テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
その一振りが浴びせられる直前にラーゲッツは自身の終わりを悟った。
彼がこの世に生まれてからの百五十年が次の瞬間には全てが消えてしまうのを感じ取った。
自分は今日ここで一太刀を浴びて死ぬために生きてきたのだと………、
カオス「天昇天斬!!」
ラーゲッツの世界が真っ二つに裂かれた。
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!
ローダーン火山に衝撃が走る。カオスの放った斬撃で火山が崩落を始める。とてつもない一撃によってマグマが噴出される。
カオス「………あぁ!?
ヤバイ!!
皆が………!!?」
斬撃を叩き込んだ後でカオスは焦った。カオスが撃った一撃の威力が凄まじすぎてローダーン火山が噴火と崩落を始めた。ここにいては災害に巻き込まれるがシュメルツェンにはまだタレス達が残っている。
カーヤ「カオスさん!」
仲間達の安否を確認しようと當を見回しているとカオスの方へカーヤが駆け付けてきた。
カオス「カーヤ!!
皆は!?」
カーヤ「あっちの方………!
でもカーヤだけじゃ皆を運びきれなくて………!」
カオス「分かった!
直ぐ行くよ!」
カオスとカーヤの二人は皆が倒れているバショヘト向かった。そこには先にアローネが到着していて、
アローネ「カオス!」
カオス「アローネ!
皆は………!?」
アローネ「まだ気絶しています………!
直ぐにレアバードに乗せて脱出したいところですが全員が乗るにはレアバードの数が………!」
おおよそレアバードの搭乗出来る人数の限界は一機に二人。アローネの所有するレアバードとカーヤのとで四人まで乗れる。しかしここにいるメンバーは全員で七人と一匹で半分はレアバードに乗れなくなってしまう。最悪体重の軽いカーヤなら同じく体重の軽いタレスとミシガンの三人で飛ぶことは出来ても結局三人がレアバードには乗れない。カオス達は悩むが………、
レイディー「………………ンンッア………?
………悪い………。
寝過ぎたようだな………。
状況は………?」
カオス・アローネ・カーヤ「「「!」」」
ここでレイディーが目を覚ました。奇跡的に目覚めた彼女は直ぐにカオス達と辺りの景色を見て状況を察してくれた。
レイディー「………なるほど………こりゃやべぇ時に目が覚めたもんだ。
それとも良いタイミングだったか………?
ほらさっさとこんなとこズラかるぞ。」
レイディーは服の中からウイングバッグを取り出してレアバードを展開する。
アローネ「!?
貴女もレアバードを………!?
どこでそれを………。」
レイディー「そんなの一々説明してる時間も惜しいだろ?
お前らも早く寝てる奴等担ぎ込めよ。」
レイディーは(恐らく何も考えずに)ウインドラを自分のレアバードに乗せる。これでレアバードは三機。カオスとメーメー以外の仲間達全員がレアバードに搭乗出来た。
アローネ「ではカオスとメーメーも私のレアバードに………。」
メーメー『おう。』
アローネ「!!?」
メーメーが共鳴のテレパシーで話しかけてきたことに驚くあろーだったがカオス達意思がある三人が何も驚かないでいるのを見て疑問を訴えるのを控える。
カオス「俺はいいよ。
皆乗ったんなら先に逃げて。」
アローネ「何を仰っているのですか!
こんな時に!
カオスだけをこの場に残して私達だけで「俺ならここから飛び降りられるからさ。」………え?」
アローネが何かを言い出す前にカオスはシュメルツェンの外まで駆け出す。火山の頂上付近ということもあってカオスは直ぐに火山の崖の方に辿り着いた。
カオス「じゃあ先に行ってるから!」
その一言を言い残してカオスはローダーン火山を飛び降りた。
アローネ「カオス!!?」
レイディー「………何だ今の………?
盛大な他界か?
ローダーン火山 麓 深夜 残り期日八日
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!!
シュメルツェンにいたブルカーン族達はローダーン火山を下山していた。
オリヘルガ「急げ!!山が崩れてくるぞ!!」
「オリヘルガ!!
シュメルツェンが………!?」
オリヘルガ「そんなの気にしてる場合か!!
もう俺達の街は」
「クソッ!
アイツ等のせいで…!!」
オリヘルガ「無駄口叩くな!!
生きてるだけマシだろうが!!」
「でもドワイトやジグル達が……!!」
オリヘルガ「今は生き残ってる奴のことだけを考えろ!!
住むところなんてまたどこででも探せば良い!!
イフリートから親父達が守ってくれた命なんだぞ!!
こんなところで山崩れなんかで消えて良い命なんかじゃないんだ!!
もうこれ以上一人も欠けることは俺が許さんぞ!!」
オリヘルガがブルカーンの仲間を先導しひたすら山を駆け降りる。
「!!
オリヘルガ!!
上から何か降ってくるぞ!!」
オリヘルガ「火山岩か!!
皆降ってくる物に気を付けて当たらないように「おわっと!!」!!?」
カオス「………いっつ~………。
バリアー使ってるのに結構足腰に響くなぁ………。」
火山を降りる彼等の行く手にカオスが降ってきた。オリヘルガ達はカオスの登場で足を止めた。
オリヘルガはカオスを前にしてブルカーンの終わりを覚悟した………。