テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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当面の暮らし

リスベルン山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロベリア「…にしてもゲダイアンがバルツィエじゃなくてダレイオス側の仕業だったなんて意外………。

 どこがやったんだろ………?」

 

 

ラーゲッツ「容疑者は九ある部族のどっかだ。

 無難に使われた魔術の属性から見てブルカーンが怪しいな。

 火を得意としているのはブルカーンだろ?

 ブルカーンがやったんじゃないのか?

 連中ダレイオスの中でも過激な一面が大きいことでマテオでも有名だからな。」

 

 

 おおよそラーゲッツから見てゲダイアンの爆砕はブルカーンが実行したと思っている。西のゲダイアンと東のセレンシーアインはダレイオスの部族がマテオに対抗するために作られた都市で九の部族が関係なく出入り出来る都市である。そして西側にはフリンク、アインワルド、ブルカーンの本拠が近いこともあって人口比率はその三部族に偏っている。ゲダイアンを爆破したとすればその三部族のどれかに絞られるがフリンク族はそういった批難されるようなことは慎む傾向にある。アインワルドは襲われれば迎撃する姿勢で自分から他者を攻撃していくような部族ではない。やはりそういうことを仕出かしそうなのは好戦的で火を扱うブルカーンしか無いのだが………、

 

 

ロベリア「ブルカーンは違うんじゃない………?

 ゲダイアンってブルカーンが住むシュメルツェンの直ぐ隣にあるんだよ?

 街一つが無くなるような魔術を自分達の住んでる場所の近くで使わないでしょ?」

 

 

ラーゲッツ「目測を誤っただけじゃねぇのか?

 標的はカーラーン教会だったようだからカーラーン教会だけを潰すつもりが勢い余って街までやっちまった。

 そんな感じだろう。」

 

 

ロベリア「でも私はブルカーンはやってないと思うよ?

 あの人達も敵には容赦しないけどカーラーン教会のハーフエルフの人達はブルカーンに向かっていったりしないだろうし………ブルカーンだったら屈服させる程度に留めておく筈だよ。」

 

 

ラーゲッツ「…ならブルカーンは容疑から外れるな………。

 そしたら他にあんなことをしそうな奴等と言ったら………総合的に能力が高いスラートかダレイオスの術式開発を担っているクリティアくらいなもんか?

 アイツ等ならやりそうなもんだよなぁ。」

 

 

ロベリア「それも違うでしょ。

 もしそうならわざわざ他の部族がいるゲダイアンでカーラーン教会を攻撃するよりかはゲダイアンとセレンシーアインの中間にあるカーラーン教会の本部を先にやるんじゃない?」

 

 

ラーゲッツ「犯人の狙いがカーラーン教会と他の部族の戦力低下を謀った計画だったら逆にゲダイアンが攻撃されたのも頷けるんじゃないか?

 お前達ダレイオスは俺達と力を釣り合わせるために共闘を組んじゃいるが元々は敵同士だ。

 目障りなカーラーン教会のハーフエルフと敵を同時に消せるなら寧ろゲダイアンが狙われたのは効率的な作戦だ。

 カーラーン教会本部だけが攻撃されたらお前等マテオがやったとは思わねぇだろ?

 ゲダイアンっていうダレイオスの代表都市が攻撃されたら俺達マテオがやったとお前ですら錯覚してたぐらいだし犯人が目をつけたのはそこだろうな。

 俺達マテオに罪を擦りつけようとしたんだ。」

 

 

ロベリア「そう言われるとそんな気がしてくるね………。

 本当にゲダイアンはダレイオスのどこかの部族が……… 。」

 

 

ラーゲッツ「同じ空間にいるからって側にいる奴を信用し過ぎない方が身のためだぜ。

 同族ですら騙し合う世の中だ。

 他部族ならもっとそういったことが多い。

 同じ室内で隣に座ってる奴とは目に見えない壁があると思え。

 そいつ等とは吸ってる空気が違うんだ。

 腹の底に溜まった空気がどんな毒を含んでいるか分かったもんじゃねぇ。

 身内だからって自分に危害を加えてこないとは限らねぇ。

 同盟結んでても部族が九も集まりゃ必ずどっかは他よりも上質な椅子に座りたがる。

 俺から言えることはお前等ダレイオスの都市ゲダイアンを消したのはお前等九の部族の中に絶対にいる。

 用心にこしたことはねぇぞ。」

 

 

 ラーゲッツはロベリアにそう忠告する。ラーゲッツが把握している中ではカーラーン教会を攻撃したのはダレイオスのどこかの部族となる。ラーゲッツに訊いてくる辺りフリンク族の少なくともこのロベリアは関係していない。助けられた借りを返すつもりでラーゲッツはロベリアに自分の考えを全て語った。

 

 

ロベリア「うん………それはなんとなく分かったけど………。」

 

 

ラーゲッツ「どうした?」

 

 

ロベリア「私が訊いておいてなんだけどここまで私に話してよかったの?

 私達って一応は敵同士でしょ?」

 

 

ラーゲッツ「今更何言ってるんだよ。

 俺を敵だって言うならそれを助けたお前の行動の方がよっぽどおかしなことしてるぜ。

 俺がただの敵情視察だってバレてんだ。

 この際もう何言っても変わりゃしねぇよ。」

 

 

ロベリア「そう………?」

 

 

ラーゲッツ「………まぁ敵って言ってもお前フリンク族なんだろ?

 フリンク族なんか俺にとっては敵にすらなりゃしねぇ。

 お前なんか俺が手を下すまでの相手じゃねぇってことだ。」

 

 

ロベリア「…もう少し遠慮した言い方してくれたら私も喜べるんだけどなぁ………。」

 

 

ラーゲッツ「お前を喜ばせて俺に何の特がある?

 ってーかお前いつまでここにいるんだよ。

 もう用は済んだろ?

 俺なんかに構ってないでとっとと帰ったらどうだ?

 こんなところに女が一人でいたら襲ってくれって言ってるようなもんだぞ。

 襲われねぇ内に自分の家に帰りやがれ。」

 

 

ロベリア「アンタはどうすんのよ?」

 

 

ラーゲッツ「………俺はその内帰る………。」

 

 

ロベリア「帰れるの?」

 

 

ラーゲッツ「………」

 

 

ロベリア「………ハァ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………歩ける?

 着いてきて。

 この近くにボロボロだけど雨風くらいは凌げる小屋があるから。」

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「小屋………?」

 

 

 小屋と聞いて逡巡するラーゲッツだったが今自分に出来ることは彼女に案内されることしかないと理解しロベリアの後についていくことにした………。

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