テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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飛行中の故障

バルツィエ邸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「ラーゲッツの方は無事に戻ってこれそうだな。

 これなら何も心配することは無さそうだが………。」ピッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「ラーゲッツに連絡入れてたのか?」

 

 

フェデール「!」

 

 

 ラーゲッツとの回線を切った直後ランドールがやって来た。

 

 

ランドール「どんな様子だった?

 任務は失敗かぁ?」

 

 

フェデール「残念ながら順調そうだよ。

 任務も終えてこれから戻ってくるそうだ。」

 

 

ランドール「そうかよ。

 そいつぁ良かったな。」

 

 

フェデール「………?

 お前的にはラーゲッツが任務を失敗して帰って来た方が都合が良いんじゃないのか?

 ラーゲッツが戻ってきたら俺達の序列の再選定が行われるんだぞ?」

 

 

ランドール「そんなの上等じゃねぇか。

 どうせ結果は変わらねぇだろうがな。

 ラーゲッツごときに俺やユーラスを出し抜くことなんかあってたまるかよ。

 返り討ちにしてやるぜ。」

 

 

フェデール「…今のラーゲッツを甘く見ない方が良いんじゃないか?

 前にもそれで痛い目にあっただろ?

 今のアイツは俺の感覚で見ればお前よりも実力は上だと思うぜ?」

 

 

ランドール「前の時から俺が変わってなかったら危うかったかもな。

 でも今の俺には秘策があるんだ。

 もしラーゲッツが帰ってきて再選定が行われることになっても俺は敗けはしねぇ。

 なんならフェデール、

 お前にも負けるつもりはねぇぜ。」

 

 

フェデール「自棄に自信たっぷりだな。

 俺の見てないところで何か特訓でもしてたのか?

 是非ともお前の秘策とやらこの身で体験してみたいなぁ。」

 

 

ランドール「楽しみは後にとっとけよ。

 今はその時じゃない。

 再選定でお前的かラーゲッツと当たった時に見せてやるよ。」

 

 

フェデール「………それじゃあその時まで楽しみに待つとするよ。」クルッ…、

 

 

 これ以上話すことはないと言うかのようにフェデールは背中を向けて去っていく。ランドールが秘策について口を割らないの察して時間の無駄であると見切りを付けたのだ。フェデール自身はラーゲッツやランドールが力を付けるのを快く思っている。騎士団長としての責任か騎士団の団員が力を付けることには積極的に取り組むフェデールからすれば今の物言いでランドールが何も余計なことをしていないと疑うことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドール「(楽しみに待つだぁ?

 何を楽しみに待つってんだぁ?

 俺の秘策のことか?

 あんなんただの出任せだよ。

 ラーゲッツを気にしてるのがバレないようにアドリブでついたただの嘘っぱちだ。

 俺の秘策なら()()()()()()()()()()()()()………。

 再選定の結果が楽しみだなフェデール。

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダレイオス上空

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………本当に何事も無く仕事が終わりそうだな………。

 昔と比べてダレイオスの奴等も俺達に構ってられない程切羽詰まってんのか?

 一人ででも普通に折り返してこれたぞ。」

 

 

 ダレイオス西の都市ゲダイアンの炎上を確認しフェデールに一報を入れてからラーゲッツはレサリナスへと帰投しようとしていた。

 

 

ラーゲッツ「(………ヴェノムが出現してもう長くなるが未だにダレイオスでは打つ手が無いんだなぁ………。

 ダレイオスではクリティア族が対処しそうなもんだがそれでもそう簡単にヴェノムに有効な手段を見つけることなんて出来る訳がないのか。

 マテオじゃ公爵が持ってた古代の文献にヴェノムについての情報が載ってたから案外早めに大作をとることが出来たが………。)」

 

 

 ヴェノム出現以来マテオがヴェノムに対応してこれたのはヴェノムの詳細が記載された遥か昔の遺文書が見つかったからだ。ヴェノムの出現は八十年前が初めてのことではないらしくデリス=カーラーンはヴェノムによって何度か滅びているそうだ。

 

 

ラーゲッツ「………ヴェノムが何回も何回も人の文明が開花する度に現れてはリセットでもするかのように文明を滅ぼしていく。

 人の文明の発展は星そのものにとっては害悪………。

 ヴェノムは星の白血球みたいなものだって誰かが言ってたな。

 今の人の在り方はデリス=カーラーンにとっては遺憾なところなのか?

 デリス=カーラーンは俺達を人類を一掃するためにヴェノムを生み出してるのか………?」

 

 

 柄にも無いとは自分で思いながらもラーゲッツは今の星の状態を見つめ直す。多くの人は常に誰か自分以外の者と戦い続けて生きている。自分でさえそうだ。明確に敵と見据える相手がいてもその相手が見えないところでは身内同士で争っている。人は戦いを求め続けなければ生きていけないのか、そんな疑問さえ浮かぶほどにどうしようもなく今の人類は戦いに身を投じている。本の少しの違いがあるだけでも人は自身の主義主張こそが正しいと言い張り合い争いになる。違いがあるならどちらが優劣かも決めたがりそれが世の中の争いの全ての始まりとなる。戦争は尽きることはない。どんなところにもその切っ掛けは潜んでいるものだ。そうして争いに破れたものは全てを奪われるか何もせず立ち去る以外の他ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………俺もいっそのこと見下され続けるくらいならどこか争いや競争なんてないような場所にでも行けたらこんな惨めな任務なんかには………!?」ピィー!!

 

 

 突然レアバードから警告音が鳴り響く。見ればレアバードのマナの供給が不足していると表示されていた。

 

 

ラーゲッツ「何でだ!?

 故障か!?

 俺はまだまだマナに余裕はあるぞ!?

 何でこれで足りねぇなんて言ってきやがる!?

 クソッ!

 もっとマナを送り込めばいいのか………!?」パァァ…、

 

 

 レアバードに供給するマナの出力を上げてみるがレアバードは見る見る内に高度を下げていく。このままでは墜落だ。

 

 

ラーゲッツ「ふざけやがって!

 さっきまでこの出力でも飛んでたじゃねぇか!

 なのに何でこんな………!?

 こんな…………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うおおおおああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラーゲッツを乗せたレアバードはとうとう浮力を失い墜落していく。ラーゲッツはそのまま飛んでいた場所付近の山へと消えたいった………。

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