ

 

 

 

「おわ!ちょっと!邪魔しないでよ!」ジャララララッ!ガッ!

 

 

 

「そういう訳にはいきません!

 このまま孤月閃!」ブンッ

 

 

 

「おぉ~、っと!

 今の面白いねぇ!」スタッ

 

 

 

「肉弾戦タイプですので空中のリカバリングは軽くこなしてきますね。

 ウインドカッター!」シュバッ!

 

 

 

ザンッ!

 

 

 

「魔術を斬った!?」

 

 

 

「こんな弱っちぃマナじゃあ全然つまらないよ。

 もっと激しく出来ないのお姉さん?」

 

 

 

「私の力では傷一つつけられないようですね………。」

 

 

 

「………なんか剣のお兄さん以外は大したことなさそうだね。

 邪魔だし先に終わらせよっか。」

 

 

 

「「!」」

 

 

 

「アローネ!タレス!下がって!!!」

 

 

 

「遅いよ?」ヒュッ

 

 

 

「なッ「ほい!」」ズバッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

「タレス!?」

 

 

 

「は……………………………い…………………?」

 

 

 

「タレスゥーーーーーーーー!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「後もう一人だね。」

 

 

 

「………!!お前ェェッ!!なんてことをォォォッ!!」

 

 

 

「えぇ?

 一人減らしただけじゃ~ん?

 そんなに怒ること~?」

 

 

 

「タレス!?しっかりして下さい!

 タレス!!

 ………『癒しの加護を我らに!ファーストエイド!』」

 

 

 

「ありゃ?

 ………なんだ、これで一対一になったね。

 やろうか?

 お兄さん?」

 

 

 

「お前ェェェェッッッ!!!」ダダダッ!

 

 

 

「お?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 隙だらけだよお兄さん?」ヒュッ

 

 

 

「アァァァァッッ「ほら?」ァァァッ………」ザンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス!?

 

 

 

カオスゥゥゥーーーーーーーーーーーーーー!!!?」

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