テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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似て似つかない二人の関係

バルツィエ邸 修練場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フンッ!!………フンッ!!」ブン!ブン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フンッ!!………フンッ!!」ブン!ブン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フンッ!!………フ「なぁおい。」ン!!」ブン!ブン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フンッ!!………フンッ!!」ブン!ブン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「(………シカトかよ。

 俺のことが見えてねぇのかコイツ………。)」

 

 

 現在ここバルツィエが所有する剣術を学ぶ修練場にてラーゲッツの他にもう一人竹刀を振る少年が一人。二人は別々にここに来て互いに干渉せず剣術の稽古をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フンッ!!!」ブオンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少年の方がリズムよく振っていた竹刀をこれまでよりも力強く振り抜く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………フゥ…………。

 今日はこれぐらいに…………!

 ラーゲッツ………。

 君も来ていたのか。」

 

 

ラーゲッツ「あぁ、

 お前俺に気付いてなかったのか?

 さっき呼んだんだがな。」

 

 

「悪いね。

 集中し過ぎて気付けなかったよ。」

 

 

ラーゲッツ「どんだけ集中してんだよ………。

 まぁ()()()()()()()自分の力の不甲斐なさを反省したくもなるよなぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フェデール。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「………そうだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラーゲッツよりも先に自主稽古をしていたのはフェデールだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「そんなに力んだところで今更結果は覆らねぇよ。

 今回のあの検査でおおよその俺達の立ち位置は決まったんだ。

 俺とお前はアイツらもよりも格下になることは変わらねぇ。

 俺やユーラスなんかは元からそんなに変わらねぇがお前の場合は………残念だったなぁ。

 昔から本家に決まるのは変わらず本家の奴だったってのにお前が初の異例だ。

 どうだ?

 初代から続く伝統を塗り替えた気分は?」

 

 

フェデール「皮肉かい?

 そんなこと言ってる暇があったら君も自分の剣を鍛えたらどうだい?

 そのために君もここへ来たんだろう?」

 

 

ラーゲッツ「俺か?

 俺は………ただの暇潰しだよ。」

 

 

フェデール「そうなのかい?

 ………でもとてもそうは見えないけどね。」

 

 

ラーゲッツ「あぁ?

 じゃあどう見えるってんだよ?」

 

 

フェデール「そうだな………。

 俺と同じで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

ラーゲッツ「………そんなんじゃねぇよ。

 俺はもっと気楽に自分がやりたいようにやりたいだけだ。

 今はここに来たかった………それだけだ。」

 

 

フェデール「………そうかい。」

 

 

ラーゲッツ「………お前こそそんなに努力なんかしてどうするつもりなんだ?

 俺達バルツィエの家はバルツィエ内で上下はあっても他の家と比べても頭一つ二つは抜きん出てるんだ。

 俺達の力だってそんじょそこらの大人達よりも上って話だ。

 そんなに強くなろうとしなくてもいずれは大概の奴よりかは勝手に強くなるだろ?

 ダレイオスに俺達子供だけで行かせられても多分普通に生きて帰ってこられるぐらいには力は持ってる筈だぜ?」

 

 

 バルツィエに生まれた者は生まれながらにして並みの大人以上の魔力を持って誕生する。末端と位置付けられたラーゲッツでさえも大人十人程の魔力は持っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「………守りたいんだよ。

 俺は。」

 

 

ラーゲッツ「は?」

 

 

フェデール「君も知ってるだろ?

 マテオは元々ダレイオスから争いを嫌って逃げてきた避難民の人々の国だ。

 今はダレイオスとは力関係は逆転してマテオの方が優性だけど以前としてダレイオスとの睨み合いは続いている。

 ダレイオスの連中がアイツらの好き勝手な戦争の物資供給に目を付けて俺達の国を狙っているんだ。

 マテオを制圧出来れば九ある部族のどこかが必ず首位に立ち世界を支配しようとしてくる。

 それに抗おうと()()()()()()………初代マテオ王が立ち上がりそれに共感した初代バルツィエ家、ゴールデン家、カタフトロフ家が剣を握った。

 俺達バルツィエの家は始めからこの国の防人だったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………俺はこの国の全てを守りたい。

 この国に生きる人々全てを………。

 俺より強い人がいるんなら俺の力なんてそんなに貢献は出来ないんだろうけどそれでも俺は皆を守れる力が欲しいんだよ。

 強くなれる方法があるんなら何にだって手をだすしこうして修行を積むのも面倒だとは思わない。

 そうしてダレイオスを打ち倒して世界を平和な世界にしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………そして………………あの子が安心して住めるような住みやすい国に変えていきたいんだ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フェデールはある方向へと顔を向ける。ここからでは見えないがその方向には()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことだろう。ラーゲッツはフェデールが誰のことを想っているかは知っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「……………ハンッ!

 本当にお前はつくづく残念な世代で生まれちまったよなぁ。

 ()()()()()()()()()()()()()()王家とバルツィエの溝が徐々に埋まってきて俺達の代でとうとう王家との関係が深まってきたところにお前のその体たらく。

 お前とアイツが結ばれる未来なんて絶対に来ねぇよ。

 お前が今度のバルツィエの身内で行われる大会でアルバートやアレックスに勝たねぇ限りはな。」

 

 

フェデール「………勝つよ俺は。

 勝って運命を変えて見せる。」

 

 

ラーゲッツ「大口叩いたな。

 ってかアルバート達だけじゃねぇ。

 お前にはダインやランドール達も倒さねぇといけねぇんだぞ?」

 

 

フェデール「そんなの関係ないよ。

 俺は誰が相手だろうと負けない。

 そんな気持ちで今度の大会に挑もう思ってるから。」

 

 

 魔力技能検査はあくまで個々の身体測定のようなものだ。人にはそれぞれ相性やスタイルがある。それによっては検査を大きく変えるような結果に変わったりもする。今度行われるバルツィエの子供達だけで開かれる大会での結果こそが()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………その大会では魔力技能検査の結果を覆しフェデールはダイン、ランドール、ユーラス、ラーゲッツを下すがアルバートとランドールには結局敵わず()()()()()()()()()()()()………。

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