テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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爆心部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「………出発するのかラーゲッツ。」

 

 

ラーゲッツ「あぁ………、

 任務ってんならそんなに長くのんびりしてる訳にもいかねぇだろ?

 そろそろ行かねぇとダレイオスでどんなことが起こったのか分からなくなっちまうしな。」

 

 

 フェデールから任務を承ってから数日、ラーゲッツはいよいよダレイオスへと飛ぼうとしていた。

 

 

フェデール「………気を付けろよ。

 必ず生きて帰って来い。」

 

 

ラーゲッツ「そう出来ればな。

 ………出来ることならそのままいなくなってくれた方が上の連中にも有り難いんだろうがな。」

 

 

フェデール「何を訳の分からないことを言ってるんだ。

 皆お前が帰ってくることを信じて待ってるぞ。」

 

 

ラーゲッツ「…だったら一人でこんな任務に行かせるとは思えねぇがな。」

 

 

 たった一人で補給基地も建設されていない敵地に乗り込ませるのは失敗しても問題無い作戦だと言っているようのものだ。これからラーゲッツが向かう先での作戦の内容はダレイオス西側で感知した謎の魔力の反応の調査だ。ヴェノムが出現してから八十年のダレイオスとの接触は極端に減少した。互いにヴェノムに追われてそれどころではなかったことが原因だが体勢を立て直したマテオはダレイオスとの戦いは中断し先ず国内を纏めることに専念した。アルバート不在の騎士団は弟のアレックスが取り仕切ることになったが兄弟でも方針がガラリと変わってしまい各地で反発が起きていた。それを少しずつ力付くでアレックスは収めていった。実はこうしている間にもフェデールは多くの問題に忙殺されているのだ。

 

 

 

 

 

 

 この調査の任務は本家やアレックス、フェデールだけは()()()()()()()()()()()()()()()。民間人の間でもダレイオス西の都市の情報は出回っており大魔導士軍団なる秘密組織が暗躍しているとされているが真実はそんな大それた組織が動いているのではない。

 

 

 西の都市に出現した魔力の反応は一つ。個人による巨大な魔力の反応だ。噂を否定しないのは本命の敵がバルツィエも噂を鵜呑みにして動いているように見せ掛けるためだ。西の都市の魔力の反応をダレイオスにいる何者かの仕業として追っていた方がフェデール達が敵視する組織もフェデール達を愚かと侮り今はまだ敵と思われにくくなる筈。バルツィエは徹底的に道化を演じる必要があるのだ。ラーゲッツへのテストという体裁があるが実のところこのテストの許可が降りた理由はそこにある。フェデール自身は更にラーゲッツによって上下間の地位が逆転することでランドールやユーラス達の意識向上も謀れる効率的な作戦だ。

 

 

フェデール「………一応これを渡しておくよ。」

 

 

ラーゲッツ「………何だこれは………?」

 

 

フェデール「()()()()()

 レサリナスでは衛生も打ち上げているからこれがあればどこででも連絡が取り合える。

 遭難した時とかはこれで連絡してもらえればお前がどこにいるのか直ぐに分かるよ。」

 

 

ラーゲッツ「ふ~ん………?

 お前でもこれぐらいは俺に持たすことは出来るのか………。」

 

 

フェデール「お前は大事な戦力だ。

 失う訳にはいかないからね。」

 

 

ラーゲッツ「そうかよ………。

 お前がそういうんなら素直に受け取っとくぜ。」

 

 

フェデール「………最後にラーゲッツ。」

 

 

ラーゲッツ「何だ………?」

 

 

フェデール「………」

 

 

 フェデールはラーゲッツに何かを言うか言うまいか悩んだ末にこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「お前がこの任務を経て俺の期待通りの男になって戻って議題時は………俺が前にお前に打ち明けなかった答えをお前に打ち明けてやるよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十日後ダレイオス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「なっ、

 何だよこりゃあ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラーゲッツはダレイオスの西側ゲダイアンと呼ばれる都市の上空にまで来ていた。ゲダイアンは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人も住めない焦土と化していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………一体ここで何があったんだ………?

 どうやったらこんな焼け野原が出来るんだ………?

 バルツィエでもここまで焼くのは不可能だぞ?」

 

 

 ここに到着するまでに十日以上は費やしたが焼け跡はまだつい先程火が回ったかのように焼け続けている。人も建物も何もかもが黒く焦げ付いている。ざっと見ても数千人の死体が見渡す限りに転がっていた。それも街の中心から一度の爆風で吹き飛んできたかのような有り様だ。

 

 

ラーゲッツ「……ここで何があったんだ………?

 もっと中央の方に行けば何か分かるのか………?」

 

 

 ラーゲッツは炎上する都市の中心へと移動する。調査をしに来たがこれでは何か大きな爆発が起こったとしか言いようが無い。報告するにしてもそんな誰から見ても分かることではなくもっと真相に近いことを報告すべきだと思ったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………ここは………?」

 

 

 レアバードを飛ばして街の中心と思われる場所へと向かうとどうやら爆発の中心地は街の中央ではなかった。街の中央にあったのはダレイオスの軍隊が配備していた寄宿舎のようなところで震源地はその隣の………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………この建物の造り………、

 ()()()()()()()()………?

 カーラーン教会で何でこんな爆発が………。」

 

 

 吹き飛ばされた瓦礫を観察するとそれが元カーラーン教会の建物であったことが分かる。それが一体ここで何を意味するのか考えるラーゲッツであったが………。

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