テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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リリス=レスという女性

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………勝った………?

 ……勝ったんだな俺………ランドールに………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………いよっしゃぁあああああぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

 

 ラーゲッツは声を張り上げて歓喜する。敵わないと思っていた相手に勝った。それがどれだけ凄いことかは分かっている。バルツィエの社会では基本的に下克上が達成されたことはない。生まれ持つ高い基礎能力は周囲の者達と比較して自分は優れていると脳裏に刻まれる。だからバルツィエに生まれた者が必死に努力することなどない。大概の相手は魔術だけで倒せるからだ。魔術さえ必要な時に撃てればそれだけで敵は倒せる。一撃で大抵終了する手があるならわざわざ努力する意味はない。ユーラスやランドール達はそれに甘えて剣を磨いてこなかった。だからラーゲッツは勝利できたのだ。

 

 

フェデール「………どうだラーゲッツ?

 自分より強い相手に勝った気分は?

 最高だろ?」

 

 

ラーゲッツ「!

 あぁそうだな!

 俺でもランドールに勝つことが出来るんだな!」

 

 

フェデール「勿論さ。

 この世には努力で越えられない壁はない。

 やれば俺達は何だって出来るんだ。

 お前にはそのことを理解して欲しかった。

 お前がもっと早く腕を磨いていれ今の序列も変わってきてた筈だぞ?

 俺が出来たくらいなんだから。」

 

 

ラーゲッツ「あぁもう!

 どうして俺は子供の時にお前みたいに頑張ることが出来なかったんだ!?

 そうしたら俺だって今よりも強くなれてた筈なのに!」

 

 

フェデール「だけどお前がこうして勝てたのはあの時の結果があったからだと思うぞ?

 自分が弱いってことを知ることが出来たからだ。」

 

 

ラーゲッツ「………まぁ俺はお前に比べれば弱いがよ………。」

 

 

フェデール「弱いってことを自覚出来たなら俺達は強くなれるよラーゲッツ。

 俺もまだまだ弱い。

 俺の上にはアレックスも………いなくなったアルバートもいるんだからな。

 俺は常にアイツ等を目指して鍛えてるんだ。」

 

 

ラーゲッツ「流石に俺はそこまでは強くなれねぇよ。

 お前なら出来るかもしれねぇけど俺には無理そうだ。

 アレックス達は俺達よりも才能もあるし努力もしてる。

 天才で努力する奴になんかおいつけっこねぇ。」

 

 

フェデール「…そんなこと言ってていいのか?

 お前が修練し始めた切っ掛けはリリス………大切な人が出来たからだろ?

 もしそんな彼女がランドールみたいに他の誰かに奪われそうになった時お前は彼女を守りきれるのか?」

 

 

ラーゲッツ「そいつは………。」

 

 

フェデール「ラーゲッツ………今からでも遅くはないんだよ。

 まだ奪われたりはしないだろうけどいつか今のお前より強い相手がリリスに目をつけたらと思うと今からでも強くならなきゃいけない、

 そう思わないかい?

 これから俺と一緒に剣を「あ~あ!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「どうせ振られるだけなのに何をそんなに張り切ってんだか!」

 

 

 蚊帳の外だったランドールが突然大声でそんなことを言い出した。

 

 

ラーゲッツ「………負け惜しみか?

 俺が振られるって何だよ?」

 

 

 

 

 

 

ランドール「このランドール様がせっかく傷が浅い内に収めてやろうと思ったのになぁ!

 よく考えりゃこんな勝負全くの無意味だったわ!

 リリスは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

ラーゲッツ「あぁ………?」

 

 

 負けた腹いせに悪口を言っているのかとも思えるがどうにもここまで自信を持って発言しているところを見るとラーゲッツが振られるという根拠が何かありそうだが………、

 

 

フェデール「ランドール………まだ彼女がそうと決まった訳じゃないよ。

 本当にラーゲッツのことを気に入ってるのかもしれないし………。」

 

 

ラーゲッツ「!

 ………フェデールは何か知ってるのか?

 コイツが何言ってるのか分かるのか?」

 

 

フェデール「………ラーゲッツ………まさか………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「まさかお前何も知らないのかよ!!

 お前とリリスは()()()()()()()()()()()()()()()?()

 聞いたんだぜ?

 なら()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………見合い………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「ハァ!………ハァ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラーゲッツはレサリナスの街を走る。ランドールに言われたことを彼女に確認するためだ。彼女に限って()()()()()()()()()()()()そんなことだとは信じられない。リリスと付き合うようになってから三ヶ月彼女は献身的にラーゲッツに尽くしてくれた。彼女は自分と相思相愛なのだ。彼女のような女性が側にいてくれるようになったから自分は前よりも真面目に剣に取り組むことが出来た。

仕事にも熱心になり何もかもが充実する毎日を送ることが出来た。リリスのような育ちのいいお嬢様がまさかそんな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「!

 着いた!」

 

 

 修練場を飛び出して三十分。彼女がいる劇団まで到着した。今日は彼女は舞台の稽古があるから会う予定は無かったがいつもリリスとはここで落ち合う。劇団員達もラーゲッツとの仲は知っているしそれを祝福もしてくれた。見合い自体親達の政略結婚から来た話だろうがそんなこと抜きにしてもラーゲッツはリリスに惚れ込んでいた。リリスは甲斐甲斐しく自分の世話をしてくれた。ラーゲッツも彼女を幸せにしたいと思っていた。

 

 

 それがリリスがラーゲッツを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「!」

 

 

 咄嗟にラーゲッツは物陰に隠れる。舞台の入り口からリリスを含めた数人が出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてリリスはその中の一人の男に肩を抱かれて楽しそうに笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は彼氏とは会う予定は無いのかいリリス?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリス「別に無いわよ?

 どうして?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリス「そうねぇ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でもそうなる前にラーゲッツなんかよりももっと上の奴の彼氏にシフトするから別にいいのよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ランドールが言っていたことは真実だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラーゲッツはただの()()()()()()()()()()()()………。

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