テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ラーゲッツ「それにしても女ってすげぇよな………。
俺以外が自分に靡くって核心があるみたいだ。
ランドールなんか実際に奪おうとしてきたし………。
リリスもお前が相手にしないってんならランドールのところに行くんじゃねぇか?
そしたら俺は親父と同じになるな。
………ハハハ。
あんな女を想いながら剣を振ってた自分が馬鹿みたいだぜ………。
………もう俺も剣を積むのを辞めようかな………。
俺はお前みたいには「ラーゲッツ!!」」ガシッ!
フェデール「強くなるのを諦めるな!!
世の中あんな女ばかりじゃない!!
お前は何も悪くないんだ!!
お前が剣を置く必要なんて一つも無いんだよ!!」
ラーゲッツの肩を掴んでフェデールがそう言って聞かせようとしてくる。
ラーゲッツ「フェデール………、
でも俺はどうやったってお前みたいにはなれない………。
お前みたいに強くはなれないんだ………。
お前のようになりたくて俺は今日までずっと………。」
フェデール「今のお前を変えることはない!
リリスのことはもう忘れろ!
さっきリリスが俺を本命と言ったんだな!?
リリスの件は俺に任せろ!
お前のことを騙していた代償は俺があの女に支払わせてやる!!
だからお前はお前のままであり続けろ!」
ラーゲッツ「………」
それからラーゲッツはリリスと会わなくなった。リリスからの連絡にも一切返さず彼女とは疎遠になっていった。リリスはリリスでフェデール達を紹介する前にラーゲッツとの繋がりが切れそうになったことで最初は焦ったのか何度も訪問してきたがその度に最近執事となったセバスチャンに追い返してもらっていた。それから暫くしてからリリスもラーゲッツを諦めたのか今度は直球でフェデールに見合いを申し込んできたらしい。遠回しに誘惑するのでは失敗に終わってしまうだけだと踏んでフェデールに直接狙いを定めたようだ。フェデールはこの話を受けるのだが顔合わせには時間を置きリリスに会うまでに彼女の素行調査をして彼女が何人もの男性との深い関係があることを調べあげた。そしてリリスと会う日にそのことをレス家とフェデール、フェデールの父親がいる前で暴露し不貞な娘との関係は断固断る旨を告げた。結果的にレス家は今後バルツィエに関わることが出来なくなりバルツィエに対して不遜な行いをしようとしていたことが発覚しそれが公になって貴族としては致命的な打撃を受け家が取り潰されることとなった。その後はリリスの家族は路頭に迷うこととなり最終的に一家心中をはかっていなくなった。
………余談だが何故かリリス達の家族がいなくなってから当時レサリナスを騒がせていた若く綺麗な女性ばかりを狙う猟奇事件も起こらなくなっていた。証拠は掴めなかったがレス家が何かしら関わりがあったと見て捜査が進められたが十年以上経過して具体的な犯行の証拠と動機も掴めぬまま事件は迷宮入りとなった。
そして今後このようなことが起こらぬようにフェデールはバルツィエに見合いの席を設ける場合は相手側の身辺調査と見合いの掛け持ちのようなことを禁じるように世間に公表した。一族の看板に泥を塗るような者がバルツィエに加われば政治活動を行う上でも支障を来しかねないとの意見をアレックスや先代達との話し合いの席で認めさせた。ラーゲッツやラーゲッツの父のような境遇はバルツィエ間でも対立が起こりうる案件だ。今回のことで二度目となると流石に動かざるを得ない。これによってラーゲッツに見合いを申し込んでいた家の者達は他のバルツィエに手を出すことが出来なくなりラーゲッツ一択となった。だがラーゲッツはこれらの話を全て蹴った。ラーゲッツに話を持ち掛けてくる家は皆リリスと同じ考えの者達ばかりだったのだ。そんな輩との縁談は辟易するとラーゲッツは女性に対する不信感を募らせて暫くは一人でいいと思い込むようになった。
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ラーゲッツ「フンッ!………フンッ!」ブン!ブン!
フェデール「調子が戻ってきたようだなラーゲッツ。」
修練場で一人剣の素振りをしてるラーゲッツのところへフェデールが訪れる。
ラーゲッツ「………フェデールか………。」
フェデール「あれからお前のこと心配してたんだぞ?
何日も部屋に籠って出てこなくなったって聞いて。」
ラーゲッツ「………迷惑かけちまったようだな。
………それからリリスのことも世話になった。」
フェデール「気にするなよ。
あんなふざけた奴は潰して当然だ。」
ラーゲッツ「………」
フェデール「………?
どうした?」
ラーゲッツはフェデールを不思議そうに見詰める。フェデールは何故自分が見詰められているのか分からずに困惑する。
ラーゲッツ「………前から思ってたんだが何でお前は俺にだけそんな普通に接してくるんだ?」
フェデール「ん?
………普通に接することが何かおかしいか?」
ラーゲッツ「お前ランドールとかユーラスとかと絡む時アイツ等をおだてあげたり挑発したりするじゃねぇか。
なのに何で俺にはそんなふうにしてこないんだ?」
フェデール「…あぁそういうことか………。
………お前には期待してるんだよラーゲッツ。」
ラーゲッツ「俺に期待………?
………何を期待してるんだよ。」
フェデール「お前と俺は今の俺達の世代でも下の方からのスタートだ。
それで俺は早めに自分を鍛えて上に上がれたけどお前は少し遅れて上がり始めた。
俺とお前だったらもっと強くなれるよ。」
ラーゲッツ「強くなったところでお前にはお前より強いのはアルバートとアレックスの二人しかいねぇじゃねぇか。
それかお前が話してた世界全部で挑んでも互角かそれ以下にしかならないって敵か。
そいつに挑めるだけの強さまでいかなくちゃいけねぇのか俺達は?」
フェデール「………どうやっても俺達には奴の強さのレベルにまでは到達することは出来ないよ。
奴は俺達の何千万と先を行ってる。
まるで
ラーゲッツ「お前がそこまで言う程の奴なのか………?
………なぁ、
そいつが誰なのか俺にも教えてくれねぇか?」
フェデール「…駄目だよ。
お前に教えることは
ラーゲッツ「まだ?」
フェデール「………いつかお前にも教える時が来るよ。
その調子でメキメキと力をつけて行ってくれればいつかお前だけには絶対に話す。
だからラーゲッツ、
お前がその答えを知りたければ俺を越えるぐらいにまで進んでいけ。
俺はお前が俺を越えるのを待ち望みにしてるんだ。」
ラーゲッツ「………へっ、
気長に越えていってやらぁ………。」
フェデール「(………今はまだお前はランドールと制限無しで戦えば負けてしまうだろうな………。
………でももしランドールを越えられるぐらいにまでお前が剣の腕を鍛え上げて見せてくれたら俺は………、
今のバルツィエ内の過去に固まってしまった序列の立ち位置を再選定する話し合いを上の連中に審議させる。
お前の位をランドールやダインよりも上にするんだ。
………………そしてお前には………、
俺が引退した後の
お前が腐らずに努力を続ければお前は次代のアルバートになれるんだよラーゲッツ。)」