テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ハイス草原 残り期日八日
オリヘルガ「………その話は本当のことなのか………?」
アローネ「えぇ………。
フリンク領にてこの事実が発覚しました。」
オリヘルガ「ヴェノムの主が………そんなふうに生まれて………。」
ローダーン火山から一度カオス達はブルカーン族を引き連れてハイス草原まで戻ってきていた。ローダーン火山周域は現在火山の崩壊と噴火で立ち寄るの被災地と化した。なので落ち着いて話せる場所までブルカーン族を連れてきたのだ。
オリヘルガ「………じゃあその女のせいでギランの兄貴達が………!」
レイディー「おっと!
そいつを恨むのは筋違いだ。
ヴェノムの主が誕生した経緯についてはその娘が原因だがそもそもはその娘は父親である
ラーゲッツの馬鹿野郎が余計な寄り道をしたせいでダレイオスはこんなヴェノムにまみれた場所になったんだ。
もっと突き詰めていけば結局ラーゲッツをダレイオスに寄越したバルツィエのフェデールのせいでもあるがな。
ヴェノムに感染することなんて今のデリス=カーラーンならどこででも起こりうることだろ?
その娘はそうして感染しただけだ。
お前達ブルカーンのここ百年の歴史を振り返ってもブルカーンの中の誰かが感染してそれが他のまたブルカーンの奴に感染して沢山死んだって話ざらにあんだろうよ。
ラーゲッツの娘に関しては偶々感染してからもヴェノムに飢餓が起こらなかったってだけの話だ。」
オリヘルガ「…じゃあ俺達の敵は始めから変わらずバルツィエかよ………。」
一瞬ブルカーンの怒りがカーヤに向きかけたがレイディーがフォローしたことによりそれを回避できた。それとなくレイディーが立場の弱い者に対して優しさを見せる場面であった。
アローネ「…というかレイディー、
貴女が何故ここに………?」
ウインドラ「普通にカーヤのことを知っているがいつの間に合流していたんだ………?
昨日もカオス達と一緒にラーゲッツと戦っていたが………。」
カオス達とアローネ達が再開した時にはまだラーゲッツとの戦闘が続行していたためにレイディーがどうしてカオスとカーヤの二人と共にいるのか皆は訊ける状況ではなかったためアローネ達がそこをついてきた。
ミシガン「やっぱりカーヤちゃんが見付けた氷の魔術の使い手ってレイディーのことだったんだ。
だからレイディーがいるんでしょ?」
レイディー「ん?
何だゴリラ。
お前知ってたのかよアタシがあそこにいるってこと。」
ミシガン「カオス達は別の人だと思ってたけどね。
私はレイディーだって思ったよ。
だってレイディーもこっちの方に来てるって話だったし。」
カオス「ミシガンは最初からレイディーさんがいるって分かってたの?」
ミシガン「なんとなくだったけどね。
ハンターさんとステファニーさんは二人でも住める安全な土地を探して旅することにしてたんだよ?
だったらいつまでもあんな危ない火山のところにいないでしょ。
寒い地方に住んでたステファニーさんがいるんだから火山の近くになんていられないだろうし。」
ウインドラ「むう………、
言われてみれば確かにあの二人があんなところに来るのも変な話だったな。」
タレス「レイディーさんだって気付いてたならボク達に教えてくれても良かったんじゃないですか?」
ミシガン「私も確証が無かったし本当にレイディーがいるのかどうか分からないでしょ?
もしかしたら本当にステファニーさんがいるのかもしれないしそれか全然私達の知らない人がいるのかも知れなかったし。」
レイディー「まぁ運よくアタシがいてお前達助かったな。
坊やだけだったら自分が死んでもお前達を助けだそうとしてたぞ?
ドでかい魔術でブルカーンをシュメルツェンごと吹き飛ばそうとしてたくらいだしな。」
ブルカーン「「「「「「「「「「!!?」」」」」」」」」」
オリヘルガ「まっ、まさかそんなこと………。
本当に出来たりは「まぁレイディーさんのおかげで思い止まりましたがね。」(出来るのか!?)」
カオス「………それとレイディーさん………。
すみませんラーゲッツ………俺が倒しちゃって………。
カーヤも………。」
話を始める前からレイディーには謝りたかった。レイディーの目的は殺魔のマナの力を浴びてその身に付加された精霊の力を取り払うこと。それはラーゲッツを倒したことによって叶わなくなってしまった。
レイディー「………アタシの方は気にすんな。
イフリートもアタシに使うつもりは無かったみたいだしラーゲッツの方も手加減なくアタシを殺す気で殺魔の力を使ってきた筈だ。
あんなもん食らったらアタシはそのまま蒸発してたことだろう。」
カーヤ「カーヤも………パパが悪い人だってことはもう分かったから………。
カーヤを助けてくれたカオスさん達の敵になるんならカーヤの………敵………。」
口ではラーゲッツを敵と言うカーヤだが簡単に受け止めきれる問題ではないことは想像できる。後でカーヤにフォローしておこうと思うカオス。
アローネ「………
ウインドラ「!
………あぁ。
約半年もかかったが俺達はとうとう依頼を完遂した。」
タレス「これでダレイオスのヴェノムの主………九体の悪魔達は全部倒しました。」
ミシガン「後はダレイオスにいる皆でマテオと決着をつけるだけだね。」
レイディー「依頼だぁ?
お前達慈善精神で望んでたんじゃねぇのかよ?」
カオス「セレンシーアインでスラート族からヴェノムクエストということで俺達ヴェノムの主と戦って来たんですよ。」
アローネ「それもイフリート討伐で無事仕事を完了させることが出来ました。
………ここまでよく誰一人欠けずにやってこれましたね………。」
ミシガン「ヴェノムの主皆強敵揃いだったもんね………。
私カイメラ戦が一番ヤバイと思ったよ。」
メーメー『ソレハテコズラセタヨウダナ。
オレガツヨスギタノガイケナカッタカ。』
タレス・ミシガン・ウインドラ「「「!!?」」」
カーヤ「メーメーさんはカーヤのために戦ってくれてたんでしょ?」
メーメー『ゴシュジンノテキハオレノテキダ。
コイツラモゴシュジンヲイジメルワルイヤツラダトオモッタンダガチガッタヨウデヨカッタゼ。』
カオス「お前はカーヤをダレイオスの人達から守るためにあんな姿になってまで戦い続けてきたんだ。
………もうお前もカーヤの………俺達の仲間だよ。」
メーメー『………ソウカイ。』
アローネ「………メーメーのことは後でお訊きするとして今はこれからのことをブルカーンの人達に説明するべきでしょう。
私達はダレイオスをヴェノムの主から解放したのですから。」
カオス達がスラート族から依頼を受けて半年、精霊王マクスウェルから世界の破壊を宣言されてから半年………。カオス達は漸くダレイオスをヴェノムの主の魔の手から救いだした。ヴェノムの主は屈強な力を持つ敵ばかりだったがここまで誰も犠牲にならずにすんだ。後はマテオとバルツィエとの決着を付けて世界を平和に導く………それだけだった………。
………この時は誰も予測することが出来なかった。
マテオとダレイオスの戦争を解決した蹟に訪れるであろう悲劇の世界を………。
………そして………、
ダレイオスを救った七人と一匹の英雄達………、
………この中から