テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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決裂しようとして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………お前にも色々と苦痛に感じていること数多くあることはなんとなく理解した。

 それでレアバードに乗りたがってたのか。」

 

 

 ロベリアの訴えを聞いていれば彼女がレアバードに騎乗してみたいと言ったのが単なる好奇心ではなく今の環境から逃げ出したいという願いから来ていた。

 

 

ロベリア「!

 じゃあ私をレアバードに乗せてくれる!?

 それでレアバードで私もマテオに「お断りだ。」…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「お前が俺を助けたのは俺を運び屋にするためなんだろ?

 ………でもな?

 ダレイオスの奴をマテオに連れ帰ってどうなると思う?

 お前が考えてるような自由なんて待ってはいないぞ?

 それどころかお前がマテオに到着した瞬間貴族連中に目を付けられて売り飛ばされるぞ?

 よくて娼婦として一生を過ごすか捕虜や奴隷として利用されるのがオチだ。

 悪いことは言わん。

 マテオに行こうとなんて考えるな。

 お前はお前の住む世界でお前の幸せを探「それが………!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロベリア「それが嫌だからこうしてお願いしてるんだよ………!!

 あそこには………フリューゲルには私が嫌いな考えの人しかいない!

 お父さんだって他の人達だってそう!

 あの人達は何も変えず変わらずで流されるだけの生活しかしてない!

 あんな狭く限られた世界だけで過ごして何が楽しいの!?

 私はもっと広い世界が見たいんだよ!」

 

 

ラーゲッツ「……!」

 

 

ロベリア「………私がツッゲーラを助けたのは別にツッゲーラを利用するためじゃないけどダレイオスとかマテオとかの生まれだけで目を会わせた途端に殺し合いが始まる世界って不憫に思わない………?

 今でこそダレイオスはそういうのが無くなったけどもし何かもっと重大な事件でも起こればまたそういう時代がやって来る。

 そういう時代になるんだよ。

 そうやって互いを嘘で繋がった手を取り合うよりかはマテオのような人民に何の差別も無いような世界で暮らしてみたい………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それだけが私の望み………それだけだったんだよ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………あぁいう奴もダレイオスにはいるんだな………。

 マテオに行ってみたいだなんてなぁ………。」

 

 

 ロベリアが出ていってから彼女が出ていった方角に視線を向ける。ロベリアはフリューゲルへと帰っていったのだろう。

 

 

ラーゲッツ「…お前達ダレイオスの奴等から見てもマテオはそういう目線で映るのか………。

 差別が無い………争いがダレイオス以外とは無いようなそんな世界に映って見えたのか………?

 ………確かにマテオは民間の奴等はそう本格的か抗争とかはねぇよ。

 

 

 だけどな?

 そんなのは民間の間だけだ。

 貴族や市民連中との壁の隔たりはある。

 お前が抱く理想郷はマテオにはねぇんだよ。」

 

 

 ダレイオスの部族間の確執は無い変わりにマテオでは階級社会による確執が存在する。それに反発して山賊やら盗賊やらがマテオにはあちらこちらにいるのだ。民間人が絶対に安全とは言い切れない。ダレイオスよりかは収束してはいるがヴェノムも全滅はしていない。まだ()()()()()()にもヴェノムに襲われて全滅しかかった村が見付かったりするくらいだ。ヴェノムを克服するには当分かかる。

 

 

ラーゲッツ「(………俺だって恩人の願いを聞いてやりたい気持ちはある。

 だが俺なんかじゃお前をマテオに連れ帰ったって守ってやれるとは限らねぇ。

 お前がマテオに行って逆に後悔するようなことがいくらでもあるんだ。

 夢ってのは叶わねぇから夢なんだぜ?

 落胆させるぐらいならお前はお前の人生を送って………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『もっと上の奴の彼氏にシフトするから別にいいのよ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………」

 

 

 ラーゲッツはリリスのことを思い出した。彼女と別れてから八十年は経つがまだラーゲッツはリリスのことを忘れられないでいた。

 

 

ラーゲッツ「(………そうだよ。

 女なんかに関わってもろくなことになりゃしねぇんだ。

 こっちが本気で考えてやっても俺は所詮パイプでしかねぇ。

 あの女もマテオに連れ帰ってやったとしても俺なんか捨てて他の男のところに行くだろうよ。

 ………俺は女なんかに気持ちを揺らしてる場合じゃない。

 俺は任務のことだけを考えていればいい。

 それで俺は………。)」

 

 

 リリスの件もあってラーゲッツは女性不信に陥っていた。今の立場からはどう女性と付き合っても自分は捨てられてしまうとそう思い込んでいた。ロベリアも以前交際していたリリスのように最初はいい顔をして近付いてきてもある程度のところで自分を捨てて他の男のところに行くと確信していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「(俺は女なんかにかかづらってる場合じゃねぇんだよロベリア。

 俺はもっともっと上にのしあがりたいんだ。

 上の連中も俺が無事に帰って来るとは思ってねぇんだろ。

 そんな奴等の前に俺が出てきたらどういう反応をミセルカ楽しみだぜ。)」

 

 

 強引に任務のことだけを考えることにしラーゲッツはロベリアのことを忘れようとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………アイツ………もうここには来ねぇだろうな………。

 まぁそれでもいいが………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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リスベルン山 山小屋 次の日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………で?

 何でお前はまたここに来てるんだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロベリア「え?

 ちゃんと生きてるか確認だけど?」

 

 

 昨日あのように会話が途切れたにも関わらずロベリアはラーゲッツの元へとやって来ていた………。

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