テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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アルバートの代理

バルツィエ邸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレックス「兄上の行方が分からなくなった現在私が臨時の当主代理に任命された。

 異論があるものはいるか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーラス・ランドール・ダイン「「「………」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アルバートがいなくなってから一ヶ月。流石に世間の目を誤魔化すことも出来なくなり先代達の話し合いの結果アルバートの不在の穴を弟のアレックスに任せることにしたようだ。

 

 

アレックス「………異論は無いようだな。

 今後の方向性としては兄上の捜索は引き続き行う。

 ダリントンが兄上が消えた付近を徹底して探している。

 その内兄上も見つかるだろう。

 お前達は………、

 …………まぁこれまで通りにしておけばいい。」

 

 

ユーラス「はぁぁ?

 これまで通りって何だよ?」

 

 

ランドール「そんな大雑把な指令があるかよ。

 もっと詳しく分かりやすく説明してくれよ。」

 

 

 アレックスがこれからのことを伝えるた直後にユーラスとランドールの二人アレックスをからかいだした。

 

 

アレックス「………別に説明する程のことでもないだろう。

 自由にしていていい。」

 

 

 わざと二人がアレックスを煽っていたことは彼も気付いていたが普段はアルバートと一緒に彼等を叱責していたので一人で彼等二人を口で相手するのは荷が重かった。

 

 

 しかし二人のアレックスへの嘲りは続く。

 

 

ランドール「自由に?

 本当に自由にしていていいのかよ?」

 

 

アレックス「だからそう言ってるだろう。」

 

 

ユーラス「マジかよ!ヒャッハーァァァ!!

 俺明日から一ヶ月くらいカストルに行ってくるわ。」

 

 

ランドール「じゃあ俺も半年くらいマテオ旅行して回ろうかなぁ?」

 

 

アレックス「おい!何を言ってるんだ!

 お前達には騎士団の仕事があるだろ!

 そんなに休暇さとらさせんぞ!!

 ………待てどこに行く!?」

 

 

 アレックスがユーラスとランドールに反論しようとしたが二人は意に介さず去っていった。ラーゲッツとダインがアレックスがアルバートの代理となることに口を挟まなかったのは単にそうなるだろうことが分かっていたからだ。そして去っていった二人のように本当に自由にする気はなかった。あの二人に関しては急に当主が変わり何もかも()()()()()()()()()()()の言うことなんか聞く気がないのだ。ここにいた五人はどうせ直ぐにアルバートが見付かるだろうとなんとなく思っていた。だからアルバートがいない間はゆっくりと羽を伸ばそうとああした行動に出たのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかしその後アルバートがアレックス達の前に姿を表すことは永遠に無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレックス「………お前達までアイツ等のように振る舞おうと考えていたりはしないよな?」

 

 

ダイン「うっ、うちは………。」

 

 

ラーゲッツ「それよりフェデールの奴はどうしたんだよ?

 何でここにいねぇんだ?」

 

 

アレックス「フェデールはダリントン達と一緒に兄上の情報を集めて貰っている。

 ミストと言う村の近くで部下達と共にいたことは間違い無いそうだが一度兄上が近くの森に入って行ってから行方が掴めなくなったみたいだ。

 ………全く………どこに行かれてしまったのか兄上は………。」

 

 

 アレックスもこの状況に戸惑っていた。アレックス自身歴代最強と言われたアルバートに近い実力は持っていたがアルバートのように誰からも厚い信頼や期待を背負ってきていた訳ではなかった。今のバルツィエのイメージとしては先代までの近寄りがたい印象から国民皆に好かれる心強い騎士集団の家系でそれを形成したのはほぼアルバートの実績だ。アルバートはバルツィエの歴史を振り返っても異例中の異例であった。バルツィエの分家から本家に返り咲き尚且つこれまでとは違う方針を取るバルツィエの新当主。アルバート一人に期待が注がれるのも当然だった。

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()信念は尊敬するアルバートと同じく持つアレックスでもいつも注目されてきたのはアルバートの方だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 民衆はアルバート以外には何も期待などしていなかった。だからこそこの後百年のアレックスは先代までのバルツィエと同じ政策を取ることしか出来なくなっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半年後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「よう戻ったぜ。

 アルバートは見付かったか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーラス・ダイン・ラーゲッツ・フェデール「「「「………」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレックス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………その様子じゃあまだ見付かってねぇようだな。

 どっかでの垂れ死んじまったのかぁアイツ?

 ハハハ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレックス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「何辛気くさい空気出してんだよ。

 もっと明るく行こうぜ?

 あんな奴の顔数ヵ月くらい見なかったぐらいでどんだけしょげてんだよお前ら。

 そんなにアイツがどこに行ったのか気になるのか?

 どうせその辺の街とかで俺みたいに遊びまくって「貴様………。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレックス「今まで任務も放棄してどこにいたんだ………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「あぁ………?

 出ていく時に言ったろ?

 ちょっくら地方に旅行しに「戯け者がッッ!!!」!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンッ!!パリィィィィンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アレックスがランドールを殴り飛ばしてそのまま窓の外までランドールが飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「ぐほぁっ!!?

 痛ェッ!!

 何しやがんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレックス「私がいつ貴様に半年もの間休暇をとる許可を出した?

 私は一言もそんなことを許可した覚えはないぞ?」

 

 

ランドール「んだよ!

 代理の分際で偉そうにするんじゃねぇよ!!

 お前なんかアルバートの一時だけの代わりだろうが!!

 俺に命令すんじゃねぇ!!」

 

 

アレックス「………まだそんな古い情報しか知らんのか貴様は………。」

 

 

ランドール「あぁ!?

 どういうこったよ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「お前がいない半年で状況が変わったんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「………どう変わったってんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「………三ヶ月前の先代達との席でアルバート捜索は断念することにしたんだ。

 それでバルツィエは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「………あぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレックス「兄上を世間に死亡したと報告することに決定したんだ。

 

 

 これからは私が()()()()()()()()()()()()()()()

 従わぬのであれば私は誰であろうと斬る!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここからバルツィエが再び暗黒期に突入することとなった。アルバートが築き上げてきた物は弟のアレックスが全て自分の色へと染め上げていった………。

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