テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ラーゲッツの勝利

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「ぐふぅ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ランドールが吹き飛び壁にぶつかる。ラーゲッツは一瞬何が起こったのか分からなかった。

 

 

ラーゲッツ「………?

 ランドール………?」

 

 

ランドール「………………ッ………ぶはぁ!!

 なっ、何だ………今のは………!?」

 

 

 ランドールも自分の身に起こったことに衝撃を受けていた。

 

 

ラーゲッツ「……何で今………相殺されずに俺の魔神剣が………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「研鑽の違いだよ。」

 

 

 今の結果は当然かのようにフェデールが言う。

 

 

ラーゲッツ「………研鑽………?」

 

 

フェデール「君とランドールとではマナの出力量はランドールの方が勝っている。

 まともにかち合えばランドールの方に軍配があがっていたことだろう………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………でもそれは直接的な力を比較した時の場合だ。

 槍が何かを貫いたり剣が切り裂いたり出来るのはそれらが鋭利だからだ。

 武器は対象を破壊しやすいように作られているが使い方を間違えばそういった事象を実行出来ない。

 使い手が悪ければ剣もただの鉄の塊だ。

 どんなに大きな力を持っていてもそれを上手く使いこなせなければ意味がない。

 中身が空かすかじゃあ小さな針一つで穴を開けることなんて造作もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 君の一点に凝縮された力はランドールの見せかけだけの張りぼてなんかに負けたりなんかしない。

 今の君の剣はランドールの剣よりも鋭いんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分の剣の腕がそこまで高まっていることに驚くラーゲッツ。マナの出力や技の強さだけで勝敗が決するものだと思い込んでいた。しかし以前として出力がランドールに劣るフェデールが他のダインやグライドを抑えて上位に居座っていることは紛れもない事実。彼の強さの秘訣が日々の積み重ねによって保たれているのは重々既知だ。

 

 

 ラーゲッツは自分がフェデールが向かう強さの方向に進んでいることを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「ただのまぐれに決まってるだろうが!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「!」

 

 

ランドール「たった一回押し勝っただけで勝った気になるな!!

 今のは俺が油断してただけだ!!

 今度はそうはいかねぇぞ!!

 こっからは全力で撃ち込んでやる!!

 食らいな!!

 魔神剣!!」

 

 

 ランドールが大振りの魔神剣を放つ。先の魔神剣よりも衝撃波が大きい。ラーゲッツは気圧されそうになるが………、

 

 

フェデール「ラーゲッツ。

 教えてやりなよ。

 俺達に必要な力は生まれ持った才能じゃない。

 俺達に真に必要なものはその才能をいかに研ぎ澄ませられるかってことだ。

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

ラーゲッツ「…………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ランドールの言葉をそのまま使うのであればそこからの試合は()()()()()()()()()。互いに相手に斬りかかっていくもそれが届くのはラーゲッツの剣のみ。時間が経てば経つほど疲弊していくのはランドールばかりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「ハァ………!ハァ………!」

 

 

フェデール「もう敗けを認めろよランドール。

 どう足掻いても剣じゃお前はラーゲッツに敵わない。」

 

 

ランドール「五月蝿い黙れッ!!

 俺がラーゲッツごときにこんな……!?」

 

 

フェデール「…………ハァ……。

 何をそんなに熱くなってるんだか………。

 別に剣で負けてるだけで()()()()()()()()()()()()()()()()()………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「!!

 魔術!!

 そうだ!!

 魔術でぶっ飛ばしゃ俺がラーゲッツに負けることなんて有り得ねぇ!!

 『スプラッ「はいそこまで。」』………おはァッ!!?」ドサッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「この勝負………ラーゲッツの勝ち。」

 

 

 頭に血が登って試合のルールを忘れたランドールが魔技を使おうとしそれをフェデールが瞬時に組伏せて止める。

 

 

ランドール「何しやがんだフェデール………!

 俺はまだ戦えるだろうが………!」

 

 

フェデール「お前こそ何言ってるんだよ。

 この勝負で使っていいのは剣術だけだったろうが。

 よって今お前が魔技を使おうとしていたからその時点でお前の負けは確定。

 ラーゲッツの勝ちだ。」

 

 

ラーゲッツ「俺が………勝った………?

 ランドールに……………初めて………。」

 

 

ランドール「くぉあああぁぁ!!

 ふざけるなァッ!!

 誰がコイツに負けたってんだ!!?

 俺が?

 馬鹿野郎がッ!!

 そんなこと認められるか!!

 取り消せそんな判定!」

 

 

フェデール「今更取り消せるかよ。

 ジャッジがルールを覆したら俺がいる意味がないだろ?

 俺は公平に審判をしたつもりだ。

 それでお前が敗北しただけの話だ。

 これ以上文句があるんなら俺が直々にお前をここから叩き出すだけだぞ?

 どうする?」

 

 

ランドール「この………!?」

 

 

フェデール「悔しかったらお前もラーゲッツみたいに真面目に剣を研いてみたらどうだ?

 才能に拘るんならお前はラーゲッツよりも……俺なんかよりも能力が上がりやすいんだ。

 お前が本気になれば俺達なんかお前には追い付けなくなるほど差がつけられる。

 今回の試合は魔術を禁止した試合だ。

 これが魔術有りの試合だったら結果はお前の勝ちだった。

 そうだろ?」

 

 

ランドール「………!」

 

 

フェデール「お前はハンデをした上でラーゲッツに敗北したがこんなんじゃラーゲッツもお前も本当に勝った負けただなんて納得しないだろ?

 ………今は引いておけ。

 どうせお前には何の損も無いんだ。

 敗者は勝者の言うことを聞くってのもお前がラーゲッツとリリスに干渉しない。

 それでいいだろ。

 いいよなラーゲッツ?」

 

 

ラーゲッツ「………あぁそれでいいぜ。」

 

 

ランドール「………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………………チッ!

 仕方ねぇなぁ。

 今回は俺の敗けでいいぜ………。

 素直に聞いてやるよ。

 俺は餓鬼じゃなくて大人だからな。」

 

 

フェデール「………よし。」

 

 

 ランドールの興奮が治まったのを確認してフェデールがランドールから離れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「フェデール……俺は………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「………やったじゃないかラーゲッツ。

 お前がランドールを打ち負かしたんだよ。

 お前が日頃努力を惜しまず励んだ賜物だ。」

 

 

 フェデールの言葉でラーゲッツはやっとランドールに勝ったことを実感した………。

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