テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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レイディーの完全合流

ハイス草原 残り期日八日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヘルガ「…本当にいいのか?

 俺達はお前達をイフリートの奴に………。」

 

 

アローネ「えぇ、

 事情はレイディーから伺いました。

 貴殿方のことに関しては特に私達から責任を追及するようなことはしません。」

 

 

カオス「ヴェノムウイルスのことについては俺達もどれ程危険なものなのかは知ってますから。

 ………命令されれば従うしかありませんよね。」

 

 

タレス「やられた分はやり返す………そうしたいところですが幸いにもボク達の中から犠牲になった人はいないので不問にすることにしてあげましょう。」

 

 

ミシガン「その代わりにブルカーンには他の部族達と合流してほしいの。

 ダレイオスはこれからマテオと決着を付けないといけないから。」

 

 

ウインドラ「ここでのことは包み隠さず全部話しておけよ。

 後で俺達が合流したときに変に取り繕ってあれば揉め事が起こる。

 揉め事は大きくならない内に処理しておけばいいさ。」

 

 

レイディー「フリンク族が色々言ってくるだろうがそこは御互い様ってことにしておけ。

 ヴェノムの主の起源はフリンク族だがお前達は何も知らずにフリンク族を拉致してたって話だからな。

 互いの犠牲者の数え合いなんかしても話がややこしくなるだけだろ。」

 

 

オリヘルガ「………あぁ。」

 

 

 カオス達はブルカーンにダレイオスの現在の状勢を説明した。彼等とは一日前までは敵同士だったがイフリートがブルカーンを支配していたからと言うこともあって一旦はそのことで言い合うのは止めることにする。

 

 

アローネ「恐らくセレンシーアインに向かえば他の部族の方々とお会いできますのでこれからそちらの方へ出発していただけますか?」

 

 

オリヘルガ「準備が出来たらな。

 ………まだ急なことで整理がついてないんだ。

 皆と今後どうするかを一度話し合っておきたい。」

 

 

タレス「そんなこと言っても今加わらなければこの先同盟を組む機会なんて無いと思いますよ?

 あんまり時間をかけてるとバルツィエの本体がダレイオスにやってきて戦争が開始されるでしょうし。」

 

 

オリヘルガ「お前達のその話が纏まったのは今から約半年くらい前なんだろ?

 それからバルツィエが本腰上げて戦争しに来たなんて話が無いんならまだ当分はバルツィエも動けずにいるってことだ。

 そんなに慌てなくてもいいだろうぜ。

 ………大切なことなんだ。

 即決することは難しい。

 今まではイフリートの奴が全部取り仕切ってたからな。」

 

 

 イフリートがブルカーンを支配していた間はヴェノムによる災害は全てイフリートによって守られてきた。同時にイフリートがマナを集めるために要求する食料を賄うためにブルカーンの中から上の権限を持つ者達からイフリートに食われていった。実質オリヘルガがブルカーンを纏めているようにも見えるが彼にもまだ族長代理としての立場になるには荷が重すぎるようだ。これからのことは一度ブルカーンだけで話し合ってから他の部族達とどうするかを決めるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディー「………で?

 これからお前達はどうするんだ?」

 

 

 ブルカーン達と一度別れてからカオス達だけになってレイディーがそう訊いてきた。

 

 

アローネ「どうするって………レイディーこそどうするのですか?」

 

 

レイディー「アタシか?

 アタシは………まぁお前達がヴェノムの主を全部倒しやがったんだ。

 他に殺魔のマナを扱えるヴェノムがいないか探そうと思ってるよ。」

 

 

カオス「!

 またアスラを探すんですか………?

 レイディーさんがやろうとしていることは殺魔の力を浴びた俺から言わせてもらうと絶対に危険ですよ。

 ………アレは人が浴びせられていい力じゃない。

 レイディーさんだって見たでしょ?

 シュメルツェンでイフリートがワイバーンに殺魔の炎を使ってワイバーンがどうなったか………。」

 

 

 イフリートはカオス達を攻撃する時大斧と通常の炎の攻撃のみで殺魔の力を使おうとしなかった。その理由はカオス達を消滅させてしまってはその力が手に入らないからだと言う。

 

 

 殺魔の力を文字通り殺戮の力だ。浴びれば生き物だろうが魔術だろうが全てを灰にしてしまう。………下手したら灰する残らない。カオスがその力を浴びることが出来たのは殺魔の力よりも精霊マクスウェルの膨大なマナの力がカオスの体を守っていたからだ。それでもマクスウェルが貯めていたマナを大分減らされてしまいそのおかげでカオスも変異したラーゲッツと互角以上に戦うことが出来たわけだが精霊を憑依させていない者が浴びれば恐らくあのワイバーンのように体が崩壊していくことだろう。例え精霊の力を付加された者達であっても………。

 

 

レイディー「そうだったとしてもだ。

 アタシはそのためだけにダレイオスまで来たんだ。

 世界を回ってアタシの精神を元に戻すにはもうそれしか見つからねぇ。

 その方法だけがアタシを救える最後の手掛かりなんだ。

 

 

 …辛いぜ?

 絶対に辛い時に辛いと思えないのは。

 この百年アタシは一度も涙を流したことすらない。

 その間にアタシと仲良かった奴なんか百人は逝ってる。

 奴等の葬儀の時にはアタシは奴等が死んでなんとも思わなくて周囲からは冷血な女だと言われてきた。

 そいつらからしてみれば研究者のアタシは人の命を実験対象だとしか思ってないんじゃないかって噂してたぐらいだ。

 …………そんな馬鹿な話あるわけないのにな。」

 

 

カオス「………」

 

 

ミシガン「………だったらさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その殺魔の力?………ってのを使えるヴェノムが現れるまでレイディーも私達と一緒にいてよ。」

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